映画『麒麟の翼』〜劇場版・新参者〜 予告編
映画も原作も青柳武明(中井貴一)が夜の日本橋をよろめき歩く姿から始まります。
交通整理の巡査が、酔っぱらいかと疑いつつも声を掛けると武明は腹部を刺されており
力つきて倒れます。
原作はもっばら巡査の側から描写されており詳細はわかりませんが、
映画は武明の主観ショットも混ざり、
武明が血まみれの折り鶴を橋の中央にある麒麟の像に捧げるようにし
て力つきる様子が分かるよう演出されています。
そしてメインタイトル「麒麟の翼」。
中原香織(新垣結衣)の登場は原作では主要人物の一番最後ですが、
映画ではぐっと順番が繰り上がっています。
小説の場合、訳ありの主人公を最後に出すというのはパターンとして確立していますが、
映画では特殊な例を除いて、重要な順に登場します。
これは映画が小説のように、手に取って繰り返し読むものではなく、
始まりから結末へ一気に駆け抜ける時間の芸術である事に由来するのですが、
もうひとつ、
ミステリーは犯人やキーマンが読み手(観客)の知らない人物であってはいけない、
という不文律があって、
一見、通りすがりのように見えても、とにかく頭の方に出すというお約束があります。
映画では彼女のバイト先、商店街の惣菜屋から出て来るところから始まっていますが、
原作ではアパートに帰って来るところから、
映画では後のエピソードで惣菜屋の主人が再登場します。
脚本は当て書きされた(キャストにあわせて描く)ものかどうか不明ですが、
中原香織は明るくハッピーな役柄が多かった新垣結衣には珍しく、
襲い来る不幸に耐え忍ぶ貧しい女性です。
具体的に周辺を描写しておく必要はあります。
香織の携帯が鳴り出ると同棲相手の八島冬樹(三浦貴大)です。
「どうしよう、俺、えらいことやっちまった」
冬樹は切迫した状況にいる事を伝え、電話を切ります。
原作では、冬樹がその時何処で何をしていたか直接、
描写された場面が回想も含めてありません。
次に冬樹の携帯からの連絡は警察からで、
携帯の持ち主が交通事故にあったというもので、間がありません。
映画では植え込みに隠れている冬樹が巡査に懐中電灯で照らされ
声を掛けられた途端に逃げ出し、
路上で車に跳ねられるところが続けざまに出て来ます。
アクションとして見せるというほかに、
観客を武明の事件と関連した出来事だと印象付ける効果があります。
主人公、日本橋署の切れ者刑事、加賀恭一郎(阿部寛)は
喫茶店で介護士の金森登紀子(田中麗奈)と話しているところから登場です。
以下はネタバレとなるので
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/#k
にて映画と原作比較「麒麟の翼」の頁をご覧下さい。
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映画も原作も青柳武明(中井貴一)が夜の日本橋をよろめき歩く姿から始まります。
交通整理の巡査が、酔っぱらいかと疑いつつも声を掛けると武明は腹部を刺されており
力つきて倒れます。
原作はもっばら巡査の側から描写されており詳細はわかりませんが、
映画は武明の主観ショットも混ざり、
武明が血まみれの折り鶴を橋の中央にある麒麟の像に捧げるようにし
て力つきる様子が分かるよう演出されています。
そしてメインタイトル「麒麟の翼」。
中原香織(新垣結衣)の登場は原作では主要人物の一番最後ですが、
映画ではぐっと順番が繰り上がっています。
小説の場合、訳ありの主人公を最後に出すというのはパターンとして確立していますが、
映画では特殊な例を除いて、重要な順に登場します。
これは映画が小説のように、手に取って繰り返し読むものではなく、
始まりから結末へ一気に駆け抜ける時間の芸術である事に由来するのですが、
もうひとつ、
ミステリーは犯人やキーマンが読み手(観客)の知らない人物であってはいけない、
という不文律があって、
一見、通りすがりのように見えても、とにかく頭の方に出すというお約束があります。
映画では彼女のバイト先、商店街の惣菜屋から出て来るところから始まっていますが、
原作ではアパートに帰って来るところから、
映画では後のエピソードで惣菜屋の主人が再登場します。
脚本は当て書きされた(キャストにあわせて描く)ものかどうか不明ですが、
中原香織は明るくハッピーな役柄が多かった新垣結衣には珍しく、
襲い来る不幸に耐え忍ぶ貧しい女性です。
具体的に周辺を描写しておく必要はあります。
香織の携帯が鳴り出ると同棲相手の八島冬樹(三浦貴大)です。
「どうしよう、俺、えらいことやっちまった」
冬樹は切迫した状況にいる事を伝え、電話を切ります。
原作では、冬樹がその時何処で何をしていたか直接、
描写された場面が回想も含めてありません。
次に冬樹の携帯からの連絡は警察からで、
携帯の持ち主が交通事故にあったというもので、間がありません。
映画では植え込みに隠れている冬樹が巡査に懐中電灯で照らされ
声を掛けられた途端に逃げ出し、
路上で車に跳ねられるところが続けざまに出て来ます。
アクションとして見せるというほかに、
観客を武明の事件と関連した出来事だと印象付ける効果があります。
主人公、日本橋署の切れ者刑事、加賀恭一郎(阿部寛)は
喫茶店で介護士の金森登紀子(田中麗奈)と話しているところから登場です。
以下はネタバレとなるので
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/#k
にて映画と原作比較「麒麟の翼」の頁をご覧下さい。
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