「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

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頭の中を整理整頓してみよう

2005年10月21日 | ベイスターズを守れ
さて、これから書くことは楽天-TBSのこととそれと切っても切れないベイスターズの問題について私が自分の頭を整理するために書くものであり、なんら建設的に意見を述べるものでも何らかの提案をするもの何らかの結論を導きだすものでもありません。
むしろ、ちょっと妄想が入っているかもしれませんので、お読みいただく方はそれをご承知頂くようお願いします。

そういうのは公開する読み物としてどうかとは思うのですが、一度立ち止まって深呼吸する感じで書いてみたいと思います。


こまでの流れ、そしてベイスターズファンの皆さんの様々な反応、他球団ファンの方の反応など全てつぶさに見たわけではありませんが、場合によってはブログなどでコメントをさせていただいたり頂いたコメントに対するレスを書いたりしているしている中で必ず私の中でひっかかっている、そして徐々に思いを強くしている部分がありました。

去年の問題を何一つ踏まえていないのが「球団と親会社との関係」の部分であるということ。

親会社の経営不振、M&A、倒産など、いかに「球団を持つほどの大企業でも」いつその危険に晒されるかわからない時代です。実際、専門家ならいざ知らず、誰がテレビ局がこんなことになると思ってました?昔に比べて、「球団の親会社」の安定は揺らいでいるんですよね。
かつては、参入の基準を厳しくしたりある程度の規模の企業でなければ出せないような莫大な加入料を課すことで、基盤が揺らぐ恐れのあるオーナーの参入を阻んできたわけですが、それでもチームの売却劇はありました。

親会社の動向そのものが球団の存亡に直結せざるを得ない現在の球界のあり方自体が、昨年の悲劇を生み今回の騒動を生んでいるのではないでしょうか。

───2004年の悲劇を経て、球界は何を学んだのか?

親会社が球団を持ちきれなくなったからといって「合併」などという考えられない方法を「親会社の経営の問題だ」という一言でストップをかけられない球界のあり方そのものが根本的な問題だったのに、そこにまったく手をつけなかった。
現在「親会社」であるオーナーたちが、自分たちの利益を損ねるかもしれない制度に移行しようとは思わない。ただ、そうせざるを得ないような状況を脱したからです。

私も含め、本当は、これからの球界のことを憂慮するなら、

「バファローズは死んでしまった」と抜け殻になることでも
「12球団2リーグは維持された」と安心することでも
「新規参入なんてことがあってこれから球界は変わるかも」と根拠無くはしゃぐことでも
「ファンには迷惑をかけたからせめてサービスを充実しよう」といって自己満足することでもなく

「親会社の勝手でしょ」が通らないようなシステムを築いていけるように監視なりプレッシャーをかけるなりしつづけるべきだったのかもしれません。
その場しのぎのための美辞麗句としてでなく、本当に球団を広義の公共財と見なすならば、親会社の経営状況に関わらずどんな「もしも」が起こってもある一定期間は球団は球団として維持するシステムが必要だったはずなのに。

正確には覚えていませんが、昨年の「合併」が認められなかったなら近鉄はバファローズをNPBに預けるという話を出していたように思います。あと、MLBのことを引き合いに出すことは私は本音では好きではありませんが、MLBでも機構がチームを預かるというシステムがあるんですよね、確か。それ以前にMLBの場合は「親会社」が変わってもチームの「姿」自体には影響はない。日本のプロ野球が親会社の姿を全面的に押し出しすぎなんですね。

「親会社」も特別な存在ではなくただの会社です。
不採算部門があればそれをリストラせねばならない決断もあるでしょう。
(ここでは近鉄が実際に球団を手放すのが最後の手段だったのかとか、もっとやり方があるだろうに、などというところには触れません)
プロ野球の球団を持っている企業が、たとえば自社の株主の利益や社員の生活を犠牲にしてまで最優先で球団を守るべき、そういう意識を持ったオーナーでなければ球団を持つべきでない、とまでは私は思いません。
もちろん、そのくらいの心意気でやってくれるオーナーが一番いいというのは自明のことですが、現実にそんなオーナーが何人いるでしょうか?
システムを変えることの方がいくぶん現実的なのではないかという気がするんです。

