映画制作裏話ブログ

映画制作裏話をかき集め作品ごとに整理したブログです。mixi「独身社会人映画ファンコミニティ」のログ集!

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

制作裏話『 コーヒー&シガレッツ』

2005年05月16日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
映画『 コーヒー&シガレッツ』は『ミステリー・トレイン』
『ナイト・オン・ザ・プラネット』『デッドマン』の
ジム・ジャームッシュが監督・共同脚本・共同編集の三役を務めているモノクロ映画です。
18 年間もかけて撮り進められた作品です。
コーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら、
様々な登場人物たちが、どうでも良さそうで、良くない、
でもひとくせある会話を繰りひろげて行きます。

日本でも多くのファンを持つジム・ジャームッシュ作品が公開されるのは5年振り。
かねてより、密かな話題となっていた本作は、
ジャームッシュが
アメリカの人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から依頼されて撮った
ロベルト・ベニーニーとスティーヴン・ライト出演の
『コーヒー&シガレッツ/変な出会い(1986)』から始まっています。
カメラの前で
若き日のロベルト・ベニーニ(『ライフ・イズ・ビューティフル (1998) 』)と
スティーヴン・ライトの二人に、コーヒーを飲み、タバコをくわえさせて座らせて
即興会話をしてもらう。
二人は俳優として夢に関してと、歯科医に行くことについて語り合うのですが、
それは早送りだったり‘不条理’だったり文字通り台本の無い会話です。
二人は過多のカフェインとニコチンで、イライラしてくるまで喋ってます。
これが「変な出会い」なのですが。

89年に撮影された本編の2話目に収録されている「双子」は、
映画監督スパイク・リーの妹ジョイ・リー、
弟サンキ・リーが双子の役で登場し、
実は双子だったというエルヴィス・プレスリーの話をするという内容に
スティーヴ・ブシェミ(『ファーゴ (1996)』『ビッグ・フィッシュ (2003) 』)を
ウェイター役で起用しているのですが、
『コーヒー&シガレッツ/メンフィス版』として各地の映画祭で好評を博し、
続く本編3話目92年に撮影された『コーヒー&シガレッツ/カリフォルニアのどこかで』では、
93年カンヌ映画祭の短編部門でパルム・ドールに輝いています。
…というわけで、各エピソードは初発表もまたバラバラで、
今回の公開でようやく集大成されるわけです。

11本のショートストーリーはそれぞれ、
登場人物や撮影された時期・場所は異なっているものの、
『ナイト・オン・ザ・プラネット』などで試みられた、
各エピソードを連結するジャームッシュ独特の仕掛けが随所に見受けられます。
「カリフォルニアのどこかで」でトム・ウェイツが語る
音楽と医学との深い関係についてのエピソードは、
03年に撮影された「幻覚」でウータン・クランのRZAへと受け継がれるなど、
時空を越えてひとつのエピソードが共有されています。

その「幻覚」ではソフィア・コッポラ監督作『ロスト・イン・トランスレーション』の
ビル・マーレイが本人役で、
しかも内緒でウェイターをやっているというへんてこな役で登場しています。
GZA とRZAはビル・マーレイが何故ウェイターになっているのか不思議がるのですが、
「幻覚に違いない」と変な納得の仕方をしてしまいます。
幕切れでビル・マーレイのうがいをする音が聞こえるくだりは笑えます。

彼らの多くは、自分自身を演じているのですが、
あくまでもストーリーはフィクションで、
それぞれの性格や出演作によって役作りが行われたといいます。

新しいデジタル合成技術も使われているようで、
ケイト・ブランシェット(『ヴェロニカ・ゲリン (2003)』
『ロード・オブ・ザ・リング』三部作等)が報道陣から逃れてコーヒーブレイクする
しているときに嫉ましげな従妹と会うというエピソードでは、
ケイト・ブランシェットが本人と従妹の同時二役を演じ、
テーブルを囲んで口論しています。

