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梁文道:災害救助の生命線は地元資源だ

2010-05-07 15:00:36 | Weblog

今回の玉樹震災は救助者にとって空前の挑戦だった。まず高山病が多くの善意の人を追い返し、次に言葉が通じないことが意思疎通の困難をもたらした。まさにそのような困難な状況の下で、一群の独特な災害救助グループが思いもかけない役割を発揮した。彼らこそチベット地区〔ウ・ツァン、アムド、カム≒全西蔵、全青海、四川西半分、雲南北部、甘粛西部〕全土から駆け付けたラマたちだった。……本文より

本土资源是救灾的生命线
作者: 梁文道
2010-04-28
【南方周末】本文网址:http://www.infzm.com/content/44433

玉树地震的启示就是重整本土资源的必要
黄福荣的故事已经不用再说了,大家都晓得这位患过肺结核的香港货柜车司机走上义工之路的过程。大家也知道他怎样捐献毕生积蓄,骑着一辆自行车四处为血癌病人募款。最后,我们还看见他的灵柩,里面躺着一个男人;他为了拯救被困的孩子,终于送出了自己仅余的一切。在媒体铺天盖地的报道之下,只剩下一个问题一直困扰着我,令我百思不得其解。

目前任职于香港中文大学的江苏人王颖娜,在四川什邡当过救灾志愿者。她和朋友们在当地曾经见过黄福荣埋头搬桌铺砖,静静地管理一间临时开设的爱心图书馆。她们觉得他很奇怪,沉默低调,总是在大批物资送达大量志愿者抵达之后就消失隐退,转换另一个战场。问他为什么不说话,他就自嘲“因为我普通话不好嘛,所以还是少讲话”;问他为什么不干脆给孩子上课,他便说:“我也没什么文化,不敢教小孩子们啊!”觉得他奇怪的不只是王颖娜,还有当地警察,他们三番两次找他谈话,请他离开。

为什么那些警察要找黄福荣问话?一个民间志愿者要怎么样才能赢取官方的信任?为什么一个千里迢迢跑来救灾的义工必须得先过这一关才能留下来做他要做的事呢?

黄福荣的例子不是个案,不少志愿者都曾有过类似的经历,好心做事却遭人疑虑。这些情况恰好可以用来说明两个不同层面的问题。第一个层面比较抽象,涉及到政府掌控的国家机器与民间的关系。天灾过后,政府到底是应该包揽一切救灾重责,还是愿意和民间携手合作,汶川地震以来,大家对这个问题渐渐有了共识。虽然有些人坚持民间志愿者必须纳进国家的监管,有些人则主张民间自主的权利;可是二者的共存与互动已是不容否认的前提。第二个层面过去就比较为人忽略了,它涉及到本土社会与外来支持之间的关系。汶川地震发生之后,全国各地的志愿者纷纷涌进四川。虽然其志可嘉,其情可感,但当时并没有太多人意识到本地怎样看待这一大批外来者,甚至愿不愿意接受各种类型援助的问题。这话听起来很荒谬,难道人家跑来救你还要你先答应吗?可世界救灾史上却有无数的例子证明这种灾区社会文化的特殊条件确实不容忽视。

当年南亚大海啸发生之后,全球救援组织迅速涌进印尼,大家分工合作,首先是擅长医疗工作的跑去救助伤患,然后有擅长紧急重建工作的跑去搭盖临时房舍。当那些临时房舍的预制组件被运到现场之后,重建人员就立刻遇到一个始料未及的难题。原来印尼灾区的居民把厕所设在住家之外,认为这才卫生,但这些北美生产的应急房屋却依循西方传统,将厕所放在住家以内。如果当地人一时适应不了,丢着现成的洗手间不用,都跑到屋外方便,说不定就要引发一场大规模的环境问题了。于是救援人员只好邀请灾民合作,改装既有组件,使那些板房变得更加本土化。

这次玉树赈灾为救援人员带来了空前的挑战,首先是高原反应击退了不少有心人,其次是言语不通制造了沟通上的困难。正是在这么棘手的情况之下,一支独特的救灾队伍起到了意想不到的作用。那就是来自整片藏区的四万名喇嘛。

首先投入灾区的救援力量是玉树区最大的寺庙结古寺,然后是南方的康乃寺,最后则是远自四川、西藏和甘肃等地而来的庞大僧团。据报道,这些僧侣不只自己的组织良好,还能协助官兵稳定民众秩序。
而且他们说藏语,和灾民的交流不是问题,可以帮助部队解决很多困难。他们发放的粮食也不一样,在路边的施粥站里,僧人会在大锅里加入藏民惯食的酥油。最后,他们还承担了心理康复的任务,为死者火葬超度,替生者诵经祈福。四川甘孜一位宗教局官员说:“他们在精神层面发挥的作用,恐怕是任何其他单位无法替代的。”(见《新世纪周刊》2010年4月26日)

出于种种原因,藏民聚居的地域比汉区保留了更多的传统资源。可是在国家力量仍然止于县衙门的年代,汉人一样也曾靠着民间的固有网络挺过了千年天灾。那时候的政府远不如今天有效,那时候的国家机器也远不如今天强大;无论是雨是旱,是洪涝抑或地震,首先站出来对灾民施以援手的,通常是不同村落所组成的水利/祭祀综合体,以及建立在传统秩序上的士绅长老群,他们在天灾里发挥的力量,就和我们现在看到的喇嘛一样。那不只是一种物质上的能力,而且还是精神向度的重心,可以维持起码的秩序。地震震垮了房屋,但它却不能彻底震垮一个社区的肌理。

不要忽略这种本土的社会资源和传统的文化传承,就算到了民族国家建立得非常成熟的现代,它仍是应对灾难的重要力量。就拿1995年的日本阪神大地震来说吧,八成获救的民众是被亲友和邻居在瓦砾下挖出来的。日本不可谓不先进了,其官方救灾的经验与能耐独步天下。

尽管如此,它到达现场的速度也还是比不上现场的民众自身。仔细考察日本的经验,我们首先注意到的或许是它对灾民自救社区互助的重视,是它推广相关知识与技能的计划。再想下去,你便会发现这一切的基础是社区网络的存在。没有人际间的信任,没有邻里关系的健康发展,就不会有所谓的社区;没有社区,又何来社区内的互助呢?至于灾后的重建,当地社区的角色自然也要比中央政府更近身更紧要。

假如汶川地震使大家看见了志愿者群体的兴起,看见了民间社会和政府合作的空间,那么玉树地震的启示就是重整本土资源的必要了。我盼望未来的每一个阿福都不必再遭到怀疑,每一个外来的志愿者都能受到当地政府的接纳,我更希冀每一个地区的居民都能在危急关头集体变成当地的阿福,而且受到官方的祝福。
(作者为凤凰卫视主持人)

【南方周末】本文网址:http://www.infzm.com/content/44433

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北京愛知行研究所:ウイグル人移民の人権状況報告(4・完)

2010-05-05 11:00:19 | 中国異論派選訳
別添3 北京市公安局長への手紙:新疆籍ウイグル人の北京居住、生活および保健衛生問題について

馬振川局長殿

私は万延海と申します。北京市民で、民間団体でエイズ予防活動に従事しています。

今日の午後、2009年1月11日、私はボランティアと一緒に北京市大興区のあるウイグル人集住地区に行き、HIVに感染しエイズを発症した一人の女性を訪問しました。私たちが彼女の家に行くと、彼女は骨と皮ばかりに痩せこけて、苦しそうにベッドに横たわっていました。そして私たちにどうやったら麻薬をやめられるのか、エイズが治るのかを聞きました。私たちは次の日に彼女を病院に連れて行くと約束しました。

不幸にも、今夜この女性はなくなりました。私たちがもっと早くこの女性を助けられなかったことに私は良心が痛みました。これは私がこの一週間に聞いた二人目のウイグル人女性の死です。

私はこの女性の死にだけ心を痛めると同時に、私たちの北京市が新疆から来たウイグル人をきちんと処遇していないことに困惑しています。この女性は医療サービスが欠乏しているわけではない北京市内で亡くなったのに、死亡時に医療を受けていませんでした。貧しいHIV感染者に無料の医療サービスを提供するという政府の政策は、彼ら大都市の周縁をさまよっているウイグル人には及んでいません。彼らのほとんどがそういう政策があることを知らず、サービスを受けられないのです。

