東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いSONY製トランジスタラジオ TR-731の修理(7/7)

2012年07月29日 | 古ラジオ修理工房

このSONY製トランジスタラジオTR-731の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/7) 修理(2/7)  修理(3/7) 修理(4/7)
  修理(5/7) 修理(6/7) 修理(7/7)

 このトランジスタラジオ、あとは黒い革を綺麗に磨けば修理は終わりです。どの放送局もよく聞こえるので、トラッキング調整しなくてもよさそうです。以前、よりトラッキング調整を細かくしようと思って、無理にOSCを動かして内部コアを破損してしまった苦い経験があります。このため、ある程度放送局を受信できれば無理してトラッキング調整はしないようにしています。特にOSCコイルやIFTコイルなどは製造時にロウ付けされているため、無理して回さない方が無難です。コイルに限りませんが、古いトランジスタラジオは交換部品がありません。そのため、部品を壊さないことが修理の鉄則です。

         黒い革に付いた長年の汚れを取るため濡れティッシュで磨く


 革を磨くと、外部アンテナを磨きました。最初、濡れてティッシュで磨いた後、乾かします。そして、数滴の油を伸ばすようにつけます。次に、チューニングダイヤルを正常な位置に固定しました。900KHzの信号を出してその信号を受信します。そして、信号を受信しながらダイヤルの中波域9の数字位置でダイヤルを固定します。

      外部アンテナに油を薄く塗布       チューニングダイヤルを固定
 

 次に受信周波数を調査しました。中波受信範囲は555K~1680KHzでした。ほぼ一般的な規格どおりです。短波帯も調べると、やはりほぼ一般の規格通りでした。ただ、短波を受信するには外部アンテナを取り付けなければならず、さらにチューニングダイヤルだけでは表示が荒すぎて受信が難しいと思います。ファインチューニングを合わせて使わないと受信が困難だと思われます。

      中波受信最低域555KHz                    中波受信最高域1680KHz
 

 これで、このトランジスタラジオの修理が完了しました。しかし、このラジオにはSONYとだけ記載してあり詳細な規格が書かれていません。単に規格が剥がれているだけかも知れません。もっとも近いのはTR-725で、内部基板もTR-725とほとんど同じです。

           SONY TR-725に形が似ている、今回修理したラジオTR-731

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする