ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

〜永遠に生きるつもりで僕は生きる〜by sing 1.26.2012

北の国から2012冬〜タンチョウの里

2012-02-23 23:07:03 | Weblog
ツルセンターの話。

田中邦衛に会った。田中邦衛とは黒板五郎のことだ。
喫煙所を探していたら、煙草を吸っているおじさんがいたので、ちょっと喋った。
もう、五郎さんに会えるなんて想ってもいなかったから、びっくりしたし、ちょっと緊張してしまった。

ツルセンター、五時間も六時間もいる訳だから、暇潰しにちょこちょこと出歩く。自分のカメラの前でジッとその瞬間を待っている人が多いのだが、僕なんぞは似非カメラマンなので、出歩いてる時間の方が多い。

暖房の効いた売店兼休憩所に入った時に、再び五郎さんに出会った。向こうから話し掛けてくれた。感激だ。
「おい、いいの撮れたか?」

ジーン・・・あの喋り方だ。あの北の国からの五郎さんだ。感動。

「絞りはよぉ、8くらいにしてみな。そしたらよ、いいのが撮れるちゃうんだよ。」

五郎さん、優しい。アドバイスをしてくれた。
窓ガラス越しにタンチョウの群れを眺めながら、しばらく二人で話し込む。

僕は、勇気を出して聞いてみた。
どちらからいらしたんですか?
五郎さんは答える。
「足立区だよ。」
そうですか、やっぱり富良野ですか。
「足立区だよ。」
いやぁ、富良野ってホントにいいところですよね」
「足立区だっつってんだよ」
いや、ダメです。認めません。五郎さんは富良野に住んでいるんです。
その喋り方で東京はないでしょう?

そんな訳で、その後数時間、悠長にうどんを食べている五郎さんに、「もうクライマックスが始まるのに、何をうどんなんか食べてるんですか?」と肩を突ついてからかったりして遊んだ。・・・楽しかった。

五郎さんはすごい人だと想う。
このご時世、ほぼ全ての人がデジタルカメラを使っている。性能もいい、使い勝手もいい。デジタルよりも銀塩カメラが勝るところもあるにはあるが、トータルでみるとデジタルの勝ちというのは、誰もが言うところである。

五郎さんはフィルムにこだわる。フィルムカメラ一本である。
フィルムカメラを使うとは、こういうことだ。36枚撮りのフィルム一本、一秒10コマの連写でシャッターを切ると三秒ちょっとで撮り終わってしまう。フィルムを交換する。また撮る。交換する。
相当なコストもかかるだろう。デジタルカメラのように、今撮った写真がモニターに映し出されることもない。やり直しの効かない一発勝負だ。

五郎さんはこうも言った。
「今日は雪が降るからここに来たんだ。鷲なんかに興味はない。」
五郎さんを除く全ての人が、ツルの餌を横取りしに来るオジロワシを撮りに来ている。それがショーであり、売りなのだ。そのために、開館から場所取りをして六時間も待っているのだ。
五郎さんは一人、理想的な雪を待っている。舞い落ちる雪の中を羽ばたき飛んでいくタンチョウの姿を待っている。

かっこいいなぁ・・・と僕は想った。また会いたいなぁと僕は想った。

今度会ったら、今度会えたら、こう言ってもらおう。
「子供がまだ食べてるでしょうが」ってね。
ジャンル:
ウェブログ
キーワード
北の国から オジロワシ
コメント (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 退屈しのぎ | トップ | 北の国から2012冬... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む