天がTBSの株を買っていくのは、どう考えても「『横浜球団をどうにかさせる』ひいては『球界の縮小再編を進める』こと」が目的ではありません。
ここに、昨年の合併騒動との根本的な違いがあるのだと思います。

確かに昨年の騒動は近畿日本鉄道が球団を持て余して赤字をどうにかしたいというところが発端だったかもしれませんが、それに「球団合併」という今考えても有り得ない方法をもちかけたのは縮小再編、1リーグ化を目的としたオリックスでした。そして、「縮小」をよしとする各球団のオーナーたちの手によって、それはたいして異議をさしはさまれることなく「順調に」ことは進んでいったのです。
つまり、2004年の騒動はそもそも「球界を縮小再編する」ことを目的として行われたことでした。

それに対して、今回の楽天の行動は「球界をどうこうしよう」という積極的な意思はないように思われます。
もちろん今回のような、複数球団の株を同時に保有することの問題点については、事業の統合を進める上でクリアしなければならない案件の「ひとつ」として認識はしていたでしょうが、所詮、それは「案件のひとつ」という位置付けにすぎないと思います。
ただし、そこには「自分の会社の方針にのっとって進める経済活動によって、他社がその子会社(この場合ベイスターズ)の処遇をどうするかはぶっちゃけ知ったこっちゃない」という考え方は読み取れますし、もちろん球界に関わる者としての意識が著しく欠如していることは間違いありません。
ただそこを批判するのは私には優先順位は低い話なので今までは触れて来ませんでした。今年一年間の三木谷社長のイーグルスへの関わり方を見てきて、彼の球界に対するスタンスにあまり期待はしないという心理的な下地が出来ていたせいかもしれませんが。

とにかくその部分でファンから訴えかけて楽天がTBSとの話を白紙に戻すとはとても思えませんが、もしそうなったら(それが他の要因によるものでも)ひとまずイーグルスもベイスターズも現状維持できることになり、それが一番の結果なのだと思います。
でも、結局それだと「やっぱり球界は何も変わらない」ままで終わるんですね。
ということはこれからもまた同じようなことが何度でも起こります。

楽天の参入が決定した時、私は「楽天という内科治療ではNPBの体質は変わらないんじゃないのか」みたいなことを書いていました。
楽天のやることをもちろん肯定などしませんが、毒をもって毒を制するというか、内科治療だと思ったらとんだ劇薬だったという印象はなんとなくあります。

誤解されては困るのですが、私はTBSがベイスターズを売却すべきだなどと思っているわけではありません。
楽天とTBSの関係が今後どんな形になろうと※、イーグルスもベイスターズもそれぞれの親会社の元で今までと同じように存在できるようなシステムに変わっていくこと。
そんな方向に「変えよう」と動くこと。

これは2005年にNPBが考えたどんな「改革」よりも大きな一歩になる可能性を秘めていると思うのです。
たとえば「(本当の意味の)市民球団」や「複数企業の共同出資による球団」という形態を受け入れていく土壌のひとつになる可能性みたいなのを感じるのですが、私だけ?
最終的に、「球団」を見てもその「親会社」または「出資者」の顔が見えないような姿になるのが理想的だと思うので。

※「どんな」と言っても、さすがにもし仮に楽天がTBSを完全に吸収合併とかいう話になればさすがにマズイでしょうが(汗)まずそれは無いのでしょうから(と、また経済オンチが何か言ってます)


「変化させてみよう」
の「変化」には問題がつきものなのですが、問題があるからといって変化を拒めば衰退しかありません。
変化させるために問題をクリアしていこうという意識が大切なんだと思います。
これはNPBの体質だけの話ではなく、我々ファンの側も、知らず知らずのうちに旧体質の担い手になっていることは往々にしてあることで、愛する球団を守りながらも変化させていくという道はどこかにきっとある筈なのですが、それを自ら閉ざしてしまう傾向があるように思えてなりません。

