The album of 茶華

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うちは貧乏なんだから!

2016-10-23 | ひとりごと

 

 

子どもの頃。

 

家は古くてボロかった。

始めて乗った自転車はお下がりだった。

私は次女なので洋服もお下がりだった。

小学校へ上がった時も机はリサイクルだった。

友だちの家へ行ったら、遊び道具やゲームが沢山あった。

うちはほとんど買ってもらえなかった。

 

「うちは貧乏なんだから!」母から度も聞いたセリフ。

 

洋服を買うのは母の実家に夏休みに泊まりに行く時。

その時だけ、やけにお嬢様っぽい服を着させられた。

実家でよく見せるための演出だった。

 

小学生の頃、クラスでも超いじわるな女子からすれ違いざまに

「貧乏人」と囁かれた。

その子の家は職人で自営だった。景気がよかったんだろう。

いつもブランドの服を着ていた。

おそらく言われたのは、私だけではないだろう。

 

子ども心に子どものクセになんてひどい事を言うんだと思った。

が、本当に貧乏だと思っていたので黙っていた。

質素生活の子で集まって、外で元気に遊んでいた。

 

それがあれ?と、思い始めたのは高校生以降だった。

大体元々持ち家でローンなんかなかった。

両親ともに正社員だった。

贅沢はしていなかった。

 

父親は勝手に出掛けて遊んでたが、母親が鬼のような顔で

財布をギッチリ握りしめていたため、

残業代などを誤魔化して遊んでいた?と思われる。

 

お金はどこへ行ったの?

ええ、銀行へ。

ええ、郵便局へ。

ええ、株購入へ。

そして家を建て替え。家賃収入。


ありとキリギリス。

ありの老後はお金持ちではないが、悠々自適となった。


うちは貧乏なはずだった。

騙されていた・・。

 

 


ここで思ったんだけど、あの時「貧乏人」と言ったあの子。

あの子に言いたいかな~。お金があるかどうかなんてどうでもいい。


「小学校の頃、すれ違いざまに貧乏人って私に言ったのを覚えてる?」と。

・・・ちょっと怖いかな~w

 

ありがとうございます


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