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その後、猫の家はどうなったか。

2017年07月30日 | Weblog

チャーリーが我が家に迷い込んできてから、すでに3ヵ月。人間の世界にも色々あったが猫の世界にも色々あった。

僕が中々ブログを書けないのは、ネタは結構あるのに、要するに書く気がしないからである。気分が長いトンネルに入っているのだ。トンネルだからと言って暗いトンネルではなく、僕の場合は透明のトンネルだ。僕を取り囲む、透け透け、透明のトンネル。そのトンネルから出たいのだけど中々抜け出せない。人間には理性の脳と、衝動の脳の2種類があるそうだけど、僕の場合、理性の脳が衝動の脳を制御しているように見えて、実は衝動の脳に支配されて、後で後悔を繰り返すのだった。

で、猫の世界はどうかというと、彼らはそもそも理性はなく、やりたい放題、習性、衝動だけで動いているわけなのだろうけど、時に、なすがままの時に身を任せ、自分の人生を”理性的”に達観しているように見える時もある。(そのなすがままが人間にとっては大迷惑なのだが。)

「ひょろり」には子猫が5匹生まれ大事に育てていたが、妹の友人に子猫をもらわれていく前日に、突然、親子ともども姿を消した。丸目1号もいなくなり、2号だけになり、あとは村娘ジョビとチャーリーの3匹になったのだけど、いきなりジョビが妊娠、5匹の子猫を産んだ(チャーリーの子ではない)。人で言えばジョビはまだ15歳。そんな娘が5匹の子猫を産んで大事に育てていたのだけど、そんなジョビがまさかの事故死。子猫も2匹亡くなり、残り3匹。その中の2匹を妹が友人に無理やり押し付け、やむなく残りの1匹が我が家の2階の主、寛太の妹にする。この娘がお転婆で早速部屋の中を駆け巡り、弾丸のように飛んでいく。名前をその行動のまま、小弾(こだま)にした。そんな小弾の行動を、これまでやりたい放題の寛太が怒るかと思いきや、信じられないくらい改心し、異常なほど性格が温厚になり、人に嚙みつく行為もやめ、小弾の体を丁寧になめて綺麗にしてあげているのである。まるで母猫のように。猫の心の世界も何が起こるか分からない。

ところでジョビ亡きチャーリーはどうなったかというと、我が事務所に連れていき、会社の飼い猫にすべく車で1時間、熊本市内の事務所についた途端、大脱走。見知らぬ街を一直線に走り抜けて行った。翌日が台風の日で、そんな中、僕は傘を差し、キャリーバックを片手にご近所をうろつくはめになった。雨の中、黒い傘を差して「チャーリー、チャーリー」とつぶやく怪しい男。仕事どころでない、朝、昼、夕、夜。チャーリーの名を呼び、近所の軒先、駐車場を探し回る。まったく猫に翻弄される日々。チャーリーが出てきたのは2日後、ひょっこり事務所の前の家の塀にいた。呼ぶと素直に寄ってきて、身柄確保したが、事務所になつかず、今度は会社内で大暴れ、結局ロッカーの隙間に入りこみ動けなくなったところを再度、確保。仕方ないので連れ帰り、1階の僕の部屋で飼うことに。



現状、我が家は猫が3匹。1階も2階も猫が居る家になった。で、外はどうかというと、丸目2号が、一人しみじみと餌を食っていたのだけど、つい、1週間前、「ひょろり」が子猫を引き連れて帰省…これからどうなるか。段階的に去勢、避妊手術をすべきと思うが、何故、我が家だけ猫が集まってくるのか。僕の心労なぞ関係なし。彼らはスヤスヤ眠るのであった。



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