何度も形を変えて言っていることですが、このままでいけば
いつ、誰が、愛する球団の「来年」を失うことになってもおかしくないと思うのです。

前の記事にチラリと、「USENへの売却もアリかも」とも書いたのですが、言葉足らずで誤解を招いたかもしれません。
今回のことで、TBSがベイスターズを手放さねばならないような事態に追い込まれること、そのように追い込むNPBではやはり「変わらない」のだから。TBSには頑張ってベイスターズを持ちつづけると意地をはっていただきたいものです。
(その上で売却せずに済むなら来年からといわずすぐにでもベイスターズをもっと盛り上げるように努力して欲しいものです)

今これだけ書いていて、でも、ベイスターズのオーナーの方が皆さんと旧知だし、老人会の助け合いで意外と簡単に協約に手をつけるかもしれんなぁ、という気もちょっとしました。
それにまた「フジサンケイの前例に倣って特例として」みたいな形でお茶を濁されされちゃったらまたたいして現状と変わらないんだなぁ…。



と思ったら、「協約違反」で11球団が団結ですか。
んで「処罰」(を希望)ですか。
まぁ処罰ってどんな処罰があるのか知りませんけど、それは自業自得として…
そういう方向で団結する様は嫌なものを思い出させるよ。

やっぱ、ダメか、NPB………orz


それにしてもいつもにまして私は各種報道に懐疑的です。
実際に喋ってるとこを映像で見たり実際に起こった出来事はもちろん別ですが、たとえば「楽天がベイスターズの売却先を見つけたと財界関係者に話した」とありますがじゃあその財界関係者って誰よ、そして誰がそれをリークしたのよという話で。もちろん、そういう物が捏造だという乱暴なことを言うわけではありませんが、それをわざわざリークするのは何でなの?とか考えてしまうんですね。
それから渡辺読売会長の言葉でいちいち煽られたり。
不確定な報道をいちいち鵜呑みにしていたら身が持ちません。(経験上)

村上ファンドと阪神と星野氏の時にも感じていたんですが、必要以上に大衆を煽っている(そして不安なファンはたやすく煽られる)部分を感じていて、その方がなんだか気味悪い。
「何を信じればいいのかわからない」状態になるのが一番危険なんですが…。
煽られるまま煽られて、混乱している間に何かが着々と進んでたということのないように。


さてずいぶん長くなってしまいましたが、まだまだ頭の中がすっきりと片付いたわけではありません。
が、少し自分の向いている方向が見えてきた気もします。

今書いたことをベースに、今後もこの問題を見ていきたいと思います。

週末、日本シリーズでも見ながらハガキを書くことにしましょうかね。
古い年賀状の余りもあったからたくさん書けそうです。

あと、ひとつだけ。
今回のことでアンチ楽天になるのは自由ですが、だからってイーグルスには罪はありません(つーかむしろ被害者です)。イーグルスのことは暖かく見守ってやって下さい(涙)


【追記】
て、こんなに散々書いたけどですね。
今日の実行委員会の結果を受けてなんだか
「やっぱり球界は少しでも変わっていこうという気持ちはこれっぽっちもないんだなぁ」と思ったら思った以上に脱力しました。
実際にはオーナー会議でどういうことになるのかわかりませんが、これはどうなるんでしょうね。
これを受けて楽天はTBSから素直に手を引くんでしょうか?
もしくは手を引かねば除名などの強権を発動しますか?
「違反」であることを確認した上で協約に手をつける決断ができますか?
もしくは「違反」であることを確認したから「TBS」か「楽天」に球団を手放すように要請しますか?
それとも、根来コミッショナーが言っていたように、「わざわざ親会社を縛る別の協約」を作って、親会社の経済活動にまで制約を設けますか?

…これで三木谷が嫌気さしてイーグルスをUSENに売りますか?
そしたら田尾さんも帰ってくるかもねはははははーと。

でも、これで球界が変わるきっかけをまたひとつ失っていく気がしています。
期待しないと言いながら、なんでこんなに失望してるんだろう私。ばかみたい。


ジユウノツバサ@横浜式(佐々木大悟さん)の自らのスタンスを表明するエントリですが
私と違ってorz
非常にわかりやすく要点を上げてらっしゃいます。

私の考えもほぼ同じです。
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