老いの途中で・・・

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“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

首相の憲法改訂意思表示と憲法99条

2017年05月18日 20時37分36秒 | 政治・経済関係
 今年の憲法記念日に、安倍首相が例の森友問題で色々と関わりを指摘されている「日本会議」が主催する改憲派集会にビデオメッセージを寄せて“憲法9条の改正目途を2020年にしたい”旨の発言をされ大きな問題になっています。

 確かに、現在の自衛隊の位置付けは国民の総意を得ていないという意味では大きな問題なのでしょうが、それより大きな問題は、行政府の最高責任者である首相が、こうも大っぴらに「憲法改訂」を公言できるのかという事ではないでしょうか。(※ 前にも触れましたが、私は「改正」という独りよがりの言葉がきらいなので、「改訂」という言葉を使います)

 即ち、憲法99条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」という規定があるのです。

 即ち、首相や国会議員更に公務員などは、憲法を積極的に尊重するだけでなく、積極的に守る義務があるのです。
まして、首相たるものが、具体的に改憲項目や日程を明言するようなことは、この憲法99条に違反しているのは明らかで、首相の資格はないでしょう。

 万一、憲法に不都合があると思われる場合に、改憲するかしないかを、発議・決定するのは主権者である国民なのであり(或いは国民のこのような意向を明確に反映して選出された議員が一時的にそれを代行できる)、国会議員であれ、首相であれ自分個人の意見や信条で改憲などを訴えることはできないはずです。

 首相は、上記のビデオメッセージに際しては、首相は「首相」ではなく「自民党総裁」と個人的な立場であることを自己紹介されているようですが、いくら肩書を使い分けても、首相の発言であることは変わらないでしょう。

 前にも書いたと思いますが、憲法は国家の大きな行動の柱である以上、国民誰もが素直に理解出来るものであるはずで、更に具体的に言えば、我が国の義務教育が中学迄である以上は、中学卒業の学力で素直に読み解ける内容がその心であるべきではないでしょうか。
憲法の解釈に、ひねくり回した曲解や解釈は必要ないし、蛇道なのです。

 現在の憲法に明らかに違反している言動を平気で繰り返す首相や国会議員・公務員は、“憲法とは何か? 立憲主義は何か?”ということを真摯に理解した上で、今一度現憲法を読み直し、まずは憲法尊重と擁護の義務という条項を、改めて認識すべきではないでしょうか。(まさ)
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