今日の午後、私がこの地区を訪問したとき、これまでに何度も聞いたニュースを聞きました。警察当局がこの集住地の部屋を貸している住民を集めて、新疆人に部屋を貸さないように要求したというのです。

これまでの10年間、北京市という都市で、私は新疆人集住地がかつての魏公村から甘家口、西駅、万泉寺に移り、そしてさらに今の小集住地に移ってきたのを見てきました。

私は、ウイグル人集住地には頭の痛い治安問題が多いことを知っています。しかし、私は新疆人集住地の治安問題、公衆衛生問題、政治問題の解決は、恣意的に追い払ったり拘束したりすることによってではなく、警察当局を含む北京市政府がウイグル人の移動と居住の権利を尊重することから始めなければならないと確信しています。私は、北京市政府当局が予算を投入し、都市の周縁環境にいる少数民族の発展を支援し、彼らが暫定居住許可証を取得するのを支援し、職業訓練を行い就業機会を創造することを提案します。現在の全ての子供が就学できていないという状況を改め、全ての子供が北京市で就学できるようにすることを提案します。政府のエイズ患者無償治療政策を住民に説明し、薬物被害を減らす衛生サービスを提供し、ウイグル人が首都北京で、国家の人権と人民の健康に対する思いやりと責任を感じられるようにすることを提案します。

私たちの北京市はウイグル人に対して下記の差別を行っており、しかもその中の一部の差別は明らかに北京市警察当局の取締によってもたらされていることに私は気づきました。

1、多くの宿泊業者が新疆人(とりわけウイグル人)の宿泊を拒否している。ある旅館は2008年10月に私たちの団体と会議用旅館契約を結ぶ時にはっきりと命令が警察当局からきていると語っていた。
2、私人の住宅を新疆人に貸さない。
3、警察当局が暫定居住許可証を発行しない。
4、警察当局が薬物取り締まりの名義で、ウイグル人集住地の人を法的な根拠によらず、恣意的に拘束したり追い払ったりしている。
5、この1週間に二人の女性エイズ患者が亡くなったことを含め、ウイグル人グループは不幸な境遇で危害を被っている、彼らは首都政治安定の脅威だと宣伝されている。
6、児童が入学させてもらえない。
7、住まいを借りられず、生活条件は非常に悪い。
8、基本的な衛生教育と衛生サービスを受けられず、政府のエイズケア政策を知らない。
9、政府がエイズ患者に提供している無償の治療とケアサービスを受けられない。
10、政府が提供している薬物中毒者のメタドン代替治療サービスを受けられない。
11、安全な環境がなく、持続的かつ全面的に清潔な注射器具を得ることができない。
12、政府の政策と経済的支援がないために、ボランティアと社会団体は警察による拘束と疾病感染を含む非常に大きな危険を冒さなければならない。

上述の状況にかんがみ、私は北京市政府、とりわけ北京市公安局に対して以下のことを強く提言します。

1、すべてのウイグル人に対する非友好的行為をやめ、ウイグル人が北京で平穏に暮らせるよう支援する。
2、政策と資金を準備し、ウイグル人コミュニティーの発展を支援する。それには教育、コミュニティー組織、就業機会、医療サービスの拡大を含まれなければならない。
3、緊急にコミュニティー組織の発展を支援し、ウイグル人に対して保健教育を行い、保健サービスを提供する。
4、緊急に医療救助に資金を充て、HIV感染者とエイズ患者の治療とケアをおこなう医療機関を緊急に手配する。
5、ウイグル人の薬物中毒者に対して、リハビリテーションサービスと危害軽減サービスを提供する。
6、学校がウイグル人児童を受け入れるよう働きかける。
7、この問題に関して、社会調査と政策研究を実施し、社会主義と調和社会建設と民族団結に適合する政策を提示する。

