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制作裏話「THE 有頂天ホテル」

2008年06月07日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
三谷監督のこれまでのスタイルは、あらかじめ役者を決めてから、
脚本にあてこんでいくというスタイルをとられるそうですが、
今回「THE 有頂天ホテル」では、最初にプロットがあってまずそこから全体の構成を作られているようです。
もともと群像劇のきかくでしたが、
群像劇というといろんな登場人物が出てきて、
いろんなエピソードがあって、
でも結局それが重なることなく終わるパターンが多い。
でもそうじゃなくて最初はバラバラなんだけどそれが最終的に一つにまとまって、
できればラストシーンには全員が集まってる、
そんな映画を作りたいという方針で、
まず本を書いて、そこからキャスティングを固めるという手順になっています。

「THE有頂天ホテル」では、
ほとんどワンシーンワンカットになっていますが、
この演出に付いて三谷監督自身は、
(自分は)細かくカットを割って「24 -TWENTY FOUR-」みたいに
スピーディーな作品を作ることができないから。
と告白しています。
では他の人よりもうまくできることはなんだろうって考えたときに、
ワンシーンワンカットに落ち着いたと語っています。

ひとつのカットの中で、
ただカメラを据え置きにして会話のみの芝居はつまらないから、
俳優さんもできるだけ動いてもらったし、
カメラもレールや、ステディカムを使ってかなり動いてもらったそうです。
だから現場は相当大変だった筈。
監督自身はあまり現場を見なくてモニターを見ての演出だったようで、
そんなところだけテレビ的。笑

カメラが動くということは録音部もみんなが動くわけで、
照明さんも含めて全員が段取りを覚えて、きっかけを覚えて……
だから5分ぐらいの長回しの時に俳優にかかるプレッシャーは
相当なものだったようで、
若いタレント俳優たちはいずれもネを上げています。

素人が考えてもコメディ映画の場合、
舞台と違って観客の反応が見えない分演出が難しいと思いわれますが、
監督に「どんな風に笑わせる場面を撮っていくんでしょうか?」と
問いかけると、
“ワンシーンワンカットだと編集がきかないので、
後でどうにかなるもんじゃない。
たとえば、
お客さんがワーッて笑っちゃったために大事なセリフが
聞こえなかったりすることもあるわけで、
監督はそこまで考えて撮らなきゃいけないんです。
ビリー・ワイルダー監督の面白いエピソードがあるんですが、
『お熱いのがお好き』のすごく面白いシーンの後に
ジャック・レモンがマラカスを振るシーンで、
スタッフが
「あれだけ面白いセリフのあとに、マラカスなんて振らせる必要ないじゃないか」って
言ったら、
監督が「いや、あれは笑いがおさまるのを待ってる間なんだ」って
言ったそうなんです。
巨匠っていわれる人はそこまで計算しているんですね。
でも、なかなかそこまではいけないですよねえ。“

劇中では歌手が歌っているような場面を除くと、
ごくインパクトのある場面以外はBGMが使われていません。
映画の観客の笑いや驚きをコントロールする手段の一つとして、
ごく絞り込んだ場面のみ、BGMをインサートすることにして、
あとは出来るだけせりふ劇の邪魔にならないようにしてある。

一番悔しいのはね、試写で一番盛り上がるのが…


以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-uchoten.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。

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