古都

ひらがなの似合う女性

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赤木は躊躇しながら無意識のうちに運ぶ足音は立ててなかった。

がさつな男の存在に奥ゆかしい女性達の視線を浴びることに身が引き締木漏れ日が

林立する青竹と言うより茶色を帯びた色彩に変化している緑の林。

木漏れ日の青い一条の線が、積もり重なった竹の落ち葉・病葉の床に突き刺している。
赤木は彼女達に背を向けて働き蟻の一本の道を眺めていた。

時折上品そうに語る言葉と口元でも押さえながら笑っている声が背後から耳に入ってくる。
赤木は居場所を変えるべきと思い、元来た足跡を辿ろうと思い振り返ると、女性達

が行列のように開き戸に向かいだした。

やっと胸の痞えが下りる気持ちになり奥へ向かうと茶道具の後始末の女性がいた。

「後一人分ならありますが、お飲みになりますかぁ、お金は結構ですよぉ」と笑顔

の綺麗な女性が顔を傾けて言った。

先程の白き女性だと思った。

2

コノ人を最初に見かけたのは、サイクリング車の置き場所にてこづっていた時である。冴えない鐘楼を横切って奥のせせこましい竹薮に入ろうとしたとき白いブラウスの女性が音も無く通り過ぎたのを見た。 久し振りに清楚と言う感じの言葉が似合う女性と脳裏に印象付けられた。 赤木はすぐさま後追いしょうと思ったがサイクリング車が引き止めた。 両手で支えているサイクリング車は風を切り走るため、前後の泥除けカバースタ . . . 本文を読む

喫茶店

小刻みな時の流れを意識して、流す曲が移り変わる喫茶店である。 朝は当たり障りの無い穏やかなバロックを、昼はイージーリスリングを、夜は流行の音楽を、時間帯に合わせて常連客が来るというより、常連客に合わせている感じの店の主人は女性怜さんである。         怜さんの服装の色彩が余り変化が無いのは自分を知っているためなのか、流行色に拘りを持っていない感じである。 かといって、別に地味だとかセン . . . 本文を読む