万延海
2009年1月11日


コピー送付先:
北京市政府市長ポスト
北京市衛生局
北京市エイズ予防治療委員会事務局
北京市性感染症エイズ協会
衛生部

--------------------------------------------------------------------------------

(1)中華人民共和国憲法第四条。
(2)馬嶺「憲法の中の人権と公民権」、『金陵法律評論』2006年秋季号所収。
(3)李罡「昨年以降受理した薬物中毒事案は千件近い 北京で4連続で大規模薬物密売事件の判決」、『北京青年報』2004年6月28日所収、および関連記事を参照。
(4)デュルケーム『社会分業論』渠東訳、生活・読書・新知三聯書店2000年版を参照。
(5)「経済的、社会的および文化的権利に関する国際規約」(以下「規約」)は、1966年12月16日に第21回国連総会で採択され、各国に署名と批准が呼びかけられた。「規約」は1976年1月3日に発効した。これは「世界人権宣言」以降、国際人権憲章体系の二つ目の文書である。「規約」は序文と本文5部全31条で構成される。その序文と人民の自決権に関する規定は「市民的および政治的権利に関する国際規約と同文である。1997年10月27日、中国は「規約」に署名し、2001年3月27日、中国政府はこの「規約」を批准した。同年6月27日、「規約」は中国に対して正式に発効した。
(6)中国政府は1981年12月29日に加入書を提出し、1982年1月28日この規約が中国に対して正式に発行した。中国はこの規約の22条、すなわち紛争の解決方法に関する規定を留保している。
(7)「ウイグル族」
http://www.seac.gov.cn/gjmw/ssmzx/2005-08-21/1176019928742725.htm
(8)「ウイグル人の内地出稼ぎ問題を正しく認識すべきである」
http://uyghurum-blog.blog.163.com/blog/static/97739892200891324849217/?hasChannelAdminPriv=true
(9)馬戎「南疆ウイグル族出稼ぎ農民は沿海都市に向かう――新疆カシュガル地区疏附県労働輸出調査」、『中国人口科学』2007年第5期所収。
(10)朱亜鵬「米国 『発展期』の住宅問題とその啓示」、『公共行政評論』2009年第5期所収。
(11)調査と住民の聞き取りによると、彼らが部屋を借りられなかったり、旅館に泊まれないのは、多くの場合地元警察が事前に社区〔旧称居民委員会〕と旅館に「ウイグル人には貸すな」と指示しているからだった。
(12)この通知の趣旨からは、「諸君」とは「各省、自治区、直轄市民族(宗教)委員会(庁、局)、経済貿易委員会(商工委員会、業界管理事務局)、公安庁(局)、観光局、工商行政管理局」を指している。
(13)1993年8月29日国務院が批准し、1993年9月15日国家民族委員会令第2号として公布された。
(14)
http://zhidao.baidu.com/question/47447248.html?fr=qrl&cid=204&index=1&fr2=query
(15)「民族平等と民族団結」
http://news.xinhuanet.com/ziliao/2005-04/20/content_2854194.htm
(16)「各民間団体がメディア報道もとめる人権原則について」
http://blog.yam.com/citizenwatch/article/5199015

原文:http://docs.google.com/View?id=dfwrv29m_9hf5vh5c9

(転載自由、要出典明記)
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北京愛知行研究所:ウイグル人移民の人権状況報告(3)

2010-05-02 23:52:38 | 中国異論派選訳
別添1 北京愛知行研究所ウイグル移民健康教育プロジェクト紹介

北京愛知行研究所は2006年以降、チャイナグローバルファンド第四次北京地区、チャイナグローバルファンド第六次昆明地区、ミゼレオールなどの援助団体の支援の下、中国内地においてウイグル人移民コミュニティーの中で健康教育プロジェクトを行っている。

このプロジェクトの趣旨は中国の各都市で生活するウイグル人移民がエイズ感染の予防と基本知識、薬物予防教育、危害の低減、肝炎予防、結核予防など健康に関する教育を受けられるよう支援すること、基本的医療サービス、とりわけエイズウイルス感染者が無償の医療と検査サービスを受けられるよう支援すること、薬物中毒者が政府が提供するメタドン維持療法を受けられる支援すること、ウイグル人がうまく都市とその既存コミュニティーに溶け込めるよう支援すること、他の民族の中国人がウイグル人の生活と健康危機をよりよく知るよう推進することなどである。

