老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

淡路の先山(千光寺)にお参り

2018年02月17日 22時11分05秒 | 旅行/色々な風景
 今日は亡くなった義父の五七35日目の法要の日になります。
前にも触れたように、現在は大阪の我が家で供養をしていますが、淡路の人にとっては(真言宗の宗徒だけなのかは知りませんが…)他の土地にはない故人の35日目の法要儀式があるようなので、それに則りました。

 洲本市にある先山(センザン)という山に登り、そこにある千光寺というお寺で「おにぎりコロコロ(別名、団子ころばし)」という儀式をしてから、法要をして頂くのです。

 そもそも、「先山」とは、洲本市内にある標高448mの山で、淡路島の最高峰でもないのですが、国生みの神話で有名なイザナギ・イザナミの二人の神が淡路島を創ったときに、最初にできた山がこの山であるとされることからこのような先山という名前が付けられたようです。

 また、「千光寺」はこの先山の山頂にある淡路島第一の名刹で、高野山真言宗の別格本山となっています。本尊は千手観音。縁起によると大猪に化身した観音菩薩に導かれた狩人の忠太(藤原豊広)が開基したとされ、境内には狛犬ではなく神使として猪が置かれていますし、伝承では901年(延喜元年)建立とされており、古くから地元の人の進行を集めているようです。

 また、「おにぎりコロコロ(別名、団子ころばし)」という独特の儀式は、参拝者が六角堂内部で閻魔像にお供えする9つのおにぎりとは別に、余分に参拝者数より多いおにぎりを持参し、この分を参拝者が所定の場所で後ろ向きの姿勢で谷底の方に放り投げるという儀式です。

 言い伝えによると
・没後35日目に閻魔大王の前で、生前の諸々の行為を告白・懺悔を行う。
・その日に合わせて、近親者などが集って、山中林間にさ迷う無縁の霊たちに団子を奉仕することで、減罪の一端を担おうとする儀式のようです。
 また、これと同じような儀式は施餓鬼法要とも言われる五七日忌に妙見山や地蔵山、開鏡山、愛宕山などで行われているようです。


 私にとっては初めての先山参りでした。
山頂近くまでは細い道ながら車で行けるのですが、駐車場からは急な石段が続き、やっとお寺に着いて一安心と思ったら、生憎と今日は風が強く、幾ら低いとはいえ山頂は手がかじかむような寒さでこたえました。

 しかし、初めての千光寺は、想像以上に立派な古刹で、境内には立派なお堂が立ち並び、古くからの信仰の理由が判るような感じがしました。(まさ)


千光寺の石碑

石段 このような石段が4カ所ほどあります

大師堂

舞台。 非常に古い建物ですが、景色は良いです

生憎と今日は少し霞んだような下界です

本堂

名物の狛犬ならぬ狛猪。本堂の前にあります。

鐘楼。 この中にある鐘は弘安6年(1283年)の銘があり国の重要文化財です

三重宝塔

同上

ここから谷に背を向けておにぎりを放り投げます

六角堂

堂内部の閻魔像

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