むらくも

四国の山歩き

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国見山…徳島県

2017-04-26 | 四国の山歩き
国見山                くにみやま



山行日                2017年4月23日
標高                 1409.1m
登山口                三好市山城町国政橋
下山口                三好市山城町西宇赤川橋
駐車場                なし(国道32号線沿い拾い路肩)
トイレ                なし
水場                 ウッチョキから300mほど破線の道を北へ歩いたところ
メンバー               単独




国政橋から赤川橋へのコースをチマチマ隊長(旧HN・坊主)に教えてもらい、国見山を目指して歩いたのは昨年の12月、このときは時間がなくて稜線へ出て国見山へ登るのをを諦め、横掛道を歩いて赤川橋へと下ってしまった。
年が明け、雪は解けて、いまは随分と日が長くなった。
近くの公園や、ご近所さんの屋根の上では鯉のぼりが風に吹かれて泳いでいる。
比較的距離の短い横掛道に要した時間は8時間20分、国見山まで歩くとなると距離は随分と長くなるので、所要時間をざっと10時間と見積もった。
前回より1時間ほど早めて自宅を出発。



ところがどっこい、山本町の外れにあるコンビニへ寄ったところ、財布と運転免許証を忘れてきたことに気づいた。
引き返して、30分のロス。
7時40分、国政橋付近、32号線の広い路肩に駐車。



国政橋を渡りながら小歩危峡を覗くと吉野川を流れる水は深い青緑色、岸辺の岩場にはピンク色をしたキシツツジが満開。
足元の隙間から下を覗くとめまいがするくらいに高度感があって、足がすくんだ。
怖いもの見たさで再び覗き、足を震わす。
朝の光は斜めに降り注ぎ、まだ川床には達せず、国道より上にある山肌を照らしているが、新緑の落葉広葉樹と濃い緑の針葉樹が斑模様に浮かび上がっていた。

渡り終えて、左に踏み跡がないか確かめてみた。
前回来た時には気づかなかったが、わずかに左上に向かって踏み跡が確認できた。
辿ってみると、すぐに滝があって、踏み跡はなおも左方向にわずかに下っている。
道には落ち葉が積もっていて、最近に歩かれた形跡はなかったが、おそらく標高550m付近にある正木集落への道だったものと思われるが、確かめたわけではなく推測だ。
確認するのはまたの日にすることにして、滝の右手、南東への尾根に取り付いた。



斜面を登っていくと、石垣や潰れた小さな小屋が現れたりで、なんにもない植林の急勾配ばかりだと思ってたので少し驚いた。
クロモジの黄色い花が咲き、お茶の木が一面に茂っている所に出て、なおも石垣が続くその先には廃小屋が一軒ポツリ。



陽はだいぶ高くなった。
杉の林床に茂る光沢のあるお茶の葉を照らし出す。
そこからちょっとばかし上へ進むとカーブミラーのある車道に飛び出した。
車道は標高540m付近にあって、川崎から延びている林道川崎・国見山線だ。
どうやら、廃小屋の少し上からは前回歩いたところと同じコースを辿ったようで見覚えがあった。
前回のように林道を辿らず、自然林の尾根を前進。
すぐに正木から延びている破線の道に合流。
電信柱の折れたものが転がり、道はY字に分岐、一方は右に下り、一方はやや左に上っている。
左にとり、さらに踏み跡を外して尾根に乗り、標高897.5mの△正木方向を目指す。



9:13、再び川崎から延びている上の破線の道に合流したが、横切り尾根を直進する。
9:34、三度川崎から延びる三段目の一番上にある破線の踏み跡に乗った。
この踏み跡は2年前にアンジーパパさん、佐々連さんと三人で国見山から川崎へと縦走したときに歩いた道だった。
三角点正木へは寄らずに、縦走路を歩くと、ほどなく見覚えのある「打置」の地名板が立てられているところに出る。
傍には「ウッチョキ」と記された板が横たわっていた。

歳が寄った所為だろうか、2年前の記憶は残っているのだが、5年も6年も昔に思えて仕方がない。
なにしろ、国見山へ行けずに敗退した昨年12月はわずか5か月も経ってないにもかかわらず、一年以上も経ったような感じなのです。
原因はたぶん記憶力の減退による影響が大きいのだと思う。
わかりやすく言うとボケが始まってるのではないかと懸念している。



9:43、△正木の南鞍部で林道に合流。
林道は東西に跨り、稜線上南にも延びている。
否が応でも林道歩きをせざるを得ない。



しばらくは我慢の林道歩きだが、幸いハラハラと風に舞って散る山桜の花びらやシロモジの花を楽しむことが出来た。
ミツバツツジのピンクの花も満開、ただし、ミツバツツジは四国には自生しておらず、正確にはミツバツツジ類というべきなのですが、種類がいろいろあって詳しいことはわからない。
うんこらどっこいしょ、林道にへたり込んで10分ほどの間バナナ休憩。
10:23、1018mピークのちょい手前で「風穴」の地名板の立った地点に到着。
2分で1018mピークだったがなにもない。