内地のウイグル人移民健康教育プロジェクトでは、2009年以降内地のウイグル人グループを対象に、ピアエデュケーション方式により、社会学・予防医学・法学・心理学・行動学などを統合した学際的なアプローチで健康教育、法律援助、HIV感染者への病院紹介と検査、メタドン療法の病院紹介、基本的人権の実現と推進、心理的サポートとカウンセリング、HIV感染者ケアと救助などの総合サービスを行っている。



別添2 新聞記事 北京愛知行研究所のウイグルプロジェクトが雑誌『南風窓』の公益賞の2009年組織賞を受賞。

授賞のことば:このプロジェクトは北京在住のウイグル人移民が健康教育と基本的医療サービスを受けられるよう支援することを目的としている。これらの目標を達成するには、ウイグル人移民が都市とコミュニティーに溶け込めるよう、他の民族の人が彼らの生存と健康の状況を認識するよう推進する必要がある。このプロジェクトの面前にあるのは、現実と絡み合った民族矛盾であり、限られた範囲の中でうまく解決しなければならない。

北京愛知行研究所ウイグルプロジェクト:民族調和のための一筋の光

作者:章剣鋒 出典:南風窓 2009年12月19日

12月7日のアウトリーチ活動で、25歳のウイグル人青年アクバルはいささか狼狽させられた。そこからは「下層への気遣い」の理念を実践に移すことがとても難しいことだと言うことが分かる。とりわけ民族問題を和らげる試みは難しい。

怒りの部屋

 大興区のあるウイグル・漢混住地区で、アクバルは漢人家主に部屋をウイグル院住民に貸すよう説得して歩いたが、再三再四門前払いを食わされた。

 「あたしたちはオオカミじゃないんだから、追っ払わなくても部屋に入ったりしないよ!」。40過ぎのウイグル人女性マリカは怒りを抑えきれず声を震わせた。「部屋はあんたのもんだ。あたしが悪いことをしたら追い出せばいいじゃないか……貸してよ、他に住む所がないんだから。あたしは雑役婦でも、オオカミでもないのに『行け、行け、行け』ってどういうつもりさ?」。

 アクバルは彼女を連れて割と清潔な一部屋を見に行った。事前に家主の息子は電話で新疆人に貸すことに迷わず同意していたが、家主本人はむきになって、でんでん太鼓のように首を横に振り、バタンとドアを閉めてカギをかけてしまった。

 この居住区には100名以上の新疆人がいる。今年〔2009年〕10月までは、彼らは誰も部屋を借りられず、日が暮れるとネットカフェやサウナなどで一晩を過ごしていた。二か月前、部屋探しの支援にアクバルたちがここに入って、一軒一軒家主と話し合った。こうして、やっとのことで30数人の居住問題を解決した。アクバルは、先に入居した30数人が一人が一人を助ければ、60人は部屋を見つけられると踏んでいた。

 12月7日の昼、一人の家主がアクバルを見つけて、一週間前に入居したウイグル人の間借り人について訴えた。それでアクバルは初めて自分が紹介した間借り人が許可なく部屋を又貸ししたことを知った。いま住んでいるのは足の不自由な若いウイグル人で、言葉が通じない。その男が引っ越してきてから、さらに三、四人のウイグル人の男が同宿し始めた。彼らは不衛生で、その上夜中に中庭でマキ割をして家主を怯えさせたと、家主は涙ながらに訴えた。

 アクバルは激怒して、ぼさぼさの髪に垢だらけの顔をしたウイグル人の男たちを全部追い出して、家賃の増額を申し出て、謝りながら、新しくウイグル人夫婦の入居を家主に頼んだ。「奥さん、泣かないでください。奴らは泣く価値なんかないですよ。私たちムスリムは清潔好きで、真善美を愛します。私たちもああいう連中は嫌いです」。

 アクバルは不動産仲介業者ではなく、北京在住ウイグル人プロジェクトのスタッフだ。これは北京愛知行研究所のプロジェクトで、責任者はエイズ予防社会活動家の万延海だ。プロジェクトの趣旨はウイグル人移民が健康教育と基本的医療サービスを受けられるようにすることだ。二つの主な目標は、HIV感染者が無償の治療と検査を受けられるようにすることと、薬物中毒者が政府の提供するメタドン維持療法を受けるのを支援することだ。

