老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

2017年度予算案に思う

2016年12月24日 22時10分49秒 | 政治・経済関係
 12月22日の臨時閣議で2017年度の国の予算案が決定されました。気が付くままに問題に思う所をピックアップしてみました。

◆まず、一般会計の予算規模は過去最大の約97.4兆円にもなりました。
高齢者の医療費の自己負担分引き上げなどで社会保障費の伸びをかなり抑制したにも拘わらず、膨らむばかりの支出を抑制できずに、政策の重点策も余り感じられない、相変わらずの総花的な歳出です。
これにつじつまを合わせるために、円安と経済成長を当てにした作為的とも思われる税収/税外収入を折り込みましたが、それでも新規国債の大幅な減少は実現されていません。

◆問題の国債関係を見て見ますと、
        <2016年度 当初予算>  <2017年度>  <前年度対比>
新規発行       36.9兆円        34.4兆円      ↓           
返済         23.4兆円        23.5兆円      ↑
(内、金利分)   (10.1兆円)       (9.2兆円)      ↓
※ 実質返済額      13.3兆円        14.3兆円      ↑
※ 年度内増加額    23.6兆円        20.1兆円      ↓
という内容で。当初予算では、一応若干でも改善という辻褄は合っていますが、

・2016年度では税収減で、1兆円以上の国債発行が追加発行されましたが、上述のような作為的な税収見込での予算組みでは、2017年度もその恐れが充分にあるでしょう。

・何よりも、毎年20兆円以上の規模で国債残高は増えており、“2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化する”という安倍首相の公言は、ますます難しく難しいと言わざるを得ないでしょう。

・現時点は円安基調ですが、トランプ米新大統領の言動から見ていると、このような円安環境が続くとは思えず、又世界的な金利上昇気配に伴う国債の利払い増加もあり得るとすれば、本当に期待だけに基づいた甘すぎる予算と言えるのではないでしょうか。

◆最後に、国と地方の借金残高についてです。
・今年5月の財務省発表では、国債や借入金、政府短期証券 を合わせた「国の借金」の残高が2015年度末時点で1049兆3661億円になったということですが、2016年度の財政状況、並びに2017年度の予算案を見るかぎりでは、現政権にはこれを減らそうとの真剣な対応は全く感じられません。

・首相や日銀政策を見る限りでは、今後の経済成長で何とか対応をと考えているようで、これは庶民的な感覚では「出世払い」をするからという言い訳で、借金を増やしているのと同じで、度重なる言い訳は今に誰も本気にしなくなるでしょう。

・1050兆円と言えば、現在の国内総生産(GDP)の約2倍で、先進国の中では最悪の数字です。
因みに、米国/ドイツはそれぞれ1.15/0.74倍程度で、数年前に経済破綻の危機に見舞われたギリシャでも1.85倍です。

・一部では、日本の借金は国民や国内の銀行や生命保険会社などが主な借入先なので、国債が大量に売却されて、国債が暴落する心配はないと高をくくっているようですが、果してそうでしょうか。
社会保障制度の破綻を危惧する国民や生命保険会社が国債を売却したり、世界的な金利上昇などが起これば、国債の値打ちが下がり(金利が上がり)、現在のやり方での国家財政は成り立たなくなる恐れは十分にあるでしょう。


これを避ける道は唯一つ、国民に税率アップ、社会保障などの自己負担をお願いする以外にないでしょうが、それ以前に社会保障以外でも極端な緊縮予算を組み、議員/公務員などの削減を実行した上での、長期の予算編成をしないことには国民の理解などとても得られないでしょう。

折角のクリスマスイブにも拘わらず、このような余り明るくない内容でスミマセン。(まさ)
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 原発運転継続に対する地元の... | トップ | クリスマスの淡路の風景 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・経済関係」カテゴリの最新記事