東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施の陶土を使って、土琴や土風鈴などを試作

2017年07月02日 | イベント,行事

 先日田布施町の陶土を使って、土器,箸置き,ミニ動物などを制作しました。そして、焼いてみました。失敗もありましたが成功もありました。できた器をはじいてみると意外にいい音が出ました。せっかくなので、陶土で風鈴や土琴ができないか試作することにしました。

  陶土を既定の厚さに     音階に合わせてカット    糸でぶら下げる穴
  

 土製の風鈴はどこかで見たことがありますが、土製の土琴は見たことがありません。木琴や鉄琴はありふれた楽器ですが、土琴はそもそも世の中にあるのでしょうか。陶土は乾燥したり焼くと体積が変わります。そして、いったん焼くと調律ができません。さらに、強く叩くと壊れてしまいます。つまり楽器として成り立ちません。同じような理由で、石琴も聞いたことがありません。

        左から「ド」「レ」「ミ」と鳴るはず?の土琴


 音の高さは、音を出す物体の固有振動数と関係があります。そして、その固有振動数は物体の長さなどと関係します。土琴を作ろうとすると、厚みや幅を同じにして、音程に合った長さの土器を作ればよいことになります。実際、木琴や鉄琴は音階に合わせた長さの木片や金属片が並んでいます。今回、音階に合わせた長さの土片を作ってみることにしました。

    音階に合わせて型取り          音階ごとに土を切り出す
 

 土器は手で持つと音が出にくくなります。そのため、上部に穴を開けて紐で吊るせるようにしました。土は乾燥したり焼いたりすると、長さや体積が変化します。そのため、ちゃんとした音階は出ないと思います。今回の試作でうまく音さえ出るようならば、今後縮む体積や長さを予測して作れば良いのではないかと思っています。さて、うまく音階が出るでしょうか。それとも無謀だったでしょうか。ついで土風鈴も作ってみました。吊るせる小さな穴を開けておきました。さて、どうなることやら。

             乾燥中の土琴や土風鈴など

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