 この目標を達成するためには、ウイグル人がうまく都市コミュニティーに溶け込むのを保障し、他の民族の人に彼らの生存と健康状況を知らせる必要がある。この仕事には難しさがある。大興のような広大な都市と農村の境界域では、ウイグル人と漢人の関係は一目瞭然だ。彼ら困窮し行き場を失ったウイグル人に身を落ちつけさせるために、ウイグル人プロジェクトは必要な教育と関与をしようとしている。例えばメタドンや無料検査である。それは当局の規定によれば、定まった住居がありかつ暫定居住許可証を所持している人だけが受けられる。その手続きは、すべてアクバルの肩にかかってくる。

 「ときには1日に30人の家主に会うが、話がまとまるのは1、2件だ。」とアクバルは言う。もっと悪い時は、70人の家主に会って、1件もまとまらず、話す機会すらなく追い払われる。それでも礼儀を尽くさなければならない。それもウイグル人に対するマイナスのイメージ改善に少しは役立つと彼は考えている。

 「この二カ月はすごく疲れた」中国人民大学を卒業したアクバルは、部屋探しをチャレンジとみなしている。「彼らの住処を一つ見つけるたびに、すごく大きな達成感があるんだ」。

 下層のウイグル人は、遊牧のような都市生活を置くている。以前北京には魏公村、甘家口といったウイグル人集住地があったが、どちらも追い払われて、住んでいた人はより辺鄙な大興に集まってきた。彼らの中には、露店商や、小料理屋や、新疆名産品の商いがいる。マリカももともと甘家口でレストランをやっていたが、今ではすっかり貧しくなり、病気がちで、住まいさえ定まらない。「北京の人は、私たちに理解がなくて……」。

 大興集住地のウイグル人の中には、5、6人のHIV感染者がいる。以前一人の感染者が亡くなったことが、この地区のウイグル人に影響した。家主が恐慌をきたして相次いで部屋の賃貸契約を解除したのだった。このような恐慌が各種の誤解を生み、新疆人をさらに周縁へと追いやっている。何人かの重病人は、どうしようもなくなって新疆に帰っていった。

 プロジェクト事務局はこの問題に関し厳しい警告を発した。「北京在住ウイグル人が直面する健康、公衆衛生などの問題は非常に深刻であり、このグループの最も基本的な生存と居住の権利を制限し排斥しており、許されざることである」。


予期せぬ出来事

 2006年、ある人が万延海に北京西駅地区のウイグル人集住地を見てみるよう勧めた。その時、彼はその場所では注射用の針があふれており、子供までが針で遊んでいることを知った。その後、彼らはグローバルファンドとドイツのミゼレオールに資金援助を申請し、ウイグル人プロジェクトを立ち上げた。この二つの組織はどちらも少数民族グループに対する保健介入に資金援助を行っている。

 「でも全然知らなかったから、すごく怖かった」。「避けられるなら避けたかった。我々は、できること、よく知っていて安全なことにより力を入れているんだ」と万延海は言った。

 ウイグル人プロジェクトは北京と昆明の二か所で行われている。担当者は中央民族大学などの大学からウイグル人の学生からボランティアを募り、彼らをウイグル人移民の集住地に派遣し、交流・相談・研修などのアウトリーチ活動を通じて、ウイグル人グループに健康教育と医療紹介サービス(無料の検査、清潔な注射器、メタドン治療など)を提供し、また当局と交渉して彼らが基本的な国民待遇を受けられるよう支援している。プロジェクト自体も、貧困者の基本生活費支援、葬祭費を負担できないエイズ感染者家族への葬祭支援など、ウイグル人に対して物質的な支援を行っている。

 ウイグルプロジェクトには本来7人の専任担当者がいた。全員大卒で、毎月1,000元ほどの生活費を支払われていたが、間もなく次々とやめてしまった。いまの3人のウイグル青年の中には、アクバルのように2年も続いている人もいる。もし、大きなアクシデントがなければ、活動はおおむね順調に進むが、大きな行事や事件があると、多くの活動が止まってしまう。

 「コミュニティーにはいろいろなニーズがあるのに、私たちの能力はあまりに小さい」とアズティ。

 アズティは中央民族大学の卒業生だ。以前愛知行はいくつかの大学サークルが協力関係を結び、中央民族大学の学生が新疆に教育支援に行くのを資金援助したことがある。卒業して、彼女は愛知行のこのポストに就き、プロジェクト専任担当者となった。だが、部屋探しのような曲折に満ちた仕事は女性には向いていないので、すべてアクバル一人の肩にかかっている。

