老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

オプジーボの高額化の背景

2016年11月05日 20時16分10秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 4月及び7月にこのブログでも、年間3,500万円もの費用が掛ると言われるオプジーボなどの高額医薬について触れましたが、余りにも高額な薬価設定に対して医療保険制度の存続危機を感じると共に、このような高額の薬価が設定されたことに驚くのは私だけではないでしょう。
 
 私が非常に親しくしているサイエンスライターである「あきなか」さんは、生命科学から素粒子まで、自然科学の分野なら何にでも精通していますが、この度「科学と現実のはざまから」(http://blog.livedoor.jp/akinaka0629/)という彼のブログの中で、この度“オプジーボ薬価の大混迷”という題でオプジーボの高額設定の背景などを非常に詳しく説明してくれました。要するに

・厚生労働省が日本で2014年7月にメラノーマの治療薬として承認しましたが、メラノーマとは悪性黒色腫と呼ばれる深刻な皮膚がんの一種で患者の数がそれ程多くないので、厚労省は対象者を1年間に最大500人弱ぐらいだろうと予測し、原価計算方式によって高額の薬価を設定した。

・しかし、2014年12月にオプジーボをメラノーマの治療薬として承認していた米食品医薬品局が、たった3カ月後の翌2015年3月に非小胞肺がんの治療薬としても承認し、これに追従して日本の厚労省も2015年末にオプジーボの適応拡大として肺がん使用も承認した。

・このように、効用が肺がんに広がったことでオプジーボの対象患者は、当初のメラノーマで予測した500人の100倍の5万人にも増大したといわれ、こうして超高額の医薬は国民的な規模でがん治療に使われ始めた。

・流石にこれには薬価設定者である厚労省も大慌てで、役所に似合わないスピードで検討し、通常なら2018年であるはずのこの薬の薬価改定を、2017年に最大25%引き下げる異例の決定をしたようです。

 私などは、この分野には全くの素人で新聞やインターネットで拾い集めた情報だけで動いていますが、流石に彼はこの分野の専門家。経過や背景などを見事に説明してくれています。
その他の自然科学の分野に関する最新の情報なども、自分の経験を交えて詳しく説明してくれていますので、ご興味のある方は、彼のこのブログをご覧ください。(ブックマークに追加しておきました)

 また、彼には著作に「現代素粒子物語」(講談社・ブルーバックス)「青色に挑んだ男たち」(日本経済新聞社)。共著書に「現代免疫物語」「新・現代免疫物語」「現代免疫物語beyond」(いずれも講談社・ブルーバックス)などがありますので、ご興味がある方はご覧下さい。(まさ)
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