暖かくなってくると野鳥も冬鳥から夏鳥へ、そして巣作りを始めたりして活発になる。
この日も鷹だろうか、高いところからピーッと警戒音を挙げていたり、ヤマガラがジージーと鳴いたり、ヒガラだろうかツツピーと鳴いたりで、あー、春の山に来たなと思う。
だが、悲しいかな目が悪くて、近くの木の枝に止まっていてもどの鳥なのか判別できないでいる。
10:41、1018mピーク西南西にあるおおよそ1160mピークに差し掛かるちょい手前で伐採地跡に植林されたスギかヒノキかの若い苗が筒に入れられ林立している所を通過。
その先で林道はなくなり、自然林の稜線を歩くようになる。
1160mピークの林の向こうにはこれからゆく1343mと1352mピークが並んで見えていた。



1160mピークから南に下った鞍部には「宝殿」の地名板。
そこから真東には中津富士と呼ばれている中津山が端正な姿を見せている。
高い梢には真っ白なタムシバの花が咲く。
2年前、4月のこの時期に来たが、タムシバの花は見かけなかったし、ヤマザクラはとっくに終わっていた。
今年は開花がやや遅れているようだ。



アセビが花を咲かせているところを過ぎて、ひと踏ん張りで1343mピーク、時刻は11:31。
予定より早くて、順調、稜線の道は歩きよく快適だ



大きなヌタ場らしいものがあったが、動物の足跡はない。
11:51、1352mピーク通過。



一旦40m余り下って、東側の中津山を眺めながら国見山へのブナ尾根を登る。




12:07、先客お二人がいる国見山山頂に到着。
午後2時頃までに着けばなんとかなると思ってたが、2時間早く到着することが出来、万々歳、復路は随分と余裕が出来ました。
山頂から南東には天狗塚辺りが見えています。



休憩している間に3名の方たちが到着し、少し賑やかに。
アケボノツツジの咲く山域情報やカタクリが咲きだしたことなどお話したりして、12:34、山頂を後にした。
写真の右後方には1352mピークが写っており、植林帯がモヒカン刈りのような頭をしている。
あの植林帯と自然林の境目を西に下るのが、今日予定している復路のコース。



1352mピークをほんの少し西に巻いて尾根を下るが、意外と急斜面だ。
13:02、少し緩やかなところに差し掛かかったところで作業用モノレールに出くわした。
標高おおよそ1120mの位置だ。
モノレールは南から向かってきていて、この位置で終わっている。
何に使ったのか不明だが、そういえば国見山から大歩危へと続く破線の道のある尾根にはモノレールがあったことを思い出した。
あのモノレールの延長だろうか?
そんなことを考えながら歩いていると、やがて方向が南へズレていることに気がついた。
修正して北西への尾根へと進む。
ところがこの北西の尾根は曲者で、放置された伐採林が所狭しといわんばかりにゴロゴロ横たわっていて、進みたい方向に下れない。



伐採地は長く続く。
倒木の切れ目ではニョイと着きだしたハシリドコロの花が咲き、心を和ましてくれる。
やっとこさ倒木が少なくなったなと思ってたら、今度は茂った灌木や一面ミツマタの林。
少し開けたところに出てホッとする。



ホットしたのもつかの間、またまたミツマタの花咲くヤブに突入。
14:11、廃車の棄てられた林道に出たのでそれに沿って少し下ってみた。



林道から見た対面の山と集落。
西宇の集落と思われる。
林道は南へと下っていたので止めて、引き返し気味に踏み跡のない北西への尾根を下る。



14:29、標高おおよそ560mで再び林道に出合った。
ヤブに嫌気がさしていたこともあって、林道に従った。
最初は石がごろごろしている荒れた道だったが、次第に歩きよくなり、やがて椿の花の咲き残る歩きよい道になり、ユキモチソウがほんの二輪ほど道端に咲いたりしていた。



長い林道歩きをして、やっとのことで谷に流れる水音が響く麓まで下りてきて、見覚えのあるオフロード車が棄てられた赤川橋の袂へ到着。
橋の袂の地べたに座り込んで、熱いコーヒーを淹れて一息。



飲んだコーヒーの美味しかったこと。
15:16、自分の体重でほんの少し揺れる橋を渡り、川床のキシツツジを眺めながら駐車地点へ帰りついたのが16:00でした。
車のドアを開けて、シートに座り、帽子やチョッキを脱いだとたん、白いものがいくつもパラパラ落ちた。
ミツマタの花びらだった。

<後記>
国政橋から国見山へは歩きよく、特に宝殿手前のおおよそ1160mピークあたりから気持ちの良い自然林が続くが、1352mピークから西尾根を下って、標高おおよそ1100mから北西へ派生する尾根筋は伐採した倒木が長く続き、灌木やミツマタの茂るヤブが待ち構えている。
最後は長い荒れた林道歩きを余儀なくされる。
歩けないことはないが、避けたほうがいい。
国政橋から周回をするのであれば、国見山から大歩危へと下り、大歩危駅から小歩危駅へとJRで繋いで国政橋へと車道歩きをするのも一案だと思った。

国政橋7:41-林道川崎・国見山線8:49ー打置(ウッチョキ)9:36ー風穴10:23-宝殿10:54-1343mピーク11:31-1352mピーク11:51ー12:07国見山12:34-1352mピーク西尾根12:46-北西尾根13:11ー15:07赤川橋15:16ー16:00国政橋駐車地点


グーグルマップ(登山口など位置のわかる地図)→こちら
ルートラボ(距離・時間などが分かる地図)→こちら
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