 ウイグル人移民の不安定さと周囲の環境の変動は、プロジェクト活動を難しくしている。やっと集めたコミュニティーボランティアが、なにか予想外のことが起こると連絡が途絶えてしまう。そうすると、コミュニティーグループとの連絡が途絶えてしまい、一から養成しなければならなくなる。彼らが世話をするのは、いつも絶え間なく入れ替わる見慣れない顔だ。

 「私たちはいつまでも続けられるとは保証できません。政府にとっては、私たちがやっていることは余計なことでしょう。これは本来政府がやるべきことです」アズティの同僚、南京大学卒業生のライラは言った。「もし政府が、職責を果たしていたら、私たちが活動する必要はありません」。

 新疆で発生した一連の暴力事件は、ウイグル人に対する民族的偏見と社会的差別を激化させた。もしウイグル人移民に対する第三者の支援がなかったら、かれらウイグル人移民は本当にマリカが言うように「目の見える盲人」になってしまうだろう。それゆえに、アクバルたちに対しては重すぎる期待が寄せられている。多くの問題が、アクバルたちには力の及ばないことなのだ。

 この場所は伝えられるところによればすでに政府の再開発予定地になっており、遅くとも来年の春には建物を取り壊すので、住まいのないウイグル人は再び知らないところに移らなければならない。それまでは、多数派から排斥され続けているこの社会は、そのままの状態を保ち続けるだろう。

 12月7日午後、集住地で一人の男があちこちヘロインを探し回っていた。この片足を引きずり、ろれつの回らない男は、街を歩き回って何も得られなかった。そしてウイグル人のやっている雑貨屋に入った。その時ちょうどアクバルが店主夫婦と話をしていた。ヘロインを探していると聞くと、店主とアクバルが同時に彼に対しすぐに出て行くよう厳しく言った。アクバルは「商売の邪魔をしないようすぐに出て行け」と言うと、記者に向かって「これでまた誤解される」と嘆いた。

 夕方、集住地の中で今度はウイグル人と漢人のけんかが起きた。漢人のグループが棍棒と長い山刀を持って、手に包丁を持った一人のウイグル人の男を路地に追い詰めた。人が大勢集まり、しばらくにらみ合った後、それぞれ散っていった。その間、アクバルは大声で一部のウイグル人を叱った。一人の女性が彼に二言三言抗弁すると、アクバルは手を振って彼女にすぐに立ち去るよう促した。

 この事件はずっと細心の注意を払ってコミュニティーのことを処理してきたアクバルを心配させた。衝突は矛盾を激化させ、誤解を深め、彼らの支援活動が水の泡になり、ウイグル人がもっと漢人から部屋を借りにくくなるかもしれない。だが彼はまた、事件が起こった時はちょうど暗くなっていたので、集住地全体に広がらなかったのがせめてもの救いだと感じた。

 すっかり日が暮れて、一日走りまわったアクバルは市内に帰ろうとしていた。するとさっき取り囲まれていたウイグル人男性がやってきて、アクバルにけんかの経緯を説明した。彼の首には二本の刀傷があり、血が流れていた。革ジャンパーの肩のところも、二本長く切り裂かれていた。アクバルは彼に落ち付いてまず診療所で治療を受けるよう説得した。彼は翌日この件について調整すると約束した。帰り道、彼はこの2か月間なんとか維持してきた平静が破られたことを残念がった。

 ウイグルプロジェクトの前に立ちはだかっているのは、〔戸籍政策などの政策的〕現実と複雑に絡み合った民族矛盾である。彼は限られた範囲内でこの難題の妥当な解決を図ることを求められている。回り道も、回避もできない。それはプロジェクトが3年間灯し続けたほのかな光をもっと明るくすることができるかどうかを決定する。

〔アクバルのブログを発見(コミュニティ活動の写真あり):
http://blog.sina.com.cn/akbarlawyer〕

原文:http://docs.google.com/View?id=dfwrv29m_9hf5vh5c9

(転載自由、要出典明記)
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