老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

プリンターの怪

2018年02月06日 20時28分54秒 | その他
 パソコンを使用する人の殆どはプリンターも使用されることと思います。
私は、旅行やあちこちの風景はプリントアウトして保存するタイプなので、プリンターは非常に重宝な存在です。

 素人が考えてもプリンターなるものは非常に精密な機器で、このような機器が簡単に安価で入手でるのは非常にありがたいことですが、長年使用している殆どの人が抱くのは高価な純正インクに対する不満でしょう。私なんかでも、年間で5万円以上をインク台に割いています。

 その為、常にインク購入時には安い代替品に目がいくのですが、“純正品以外を使用すると、万一本体が故障しても修理代が必要になるし、場合によっては修理を拒否される”というような事例を友人から聞いているだけに躊躇して、結局は高いのを承知で純正品を購入するという繰り返しでした。

 しかし、昨年末にインク交換の要あり、梅田の大手電気店に出掛けた時に、いつものように大量の純正品をレジに持ちこんだ時に、レジ担当の店員から使用済みインクカートリッジを再生したリサイクルインクというのを勧められました。
価格は純正品の半額に近く、しかも上記の不安をぶつけた所、その店員の説明は“このインクの対応機種は、少し古い機種なので保障期間は既に切れているのでは…”との指摘もありました。

 確かに私が使用しているプリンターはもう10年以上も使用している古い機種で、メーカーの保障期間どころか、任意で延長した保障期間もはるかに過ぎていることに気付き、“そりゃそうや”と思い、初めて純正品以外のインクを購入しました。


 この新しいインクは印刷結果は全く従来と変わらないのですが、これを使用し始めて気になったのが、以下の事象です。
◆プリンター使用時には必ず、「非純正品が検出されました。本体の損傷、故障については保障期間内でも有償となります」旨の表示が出るのですが、これは想定内のことなのでYESで対応しますが余り気持の良いものではありません。

◆困るのは、暫く期間を空けて使用する場合に、そのままでは印刷されずに、一度ヘッドクリーニングをせねば印刷できないことです。(この現象は私が使用している古い機種だけなのかは判りません)
止むを得ずヘッドのクリーニングをすることになりますが、これには結構な量のインクが消費されると聞いていますので、これでは折角安いインクを購入したのにインク消費量が通常以上に多いのではないかと感じます。

◆更に、私が使用しているのが古い機種の為かは判りませんが、非純正品を使用すると、プリンターのインクの残量が表示されません。さらに未だ経験していませんが、万一どれかのインクの残量が限界量を下回った場合に、どの色のインクが該当するのか正確に知らされるのかも心配になっています。

 この電気店で代替品を勧めたのが正規の店員なのか記憶していませんが、まるで代替品を売らんがための代替品メーカーからの出向者に乗せられたのではないかと不満が出てきました。
上記事象の後の二つは、代替品を勧める以上は当然に説明すべき事項だと思います。、


 それにしても、プリンターというのは極めて不思議な機器で、上記のように非純正の使用に伴う故障は、例え保障期間内であっても有料になりますし、私の使用機種は6色のインクを使用しますが、例えば白黒印刷を選んだ場合でも、黒以外の色のインクのどれかの残量が規定値以下になっていると印刷できないというようなことがあります。


 更に、私が良く目にするブログ「科学と現実のはざまから」(http://blog.livedoor.jp/akinaka0629/)では、筆者のあきなかさんは、“廃インクタンクが満杯になることによるプリンターの寿命”の問題を取り上げられ、更にこの廃インクタンクの満杯により複合機のスキャン機能も失われるという事実も経験され、“プリントヘッドなど基幹部品が故障しなくても、プリンターの基本動作には直接関連がないタンクが満杯になったという些細な理由で、プリンターを捨て去るのは極めて不合理ではないか”と指摘されております。


 確かに現在のプリンターは機器代金を押さえて、消耗品であるインクで利益を確保する方針の商品で、この為自社製の純正インクしか使用できない仕組みになっていると思います。

 しかし、プリンターの多くは環境保全を謳う大手メーカーの製品ですし、プリンターも単なるPCで作成した原稿のプリントアウトだけでなく、スキャンやコピー/ファックスなどの機能も兼ね備えた複合機に進化しつつあるだけに、プリンターインクに関しても消費者の立場になってもう少し寛容な対応が出来るものになって欲しいものです。(もし、最近の機種ではこのような点が既に改良されているのなら有難いですが…)
(まさ)