サイドキック日記

酒場での愉しさは酒場までの道の愉しさに及ばず。
永美太郎の記録。

コミック/フリップ/クリティック

2014-01-31 15:27:11 | COMICS
そういえば先日の中津はシカクでおこなわれたトークショウで、1部と2部の間にフリップ漫談めいたことをしました。何かというと西村さんの漫画について、自分なりの見解を述べたわけなんですが、その方法をフリップ漫談の形式でおこなったわけです。彼の漫画を恣意的にコラージュしたものをフリップに張り、それをめくりながら漫画の物語構造や、読みのアングルなどを提示しました。それ自体の良し悪しは私には判別つきませんが、個人的に楽しくできました。

漫画をライブで表現出来たらいいなあ、とかぼんやりと考えていたので、試金石となったのではないかと思っています。他の漫画でやったのも見てみたいというお声も頂いたりしたし、自分も是非やりたいと思いました。それで、そのフリップ漫談に何かいい名称があったらわかりやすいと思いまして。風呂浸かりながら考えました。思い浮かびました。
『コミック/フリップ/クリティック』
です。横文字は箔が出ていいなと思うんですが、いかがでしょうか。最高やと思います。

次それを披露する機会は今のところないです。せっかく裏芸が出来そうなのに、それが卵からかえる前に腐ってしまったらピータンになってしまいます。と、いうことで。そうならないように次の機会をどうにかして作ることを考えないといけません。考えていこうと思います。

新オテバニズム宣言

2013-11-12 19:31:09 | COMICS
風呂に入って、頭をごしごししている時に考え事や思いつきを閃くのですが、今日は少女漫画について少し考えていました。数日前に友人と話している時の話が頭に残っていたのだと思います。友人はマンガ家なのですが、同世代なのにも関わらず変った趣味の持ち主で、80年代ニューウェーブ期のロリコン漫画。しかも、今はすでに失われてしまったか朽ち果てて消えていった作家の作品を好む人です。彼は音楽、特にパンクロックを好んで聴く人なのですが一連の漫画の徒花的な表現やスタイルにパンキッシュを感じたらしいのです。大学時代に古本屋のワゴンにあったド下手くそなロリコン漫画にルーツを持っているといった稀有な方です。そこで私の話になり、自分は24年組み以降~リボン乙女チック以前のマーガレット系の少女漫画が好きだという話になりました。24年組みよりは大衆性があって乙女チック路線より、もっと地に足が着いて等身大な雰囲気が、牧歌的で好みであるという話をしました。それが、自分のルーツかどうか微妙なところがありますが90年代サブカル少女漫画を読んでいたところかはじまって、たどり着いた先はそこだったわけです。私の漫画を読んだ少女漫画の編集さんにその頃の少女漫画に作風が似ているといわれたのも大きかった気がしますが。

 最近の少女漫画にあまり見ない当時の類型的なキャラクターといえば、おてんばキャラでしょうか。今はどじっ子とかその辺りに流れてしまって特に主人公に性善的な明るさとか元気さ真っすぐさが足りないなあ、と。そういうのが好きだったのです。河あきらとか沖倉利津子が描く漫画しかり。それでもっとそういうキャラクターをアッピールしていかなければ、と一人風呂の中で奮え立ちまして、おてんばキャラに光を!ということで新オテバニズム宣言と相成ったわけです。

ここで、主張したいのはおてんばという形容は女の子のものだと思いますが、ここからは男子にも適用可とすればいいと思います。最近元気で明るくて爽やかなキャラクターの男子が少ないと思っていましたし。おてんば男子というのも趣向が凝ってていいと思います。これを読まれている皆さんは積極的にオテバニズムについて考え発言していきましょう。我々の少女漫画の明るい未来のために。





ちなみに、これはオテバニズムの神こと、ちばてつやの『島っ子』の1コマ。60年代中期に週刊少女フレンドの連載ですから当然『Drスランプ』より前ですよ。これこそがオテバニズムです。