むらくも

四国の山歩き

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串ヶ峰-上兜山-下兜山周回…愛媛県

2015-06-18 | 四国の山歩き
串ヶ峰、上兜山、下兜山        くしがみね、かみかぶとやま、しもかぶとやま


山行日                2015年6月13日
標高                 おおよそ1530m、1561m、おおよそ1240m
起点                 新居浜市種子川山東種子川林道沿い
駐車場                なし(路肩)
といれ                なし
水場                 往路標高おおよそ750m付近沢、復路標高おおよそ580m沢
メンバ-               エントツ山さん、ペ-コさん、マ-シ-さん、むらくも




先月、こどもの日の5月5日にエントツ山さん、ペ-コさん、アンジ-パパさん、佐々連さんたちと林道種子川線の崩落地手前を起点にして串ヶ峰・上兜山・物住頭・西赤石山、石ヶ山丈尾根を歩いた。
この時の串ヶ峰への登りは足に堪えた。
普段たっぷり休みをいれながら山歩きをしているわたしにとって、とは言っても、山歩きのセオリ-どおり、ゆっくり歩きに加えて1時間毎に7~8分程度の休憩をとっているのですが、このときはエントツ山さんを先頭にしてわたし以外の4人が金魚のふんのようにして駆け足で登り、3時間の登りに休憩はわずかに3分、3分、5分。
あとから聞いた話しですが、これがエントツ山流山登りの基本中の基本で、ほとんど休みをとらずに食事も食べながら歩くも同然だとか、う~ん、唸ってしまう。

帰宅後、単独で2回ほど山に登った。
食事時間以外はできるだけ休まないようにして歩いてみた。
やはり脚にきて、特に太ももに酷い筋肉痛が起きるようになった。
あかん。
佐々連さんからインタ-バルトレ-ニング法が山歩きにいいという話しを聴き、週3回、脚力強化のため実践することにした。

あれから4週間、エントツ山さんからお誘いがあり、上兜山~下兜山を周回することになった。
鍛えたとはいっても、まだわずかな日数しかこなしていない。
どれほどの効果が期待できるかはなはだ疑問でしたが、折角のお誘い、行かなきゃ。

ところが、一緒に行く予定にしていたアンジ-パパさんはお仕事、佐々連さんは急用でアウト。
チマチマ隊長坊主さんは田植えでそれどころではない。
今頃、雨に降られ、ときおりのぎらつく太陽に焦げつつ、日々田んぼの泥と挌闘、疲れ果ててるだろう。
あの健脚揃いの三人と一緒に、無謀にも一人で行くことになった。
この歳になって、チョ-キンチョ-した。



四国は梅雨真っ只中。
夜、窓を開けると涼しい風が入り、川やその向こうにある水を張った田んぼからはカエルの合唱が聞こえてくる。
紫陽花が咲き、雨が降りそうな曇天の日にはカタツムリがゆったり散歩をする。

当日はまずまずのお天気。
すっかり明るくなった時刻に自宅を出発し、高速に乗り、新居浜ICで降りた後、待ち合わせ場所の山根公園へ。
途中でコンビニへ寄り、おむすび3個と牛乳、トマトジュ-ス、凍った500ml入りペットボトルを2本購入。
熱中症対策には欠かせない。

すでに到着していた3人と合流。
エントツ山さんとペ-コさんにはすでに何度かお会いし山行にもご一緒していたのでお気楽極楽でしたが、元祖ブヒブヒマ-シ-さんとは初対面、チョ-健脚な方だけに正直ご挨拶に緊張しました。
エントツ山さんは信頼感の厚い御大将っていう感じで、ペ-コさんとマ-シ-さんはどっしり落ち着いていて、優しさに満ち、また一面十分すぎるほどのワイルドさを持ち合わせている、一言で表現するとそんな方たちです。

6時半、エントツ山さんが先日東種子川林道で偵察中に、林道から半分以上谷側へ落ち込みそうになったときに出来た、ボディ右側にほんのちょい擦り傷のあるラッシュに4人が乗り込み、林道奥の広めの路肩に駐車。
駐車地点のすぐ左、谷側には四電西条線の鉄塔保線路があって、ここが周回後の下山地点。
6:44、種子川のせせらぎを耳にしながらスタ-ト。




ラッシュが川床へ滑り込みそうになった地点を通過。
ここを車で通過したものの、少し先では道が崩れそれ以上車は進入できなくなっていた。
Uタ-ンするところがなくバック、ところがどっこい、道は細く弧を描いていたため哀れ車輪は柔らかい路肩からズル-リズリズリ。
焦れば焦るほどにズリズリ、ペ-コさんに連絡し牽引してもらったが、ロ-プが切れ、再びズリズリ、ますますズリズリ、仕方なくJAFのお世話になったそうな。
JAFさん凄いですね、こんな山奥にまで来てくれて、引っ張り上げてくれました。
JAF会員に入ってなかったので代金2万ガバチョ、それでもお安いもんです。
エントツ山さん、JAFさんに言ったとさ、即会員に入るからサ-ビスして…。
JAFさん返事に困って、唸ってたさ。
困った顔のJAFさん、しばらくして、目をキリリっと開き一言「あきまへん!」
「どうしても?」
「くどい」
と言ったかどうか。

