ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

コーヒーをもう一杯

2010-10-04 09:24:09 | 2010夏北海道ツーリング~旅日記
グッドモーニング上士幌。

雨は降り続いてる。しとしと、しとしと。まるで、唄のような雨だ。・・・雨のリズム。

東屋のテーブルの上に置かれた、生卵10個、蓋が開けられたまま調理されていない天ぷらうどん、食パン一斤、半額のお惣菜数点、キャベツ半分、玉ねぎ一個、飲み終った味噌汁・・・これは一体なんなんだ?誰のだ?なぜこの状態で置き去りに?

朝7時、「お休みのところすみません」と言う声で目が覚めた。
天ぷらうどんさん?と思い出て行くと、キャンプ場の料金徴収に来たおばちゃんだった。

雨だから誰もいないと思ったわと言いながら、キャンプ場の説明、世間話、自分の子供の話、ディズニーランドに行った話や四国に行った話が続く。外は寒い。いや、実に寒い。おばちゃんも寒いはずだ。スカートにサンダル、実に薄着だ。それでも話は延々続く。

結局、「遅くに着いたんでしょ?雨だしね。うん、いいわ。料金は要らないわ」と言い、徴収の台帳をバッグの中に閉まった。

あはは、実にいいおばちゃんだ。結局、一時間程話して、おばちゃんは帰って行った。

うん、実にいい朝だ。・・・雨だし寒いけど。

いい朝に拍車をかけるように、熱いコーヒーを一杯。温泉卵を二個、頬張ってみる。

誰もいないキャンプ場、テーブルの上には生卵10個と天ぷらうどん・・・。
うん、記憶に残る朝になることは間違いないと思われる。

旅も終盤だ。・・・今日も走ろう。雨が降り注ぐ北の大地を。