「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

MLBの野球大会へようこそ

2006年03月14日 | 球界のあれこれ。
久々の更新です。
day by dayの方で記事にするのもなんだか鬱陶しい気がしたので、こちらに書くことにします。

さて、ワールド・ベースボール・クラシックがすでに始まっています。

こちらでは「参加決定」した時にしか記事にしていません。
WBC参加決定…だそうで…(05/6/21)

メインブログの方でも、殆ど壮行試合くらいにしか触れていない感じです。
つまり、実のところ企画段階でも実際にチームが出来上がってきても、試合が始まっても結局あまり興味は高まらなかったのですよ。
試合が始まれば結局見てしまうだろうし盛り上がるだろうと自分では思っていたのですが、オープン戦の方がよっぽど盛り上がっている有様です。

だいたい、一次予選は日本でやってたこともあり通常のナイトゲームの時間でテレビで見ることができましたが、二次予選はアメリカですからご存じの通り早朝から。


そんな平日の早朝に野球を見る習慣は我が家にはありません。

いっそトリノみたいに深夜3時とかならむしろ見るかもしれんのですが(笑)
というのはわりと瑣末なことなのでさておき。
色んなブログを巡回していると、早朝から見てた方も多かったようで皆、野球好きだなぁ。私は野球好きとしてまだまだだなぁと思った次第です。

さてそんな野球好きの皆さんが、月曜の朝っぱらからはらわたを煮えくり返されてむかむかしながら仕事や勉強が手につかなかったり見終わったら寝ようと思ったら寝付けなかったりと日常生活に悪影響を及ぼしてしまうような出来事が起こったそうですね。

【WBC】米も認めた誤審、消された1勝
王ジャパン、アメリカに“判定”負け…準決勝でリベンジだ!
なぜ判定変更!?日本 米国に敗れる

関連記事は様々あるのですが代表的なもの(主要スポーツ紙)だけを。
なお、WEB版しか見ていないのですが、スポーツ報知だけはこの関連のニュースについて共同通信社の配信ニュースしか掲載していないのが興味深いというか色々うっかりしたことが書けないのかなぁというぼんやりした感慨を持ってしまう私です。

前述の通り生では見ていなかったので、リアルタイムで見た人と後から報道で知った私にはおそらく越えられない壁があります。
というわけで、ひとまずの感想は「ま、そういうこともあるんでしょうよ」という感じだったのです。


だって、前にも書いたことだけどWBCって

MLB様が野球大会をやるぞおまいら参加しろよ

って感じの大会ですし。
十分な議論も計画も調整もせずにとにかくやってみようというドロナワな大会ですし。

少なくとも、USA国内の野球関係者にも
世界一を決める権威ある大会、たずさわることは誇りである
という意識を浸透させることも出来なかったんですよね?
選手の次に大事だと思われる「審判」がギャラでもめて参加しないくらいなんだから。

尚、今回の判定の件では特に八百長だの贔屓だの
以前、巨人に対して有利な判定をする審判を「ジャンパイア」と呼んだようなそんなことはあえて言いませんが、それでも
国際大会においては試合当事国以外の審判員を使う
なんて常識的なことすら出来なかったんですから。
そうしていれば少なくとも「故意に米国に有利な判定をした」などということは言われずにすんだわけです。質を云々言われることはあっても。

アテネでまさかの予選敗退したのがそれだけ悔しかったんでしょうか。
ベースボール発祥国としてのプライドがずったずたになったんでしょうか。
あんなことになるんならMLBの選手を出しておけばよかったと思ったんでしょうか。
主催国のMLBは、USAが1番強いということを世界(といってもごく狭いけど…)に示すことが出来ればよかったわけですよね。
だから───
あんまり細かいことは言うなってことですよ。



国際大会がもっと盛り上がるものになっていくためには、多分すごく年月が必要で。
たとえば昨年から始まったアジアシリーズみたいなのが定着して、「各国代表」とは別にクラブチームの世界一決定戦なんかもやったりして、何年かに一度でもこうして各国代表が集まって、繰り返しやっていく中で「世界一」は意味のあるものになっていくのだろうと思います。

だから、MLBが主導権を握って運営するような大会は問題があるとか、日程のこととか審判員のこととか共通ルールのこととか、

「野球で国際大会を定着させるために一体どこに改善すべき点があるのか」

ということを少しずつでも明らかにしていくために、今回のWBCは非常に意味のあるものだったのだろうと思います。

同時に、

世界一を決定するガチンコ勝負!それぞれの国の誇りをかけて!!

なぁんて幻想はこれで多くの人が捨てることが出来たのではないかとも思います。

ただのMLB主催の野球大会ですよ。
あんまり、重たく考える必要ありませんって。

これで優勝した国は、単なる「WBC優勝国」なんですから。



むしろ、イチローの気合が入りすぎててイタい…。


ま、でも日本の野球もけっこうやるぞってこれを見てるよその国の人たちに見てもらえるのは嬉しいことです。
また、今回のことで米メディアや選手たちなど、「やっぱりそれはおかしいだろ?」と発言してくれる人が多いようなのでそれも救いです。
もし、ガッツポーズの監督や「贈り物」発言の選手みたいな人ばっかりだったらあやうくアメリカ嫌いが進むとこでした。


※なお、今回のこの記事を書くにあたって、運営費や収益費など金銭や権利にからむ政治的な話は完全に頭から除外して書きました。
そこまで言及するには私は今回のWBCに関してあまり興味なかったこともあり不勉強ですし、またそういったことについては専門家やその道に造詣が深い方が論じてくださるでしょうから無理はしないことにしました。
というわけでいつもながら印象と感覚だけで書いていますのでマトハズレなことを書いてたら申し訳ありません。

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