やがて一旦川床に降りて、左岸沿いを前進。




しばらく踏み跡(破線)を歩いたあと、422mPちょい先で渡渉しそのまま林床へ。




地図にある破線を離れて、種子川の二つの支流の出合から尾根を登りだしたようです。
削られた沢と沢との間のこういう船の舳先のような地形をなんていうんだろう、差し詰め海だと岬かな?
8:04、林床の中を歩いていると右からの踏み跡に出合った。
標高おおよそ710m付近で、丁度、尾根に乗った辺りでしたでしょうか、この右からの踏み跡が地図に記載している破線の道だったのではないかと思われた。

わたしはもともと地形から読図をするのが不得手で、これらのことは後日にログを見て判ったことで、当日は422mPからはあくまでも破線の道を歩いているものと思っていたのです。
エントツ山さん、ペ-コさん、マ-シ-さんはしっかりと地形を押さえているようで、この点でもわたしは年齢だけがジュクジュクで、知識は相当に未熟です。
(この後、上兜山からの下り尾根では先頭を歩かされたのですが、地形を把握していないわたしはイケイケドンドン、三人からル-トの過ちを指摘されて恥じ入るばかり、心は縮こまってましたが、しかし口と態度だけはでかいので始末におえない)




それまでの急登がうそのように緩やかになり、道は尾根筋を北側に離れ、ほぼ平坦道になった。
8:10、やがて石が積まれ、古にはかなり大切にされていた道だったようです。
8:20、綺麗な沢水の流れ落ちるところに出合う。
この地点は、1119mPから北へ派生する尾根への中間にあたるようでした。




林床は緩やかな勾配になり、古くに間伐された木がコロコロ転がる傍を抜け、再び石積みの踏み跡を越えたところで尾根に乗った。




時刻は8:40、歩き出して2時間は過ぎたが、休みなどない、緩やかであろうが急登であろうが一切お構いなし、イケドンだ。




さらにその後1時間半近く歩いたところで林床から抜け出し、本日初めてのブナに出合った。
歩き出して実に3時間20分、やや足が重たくなってきてましたが、前を歩く三人は快調そのもの。
マ-シ-さんなんかはしばらく山を歩いていないので、今日は不安ですなどと言ってましたが、ペ-スが衰えるどころか、足に羽根でも付いてるんだろうか、シュワ-ッと飛んでますわ。




これこのとおり、マ-シ-さんはちょっとした岩なんかがあると、すぐに登ります。
それでも三人とわたしの距離は開くばかりで、ときおり待ってくれますが、息切れがしてきました。




やがて苔蒸した岩ゴロの場所に差し掛かり、右へと巻きながら登り詰めていく。
多少緩やかになると、問題なくついていけるのですが、少し勾配がきつくなると、息切れしてしまい、立ち止まってしまう。
とうとう、堪らずにどっかり座り込んでしまい、誰がなんと言おうが動かん、横着を決め込む。
御大将がコラ-、動け-というが、息切らしてゼ-ゼ-ヒ-ヒ-言ってる姿を見て、さすがに情けにほだされたようです。
ふむふむ、この手は今後に生かすことができる。
キュ-ケ-イ、座り込んだ場所は串ヶ峰直ぐ下の魔戸の滝からの合流地点付近でした。




11:03、笹道の間から隙間が覗いた。
やっとの思いで串ヶ峰山頂へ。
へたり込もうとしたが、休憩などさせてくれない。
御大将は記念撮影やと言うて、慌ただしく三脚を立て、カメラのタイマ-をセットする。
並べ!ポ-ズや!
ペ-コさんが「正統派シェ-」のポ-ズの取り方をレッスンしてくれる。
右手を肘を伸ばして真っ直ぐ空へ着きだし、手首を90度曲げて、左手は左乳首に当てる。
左足を前に出し、右足に被さるように折り曲げる。
ぐらついてうまくできませんわ。

はいはいはい!もう一回!




