老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

東京都民の良識に拍手と期待

2017年07月03日 20時37分27秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
(やはり、今日のテーマはこれでしょう)

 昨日の東京都議会選挙において、小池百合子さんが率いる都民ファーストの会が都議会第1党となり、自民党が議席数を半数以下に減らす大惨敗となりました。

 東京都民の選択は、民主主義と議会制政治を無視した上に、自らが任命した愚かな大臣を罷免もせず、公然と知り合いに便宜を図る忖度を呼び起こす政治がまかり通る奢り高ぶった現政権に対する大きな打撃となり、この点は東京都民の良識の結果と大きな拍手を送ります。

 但し、少し気になるのは、“都民ファースト”の行方です。
“都民ファースト”という言葉は、小池知事が「議員や役所に任せるのではなく、都民の立場に立って政策決定や見直そう」ということで、付けられた名前だと理解しています。
 確かに、“都民ファースト”に共鳴した人の多くは、自己の生活の安全や税金の有効利用は前向きに考えてより良い東京都を自分たちの手で築こうとされるでしょう。

 しかし、米国の某大統領も“アメリカファースト”を唱えて当選した挙句、支持者や米国の当面の利益だけを前面に出して知性も理性も感じられない政策を打ち出して、国の内外から大きな批判を浴びているだけに、“○○ファースト”という言葉にある種の胡散臭さを感じる人も多いのではないでしょうか。

 過去にも、生活の基盤となるゴミ焼却場や、保育所や介護施設の建設計画に対して近くの住民が反対運動を起こしている東京都民の様子が報じられました。

 今後は、東京都民の方々が、内集団バイアスや現代バイアス的発想である“自分たちさえ良ければ!”や“我々の世代さえ良ければ!”という観点ではなく、“将来の世代や、日本全体や地球の為に…”という視点から、将来を見据えて周囲との調和を図りながら人類がより住みやすい東京都を築かれるなら、この国の将来は大きく変わり、それでこそ今回東京都の選挙結果に大きな意義があったと言えるのではないでしょうか。(まさ)

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