あの一瞬

下宿していた学生時代
6畳一間の古びた部屋から見上げた空は
愛しいほどに美しかった
いや美しいと言うより
とても穏やかで幸福な気持ちにさせてくれる空だった
30年以上もたった今も忘れることのできないあの一瞬は
何の印象も持たないただただ平凡な1日に過ぎない

モロゾフのチョコレートケーキ

もう三十年以上も前になりますが
新宿西口の小田急ハルクの地下一階にモロゾフの喫茶店がありました。
私はそこのチョコレートケーキが大好きで何度も食べたものです。
もう記憶も曖昧ですが、しっとりとしたくるみ入りのスポンジチョコレートのケーキホールに
ケーキパレットで 生クリームが惜しげも無く塗りつけられていました。
その塗りつけ方が職人技というか芸術的でまた美味しさを誘うのです。
その8分の1が1人分としてお店で売られていましたが、
若くて食欲旺盛だった私は一度でいいからホールごと思い切り食べて見たいと思ったものです。(笑)
実際にあっさりとした生クリームとしっとりとしたクルミの入りのスポンジチョコレートレートは
絶妙なハーモニーを醸し出していました。
今食べても絶対美味しいと 思える自信があります。
まあ…懐かしい青春の味ですが、できることなら又あのチョコレートケーキが食べたいですね。

生きること

毎日は慌ただしく流れ 、日々とてつもない速さで過ぎ去って行く
そして無駄に過ぎ去る日々の如何に多いことか…
何十年という間に何度も努力できない日々を後悔し
明日からはと何度も思った
しかし私は未だに自分を変えることができないままここに生きている
そんな自分にほとほと嫌気が差す
本当に情けない
いやこれが紛れもない私という人間
だからこそ私は未だになに一つやりとげられないままここにいるのだ
ああ
今度生まれ変わることが神様のお慈悲でできたなら
どうか努力にできる人間に生まれたい
私は…
努力の出来ない人間だった

七転八倒

何故私は自分が何をしなければならないかを全て知っていながら尚努力ができないのか〓

若かりし頃何をどうしていいのかわからなかった頃とは違うというのに…

残された時間ももう少ししかないというのに

私は何を血迷い人生を無駄にするのか〓

結局私は何も出来ないまま…

後悔をただただ積み重ねていくだけの哀れな人生で終わるのか…

私は結局何一つ成し遂げることのできない中途半端な人間なのか…

努力の本当の素晴らしさを知らない人間…

馬鹿な愚かな人間

愚かだ
愚かだ

だから過去を振り返るだけで自分の人生を塗り替えることができないのだ

生きてることの悲しさ

自分が生きていることに何か意味があるのだろうか

ただただ
無駄飯を喰らい、誰の役にもたたない無意味な毎日を過ごしている
ような気がしてならない

そんなことはないよと誰かが囁く声も聞こえるが

自分には何一つ充足感が残らない

人間なんて多少の違いこそあれ皆そんなものと誰かが囁く声も聞こえるが

それにしても悔ばかり残る自分人生、生きれば生きるだけ悔いだけが増えていく

私が今こうしてあるのは自分の努力というよりもただただ運がよかっただけ

自分の人生にはどこにも自分の努力が反映されてないのだ

私の中にある虚しさ、やるせなさはきっとそこからくるのだろう

だとしてもそれもあなたの才能と誰かが囁く気もするが

やはりもう一度人生をやり直したいと私は思ってしまう

だから私はずっと愚かなのだ