上兜山~物住頭と八巻山方面。
何度見てもいい景色です。
早くもヒグラシらしき鳴き声が遠くから聞こえてきてます。




西赤石山~石ヶ山丈尾根、笹ヶ峰~沓掛山~黒森山。
この日の石鎚山は黄砂の影響か霞んでました。




写真を撮り終えたらすぐに上兜山に出発するものと覚悟を決めてましたが、意外や座り込んでの大休止。
みなさんパンなど銘々が好きな物を口にして小腹を満たします。
ん?
ということはお昼ご飯は次の上兜山ではなく、下兜山?
ほんまか-!
こうなったら休憩バトルや、先取り勝ち、負けてられんぞ。

立ち上がって出発。
途中にあるオオヤマレンゲの木には蕾が着いてましたが、開いている花は一つ。
今年初めて見る花だけに写真に撮ってみましたが、曇り空が背景だけに真っ黒けに写ってしまいガックリ。
コンデジは白ものに弱いですね。




串ヶ峰から上兜山へはこれで三度目。
来るほどに印象がより深まります。
途中にある分岐、一旦上兜山の山頂まで行き、引き返してここから下兜山方向へ辿ることになります。




11:40、上兜山到着。




すぐにUタ-ンし先ほどの分岐から下兜山への尾根に踏み込んでいきますが、ここから先へは四人の中で唯一人わたしだけが歩いたことがない。
だからという理由で先頭を歩かされることになった。
一応地図などは持ってきているが、今日は屈強三人に着いていくつもりでしたので、あまり目をとおしていません。
もう、やけくそですわ。

稜線東側斜面下では真っ白なヤマボウシが木の枝一面に咲いていて、花嫁が白無垢の衣装を着ているようでした。
それを見たマ-シ-さん、すかさず、それまで話題にしていた烏帽子を引き合いに出し、「ヤマボウシ、先ほどの話題はエボウシ、今日は交通事故防止の日」ぽそりと呟く。




たぶん、写真の時系列も違ってるでしょうが、上の笹原のだいぶ前のところだったと思います。
草刈り機が置かれていました。
どなたかがこのル-トを整備しておられるようですね。

稜線上にはところどころに住友の境界石が埋設されてます。
石には井桁マ-クが刻印されていましたが、これは大正18年に泉屋という屋号で興した住友の商標。
この写真を撮ったところが丁度1414m峰ピ-ク、ここから方向を北東尾根へと向きを変えねばなりませんが、そのまんま、やや北西寄りにどんどん進んでしまいました。

踏み跡がない、ちょっと変だなと思い始めた頃に、マ-シ-さんが「ちょっと待ってちょっと待っておにいさん!」「方向が違うようですぜい、おにいさん」
後ろを振り返ったところ、マ-シ-さんは北東方向へ大きく舵を切ってました。
エントツ山さんもペ-コさんも舵を切っている。

危ない危ない!
そのまま突き進むと、下兜山西にある種子川の深い谷へ舞い込むところでした。




その後はポケットから地図を出して手に持ち、ときおり思い出したようにして確認しながら歩く。
ところどころに石の上に施された黄色いペンキはもう随分と色褪せ落ちかけていた。




12:57、緑濃い自然林に替わり、ちょっとしたピ-クを過ぎたところで前方に下兜山の突き出た姿が見えてきた。




お-、やれやれ、もうちょいで山頂や。
これで昼ご飯が食べられる。
ロ-プを辿って、分岐のところを過ぎて…。




バンザ-イ!
めしやめしや!




麓、舟木地区の「雨乞いのかぶと踊り」で有名な冑権現さんの祠の傍で食べるおにぎりとインスタント味噌汁の美味しかったこと。
そこから眺めた景色は、これから下る957.7m三角点・赤松への尾根と、その先の新居浜市街でした。
尾根先右側のピ-クに小さく鉄塔が見えています。
そこから種子川へ下る予定です。




13:33、出発。
すぐに三角点・下兜山、三角点の石柱が古い物から新しい物に交換され、石の頭には金属製の丸い盤があります。
よくはわからないのですが、インテリジェント基準点とかいう三角点でしょうか?
古い石柱は傍らに転がっていました。

1066mPの分岐地点で右にはっきりした踏み跡があって、エントツ山さんがそちら方向へ偵察に出かけました。
わたしゃは、そんな元気の欠片もありません。
これ幸い、少し先で戻ってくるのを坐って待つことにしました。

やがて偵察を終えた御大将、お-いだのへ-いだのかけ声とともに戻ってきましたが、まあ、元気なことです。
マ-シ-さんもジッとしてませんよ。
あっちへ行ったと思ったら、ひょんなところから顔を出し、力が有り余ってましたわ。
ペ-コさんはどっしり構えてましたが、たぶん、わたしが離れないようにお守りというか繋ぎ止め役をしてたんじゃないかと、後日に気づきましたわ。
意識的ではなくとも自然とそういう体制になったようですね、感謝感謝。