『コーヒー&シガレッツ&』の各エピソードは
おおよそ撮影順に並んでいるようです。

『スパイダーマン2』でドクター・オクトパスを演じ、
強烈な印象を残したアルフレッド・モリナは、
同じ俳優であるスティーヴ・クーガン(『80デイズ (2004)』)に、
自分達は血縁で遠い従兄弟なのだよと言い出すのですが、
スティーヴは無名俳優の戯言と受け付けないでいると、
有名監督から電話がかかってきて態度を急変させるのですが、
逆に愛想をつかされてしまいます。

オムニバスのラストでは、
ビル・ライスとテイラー・ミードが…

以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-coffeecigarettes.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。

独身社会人映画ファンメーリングリストHP
コメント (2)   トラックバック (17)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 制作裏話「ニライカナイから... | トップ | 脚本レビュー「炎のメモリアル」 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あっ、今日は何したっけの管理人)
2005-05-17 00:47:19
Trackbackありがとうございます。映画が好きなわりに、知識がないんで萎えますが、勉強していきます!
いえ、どういたしまして (管理人・新宿です。)
2005-05-17 14:51:19
いえ、どういたしまして。

逆トラバご検討いただけると嬉しいです。

それと是非、コメントにアドレスを残していっていただけると、こちらからも訪ねやすいのでお願いします。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

