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書評 しょひょう: 片山善博 v 郷原信郎『小池百合子 偽りの都民ファースト』(ワック)

2017-06-19 13:14:09 | 書評

書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 清新なイメージで「小池劇場」を売り込んだのはたいした度胸だが
  『悪代官』を退治するなんて印象操作の化けの皮が剥がれてきた

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片山善博 v 郷原信郎『小池百合子 偽りの都民ファースト』(ワック)
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 都民ファーストと叫んではいるが、実質は『自分ファースト』じゃないのか。というのが、本書の骨格をなす基調のトーンだ。

 「詭弁」と「先送り」が得意技。

真髄の政治信条は不明。結局、この女性知事は「地方自治を弄んでいる」と舌鋒鋭く、小池都政の欺瞞に迫るのが本書だ。

最近、やたらと増えた小池都政バッシングだが、この本の著者をみれば、前の鳥取県知事と元検事。いってみれば地方自治の専門家である。

 彼女は『敵』と連続的に造りだして、メディアを逆利用して、『悪党』と対決するポピュリストを演じているが、それに自ら酔ってしまった。しかも、その酩酊度はリスキーな段階に来ている。

 「都民ファースト」なんておこがましく『自分ファースト』で自爆の道を驀進しているのではないのかと迫る片山元知事は現在大学教授だが、日頃の言説を聞いているとリベラル色が強い。決して保守でない。

 その片山氏が言うのだ。

都民は「クリーンな政治を求めて」、彼女を撰んだが、「小池知事の政治姿勢に対して疑問の声」が強くなり、とどのつまり「肝腎の情報公開にしても『見せる化』には熱心でも、真の『見える化』からはほど遠い」のではないかと強く疑念を呈している。

しかし、彼女を撰んだ本当の理由は対立候補が「バカとアカ」しかいなかったから他の選択肢がなかったからじゃないの?

 一方、郷原氏は「都民にとって小池知事に期待する部分が大きいものの、豊洲移転問題を政争の具にすることに違和感を覚え始めた」のが都民の大多数であり、都民ファーストが実際の選挙では票に結びつかないだろうと示唆する。

 片山氏曰く。「重責を担う都知事が、スター性に酔ってはいけない。政党を立ち上げ、都議会選挙に臨む時間など本来ないはずだ」

 そして郷原氏曰く。
 「『安全』を『安心』の問題にすり替え、暴走する小池都知事。このままでは東京都の『地方自治』は遠からず崩壊する」と。

 小池劇場批判の先陣を切ったのは桜井よしこ氏と有本香氏だが、この都政批判の出版ブームはまだまだ収まりそうにない。

『新潮45』など、ほとんどが小池百合子都知事批判である。

 こうなると、本選挙で何割の都民が投票に行くのかな?
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