次に目指したのは957.7mにある三角点・赤松。
この少し手前で、ピ-クを左に巻くようにして踏み跡が続いてます。
わたしは例によって例の如し、イケドンで歩いていましたが、ここでも尾根上からマ-シ-さんが「ちょっと待ってちょっと待っておにいさん」「どしたいラッスンゴレライ」「三角点はここじゃど~!」

ひえ~!マ-シ-さんよく判ったね。
当たり前じゃ、三角点は尾根上じゃ、巻いてたら三角点には辿りつけんぞい。
プッシュ-ン。

おい!神聖な三角点を踏みつけるなよ。
御大将の逆鱗に触れるぞ。
こら、余計なこと言わんと、全員ブイサインをださんかい!
アカマツさんでした。
ソレを言うならオソマツさんじゃ。

(もう少し格調高いレポを作れんもんかいな)




あとはどんどん下るのみ。
途中、鞍部でしゃくれアゴの形をした大岩に寄って、写真を撮って、さらに下って痩せ尾根のところでは種子川渓谷に向かって滑り落ちる斜面を眺め、ようこんな切り立った斜面に植林をするぞなと言いながら、指さす面々。
冷たい風が吹き上げてくる。




そうこうするうちに四電西条線鉄塔に到着。
わたしは、いの一番に勝手に休憩と言いながら、へたり込む。
こういう場合は強行に坐ったモンが勝ちですが、三人は鉄塔周りをウロキョロ、まんでがん落ち着きのない熊だ。
伊予の人たちはクマッたもんだわい。
こいうのいよいよクマッタ、略してイヨグマっていうんじゃろな。

みなさんどっかり座って、持参した物を口にいれますが、話題は帰宅して飲むビ-ル、今日はうまいやろな。
エントツ山さんはこの話題についてこれない。
しかし、ビ-ルにかかる酒税の話になると、「うん、煙草と酒は上げて当然じゃ」に酒好き三人から猛反発。




再び重い腰を上げて、次の四電四国中央中幹線鉄塔へ。
ここから鉄塔保線路を西に辿り、起点の種子川へと下って行く。
素晴らしく歩きよい道だ。
三人の話しではこの中央中幹線は伊方原発からの送電線だとか。
後日地図上で送電線を追ってみた。
松山で一旦中継所というか、変電所のような施設を経由するが、間違いなく伊方へと続いていた。




途中には鉄製の橋がいくつもあって、沢を跨いでいる。
立ち止まって指を裂いている橋の沢では水がちょろちょろ流れ落ちていた。
水場、ゲット。




再びグレ-チング橋を渡って、中央中101番鉄塔へ。




そのすぐ先で中央中幹線と西条線が交わり、路もそれぞれに判れており、わたしたちは中央中幹線と別れて西条線の路へと右折する。
やがて沢に下りた。
対岸に踏み跡が見えたので渡ろうとしたが、「ちょと待ってちょっと待っておにいさん」の声が掛かる。
どうやらこの沢は種子川ではなくて、手前にある沢筋だったようで、ここは渡らずに右岸沿いをさらに下る。
間違って渡ろうとするわたしの暗い姿は印象的、まるでこれから地獄への三途の川を渡ろうとするようでした。
ハッと我に返り、元気なイヨクマ三匹に合流。




イヨグマ三匹がトントン降りてくる。
先ほどの沢と、種子川が小さな滝になって合流した。
マ-シ-さんが跳び撥ねるようにして、合流する沢へ降りていって、覗き込む。




ほんの少し太鼓状になった種子川に架かる橋を渡って、朝出発した東種子川林道に飛び出す。
ワ-オ-!着いた着いた、やれお疲れさんでした。

後日三人が三人とも口を揃えて、「今日はのんびり歩けて楽やった」
マ-シ-さんなどは「最近歩いてないのでついていけるか心配してたけど、全然大丈夫やった」
ダイエットに励んでいるペ-コさんは「少しは痩せたかな?」、軽い山行だったのであくまでも疑問符付きでしたわ。

ウゲゲゲゲゲ-ッ!わたし一人、カエルが潰れたような声しか出ませんでした。
赤石山系はほんにいい山域です。
また訪れることがありますように、心に誓って山をあとにしました。

帰宅して、体重計に乗りました。
2kg減。
ビ-ルを飲んでしたら、元に戻ってました。




起点6:44-422mP付近渡渉地点7:24-11:03串ヶ峰11:21-上兜山11:40-分岐11:58-13:08下兜山13:33-標高957.7m三角点・赤松14:37-15:24四電四国中央中幹線102番鉄塔15:24-101番鉄塔-四電鉄橋16:14-16:16起点


グ-グルマップ→こちら(登山口などの位置が判る地図)
ル-トラボ→こちら(距離などが判る地図)
<お詫び>一部ログ取りに失敗し、ル-トラボ図での、起点から422mP付近の渡渉地点までが欠落しております。
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