題詠マラソン2008

今年も始まる題詠マラソン2008
運動不足の頭脳に　有酸素運動を強いるため
今年も参加表明するといたしましょうか。

2006年の作品集を　短歌の先生に差し上げました
どんな評価が返ってくるのか
戦々恐々としております。

皆様どうぞ、お手柔らかに。

完走報告

今年もまたぎりぎりでした。勿論トップではなくブービーでもなく、最終グループの中でなんとなく気づけば、あれ、君も完走してたの？？って感じは、まるでわが人生のようであります。
ともあれ、時々励ましてくださる方もいて、どうにか走れて万歳です。ありがとうございました。

１００.終 （文月万里）

「おしまいね」「そう終わりだな」「おしまいか」この終局はまた始まりぞ

99.茶 （文月万里）

ペットボトルのお茶の銘柄なんぞには拘らぬただ潤いの欲し

98.ベッド （文月万里）

二つ並べしベッドの隙間の谷底に通わぬ心が転げ落ち行く

97.話 （文月万里）

昔々あなたが生まれた雪の夜は・・・祖母の話はいつもそこまで

９６.模様 （文月万里）

空模様話題にすればなんとなく二人の寂しい会話は続くね

９５.裏 （文月万里）

裏通り行けば裏木戸きしませて黒猫ついと我が足に寄る

94.社会 （文月万里）

ボクはどうも競争社会に馴染まない・・・そんな言葉で旅に出ないで

93.祝 （文月万里）

長寿をば祝うパーティー長寿なる翁かしこみ言祝ぎを受く

92.ホテル （文月万里）

大きなるホテルのひとつ駅前に建てば光の塔めきて見ゆ

91.命 （文月万里）

伐られいし樹の皮剥げばまたはつか兆しくるもの命の匂い

90.質問 (文月万里）

あなたからの質問はいつも意味不明答えが欲しいの欲しくはないの？

89.こころ (文月万里)

こころころころろころころ君がためおのころ島を我は創らん

88.暗 (文月万里)

くらきより暗きに入りてまた昏きわが隘路なり手探りに行け