瀬戸内寂聴さんの東北被災地での青空説法を観ました。
89歳になられる寂聴さんが9~10月に東北の被災地を訪ね行なったもので18日にNHK総合で放送されたものです。
18日の日曜日も忙しく録画しておいた「瀬戸内寂聴の東北青空説法」、昨日ゆっくり観ました。
感涙です。
寂聴さんは背中の痛みで3.11の震災時は京都で床に臥しておられました。このニュースを臥しながら知ったのですが、この出来事を知ったとたん背中の痛みも忘れたてられない状態であったのにいつの間にか立ち、被災者への言葉掛けを心に決意していたということでした。
陸前高田市(岩手)
福島・飯舘村
石巻市(宮城)
岩手・二戸市の天台寺
などを訪れ、青空説法や被災者との面談をされました。石巻市では被災者支援のボランティア活動を行っている高校3年生の津波で祖父を亡くした香菜さん浅田香菜さんと家を流された雫石きらりさんと合い、彼女らのラジオ番組「きらりと香菜のスマイルプロジェクト」に出演され彼女らと語らいながら、被災者に励ましの言葉をかけられていました。
頼もしい心優しい若者がいることを青空説法で話されていましたが、頼もしい若者が今回の震災を契機に多くみられることで日本の未来も安心旨の話をされていましたが、私もそう思いました。
を又被災者のは東日本大震災の情報を届けるボランティアに参加している。寂聴さんはラジオ番組に出演し、言葉を届けた。
「代受苦」
「定命」
「和顔施」
という言葉が仏教語が紹介され、
犀の角のごとく前に進む
生まれ死ぬ人の一生について、前向きに己をしっかりと持ち、明るく前に歩むことをわかり易く諭(さと)すように語られていました。
みなさん大切な人を愛する人を災害で亡くした人々。絶望しないでと語り、
「亡くなった方は私たちの代わりに死んでくれたんですよ。」
「私たちをこの世に残すために、苦しみを自分が引き受けて死んでくれたんですよ。」
「私たちは亡くなった方が代受苦で死んでくれたから、今生きているんですよ。ですからその人たちを弔わなければいけないし、いつまでも忘れてはならない。」
「先祖たちの霊魂が守ってくれているから生きている。そういうふうに思って下さいね。」
「本当に「大切なものは 目に見えない」ものなんですよ。」
目に見えないものとは神とか仏そして亡くなった人の魂。魂の行方をしっかり身に収めることで人々は救われると強く感じました。
いつも笑顔で前向きに。アランは幸福論のなかでも同じように笑顔は伝搬することを語っていました。
自分が幸せになればみんなも幸せになる。
不機嫌な姿は他人をも不機嫌にさせ碌なことはありません。自分にはよくわかりませんが人の一生は定められている。病死であろうが突然死であろうがそこが寿命の終るとき。
だから今を大切に生きる。
一大事とは、現在只今のことなり。
あらためて自覚することができました。
コメントありがとうございます。
最近哲学者梅原猛先生の東浩紀三との対談について書く中で昨年出版された寂聴さんとの対談集『生ききる』を引用しました。寂聴さんの衰えを知らない生きる姿勢を知ることができました。
コメントありがとうございます。