17 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
コーヒー&シガレッツ (秋日和のカロリー軒)
あこがれのアニキ ジャームッシュ、ジャームッシュ、ジャームッシュ、、、 不思議な人だ。 彼の映画とは15年くらいの付き合いになるかな。 「cut」とか「Esquire」とか「Switch」とか「Brutus」がごぞってとりあげるオシャレ監督。 ミーハーなボクは恥ずかしい話、ジ
雰囲気楽しむ「コーヒー&シガレッツ」 (ファミリー・アフェア)
週末に映画「コーヒー&シガレッツ」を観た。 僕はタランティーノの「レザボア・ドッグス」を 観て以来、ミスター・ピンク役を演じた スティーブ・ブシェミの味のある演技を好む。 彼が出演していることが観るきっかけだった。 はっきり言えば、僕はやや退屈に感じた作品。
ジム・ジャームッシュ作品集 その1 (なんちゃってリーマン簿)
ミステリー・トレイン(1989) テネシー州メンフィスを舞台に24時間の中で展開するコメディー。3話からなるオムニバス形式の映画。しかもなんと1話はあの工藤夕貴と永瀬正敏!!永瀬若いっ!!そして演技も若い(笑)オムニバス形式とはいえ、3話は完璧に別々な話ではなく
コーヒー&シガレッツ (為になるブログ タメログ → WAVE ON Blog)
ちなみに、現在の家に引越し当時からコーヒー&シガレッツポスター(自前)は貼ってあります。イギーポップの場面ですねえ。
コーヒー&シガレッツ (future world)
監督があのジョニー・デップ主演の「デッド・マン」を手がけたジム・ジャームッシュ、出演がケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、イギー・ポップ、スティーブ・ブシェミ・・・そしてモノクロの短編集ということで早々とチェック済み。 11本の物語~~どこにでもあり
コーヒー&シガレッツ (金言豆のブログ ・・・映画、本、イベント情報等)
★本日の金言豆★ニコラ・テスラ:交流電気を作った天才発明家。直流電気のエジソンとは犬猿のライバルで、エジソンはテスラを陥れる為だけに死刑に電気イスを導入させ、交流を使用させた。 カフェで、コーヒーとタバコ片手に会話する人々、そこにはそれぞれの人生の断片が
Coffee and Cigarettes (2003)コーヒー&シガレット (jajaの映画日記)
これもジャームッシュの名人芸!なんともいえぬ「かろみ」と可笑しみとシャレと粋があってな~んも言うことはありません…。 しかし初めのほうの(80年代に撮られた)数本のほうが個人的には好みかな(同時代に短編として公開されたのを見てましたが…)。あとのほうになる
コーヒー&シガレッツ (まつさんの映画伝道師)
第96回 ★★★★(劇場)  コーヒーに煙草は良く似合う。  ついでに言うと、煙草を吸うならマッチに限る。  コーヒーとタバコの愛に溢れた11本ものショートストーリーで構成されたこの映画。多くの有名人が本人を演じているのも興味深い。  しかし、
「コーヒー&シガレッツ」  Coffee and Cigarettes (俺の明日はどっちだ)
きっかけは1986年「ダウン・バイ・ロー」の撮影を終えたジム・ジャームッシュが、ロベルト・ベニーニの素晴らしさに感激して即興的にニューヨークで撮影した ---- コーヒーを飲み、煙草を吸う2人の男(ベニーニとスティーヴン・ライト)のコミカルなやりとりを描いた ----
コーヒー&シガレッツ鑑賞 (Cafeアリス)
コーヒー&シガレッツ鑑賞しました。 7日から、神戸シネリーブルで上映してて、3週目なんだけど、 76席の一番小さいシアターで、3分の2くらいの入り。 実は、神戸シネリーブルは、韓流フェスティバルを開催してて、 すごい女性の数で、びっくり! 「バンジージ...
「ELEPHANT」ザ・ホワイトストライプス (君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮))
俺は煙草は吸わない。コーヒーも飲まない。煙草を吸った人とのキスはおばちゃんとしてるみたいで嫌いだし、コーヒーを調子に乗って飲み過ぎると手足が冷たくなって震えが起こる。吸ったりコーヒー味だったりするものは、パピコだけで充分だ。そんなお子様感覚を未だ引きずる
『コーヒー&シガレッツ』 (・*・ etoile ・*・)
\'05.05.11 Tと『コーヒー&シガレッツ』を見る。 チラシを見てずっと気になってた。何故かジャームッシュの映画って見たことない。 『ダウン・バイ・ロー』見たくてTUTAYAで探すも発見できず。自分の思うカテゴリーと違うとこ(『プリシラ』ってコメディか?)にあったりす.
37-コーヒー&シガレッツ (徒然日誌)
この日2本目はジム・ジャームッシュ監督の「コーヒー&シガレッツ」。名古屋シネマテークにて。 ここの映画館、結構マニアックな作品を多く上映してくれるところで、単館系でめぼしいやつを結構拾ってきてくれる。名古屋じゃ要チェックな映画館なのだ。 しかしながら、ビルの
コーヒー&シガレッツ/宙吊りの自覚 (マダム・クニコの映画解体新書)
冴えないカフェで、コーヒーとタバコをネタに、2人または3人の客が、取り留めの無い会話をする。11話の短編集。  ただそれだけなのに、モノクロの映像とあいまって妙に心に残るのは、コミュニケーションの本質を突いているからだろう。定点観測のような画面の、会話の
コーヒー&シガレッツ (わくわく映画感)
今日は、この映画を見に行ってきました。車で行こうかとも思ったんだけど、30分程度なら駅まで車で行って電車もたまには良いわ、な選択。姫は、ご存知のように?煙草は吸わないけどコーヒー好きで喫茶店好き。だからタイトルからして良い感じ。(^.^)出演者も個性派揃い...
コーヒー&シガレッツ (★☆★ Cinema Diary ★☆★)
この雰囲気、会話、間。こいつは最高にクールな作品だ! 9月24日にシルバー劇場のオールナイトで観れたのですが、時間が合わない&深夜2:10からの回はちょっと辛そうだったのでやめておきました。 しかしこれは観るべきでした。 劇場でこの雰囲気を味わいたかったです。も
映画「コーヒー&シガレッツ」(2003・米) (どうせ誰も見てませんからっ☆★)
予告編で見て「ぜひ見たい」と思ってたんですが、ようやくDVDで見ました。 監督/脚本:ジム・ジャームッシュ 【キャスト】 ロベルト・ベニーニ、スティーヴン・ライト、ジョイ・リー、サンキ・リー、スティーヴ・ブシェミ、イギー・ポップ、トム・ウェイツ、ジョー・リ.