Sim's blog

電子工作はじめてみました

eZ430-Chronos

2009-09-25 07:07:20 | MSP430
eZ430-Chronosという製品がTIから出ているようです。スポーツウォッチ(万歩計?)を自作できるマイコンボードということでしょうか。無線機能もあるので、色々なことができそうです。まだ情報は少ないようです。


TIのeZ430-Chronos Wireless Watch Development Toolのページでは供給中になっています。915、868、433と3種類あるのは、たぶん無線通信の周波数じゃないかと思います(915MHz、868MHz、433MHz)。
IARの「Design your own eZ430 Chronos watch with IAR visualSTATE」というページでも紹介されています(ビデオがあります)。

TIからダウンロードできるslyt318.pdfに概要が載っています。pdf自体の日付は9/5なので、かなり最新の情報と思われます。
cpuはMSP430に無線がついたCC430です。Spy Bi-Wireのインタフェースがついているので、外部からプログラムを書き込むことができるみたいです。3軸加速度センサや圧力センサがついていて、もちろんバッテリーも搭載されています。

キットには、
- eZ430 emulator for programming
- USB-RF access point for PC communication and debugging
- CC430 based watch
が含まれるとあるので、とりあえずこれだけあれば開発には困らないと思われます。

digikeyには(まだ?)載っていないみたいでした。手っ取り早く入手する方法は、TIのMCU入門セミナー2009に参加することです。会場で直接買えるわけではないと思いますが、割引きで買うことができるみたいです(参加者特典のページ)。3150円って、安すぎです。
セミナーではStellaris(ステラリス、TIのCortex-M3)の紹介なんかもあるみたいです。

秋月のLCDオシロスコープキット

2009-09-24 03:44:07 | AVR
秋月からLCDオシロスコープキットという新製品が出ています。表面実装部品を実装済みのもの(通販コード K-03144 5700円 メーカー型番 06202KP)と未実装(通販コード K-03143 4800円 メーカー型番 06201KP)の2種類があります。


製造元は中国のメーカーみたいです。製造元の製品ページには回路図なんかもあります。製造元の写真を見るとチップ部品がいっぱい使われています。

回路図を見るとATMega64を使っていることが分かりました(AtmelのATMega64のページ)。64pinのパッケージで20MHzが供給されています。古いATMega64だと16MHzまでなので新しいものなんでしょうね。もしかするとオーバークロックで動かしているのかもしれません。

ねんのため調べてみました。
ATMega644ATMega644PATMega644PA TQFP44 20MHz
ATMega64ATMega64AATMega645 TQFP64 16MHz
ATMega6450ATMega640 TQFP100 16MHz
ATMega64で20MHz動作して64pinの製品はないっぽいです(AtmelのAVRデバイスページ)。実際に何が載っているのか知りたいところです。
と、ここまで調べて、メーカーの写真を見たら普通にATMega64でした(こちらのページのAssemblied board - rearと書かれているリンク)。

ISP用のコネクタ(J4、10ピン)も出ているて、オリジナルのファームのhexファイルもあるので、普通のマイコンボードとして使うのもありそうです(未確認)。残念なことに表面部品未実装版でもATMega64は実装済みなのでATMega128に載せ変えるという遊びは難しそうです。

A/D変換はTIのTLC5510という20Mサンプル/秒が可能な専用ICを使っています。20MHz動作のAVRで5Mサンプル/秒と1サンプルあたり4クロックを実現できているのはこのICのおかげです。秋月だとAD9283とかでしょうか(通販コード I-01526)。

AVRとGLCDでオシロというとO-familyさんが作られたものを思い出します(製作記事1製作記事2)。

9/27 追記 さっそく、そら。さんが作られています(記事)。
RLCさんも作られています(記事)。

オープンソースBDM

2009-09-24 02:18:14 | その他のマイコン
若松通商でオープンソースBDMの取り扱いが始まりました。

フリースケールのマイコン用の書き込みツールのことみたいです。

ぐぐってみると、「カマデンOSBDMの製作」というページが見つかりました。回路図やファームウェア等、色々な情報が載っています。
カマデンで探してみると、こちらが見つかりました。
masatoさんのサイトでも見つかりましたが写真が違うので別モノみたいです(記事)。

元々はフリースケールフォーラムでオープンソースで作られていたものを電子工作の森さんが作られた基板をカマデンが販売したという経緯みたいです(このあたりは事実誤認があるかもしれません。間違ってたらすみません)。でもって、さらに若松でも販売されたということのようです。

のりたんさんの記事「MULTILINK にも色々とありまして」にある「HCS08 / RS08 / ColdFire V1 用MULTILINK」相当品ということになるんでしょうか。

ちなみにUSBSPYDER08はS08QG、S08QD、RS08KAの書き込みに対応していることになっています。USBSPYDERはS08QAとかS08QEとかS08SHは駄目な気がします(未検証)。

先日行われたFTF2009でも展示されていたみたいです。hamayanさんの記事に写真がありました。

手軽に入手できるライターができたことでユーザーが増えるといいですね。

9/25 追記 ストロベリーリナックステクノロジアでも販売されているそうです。のりたんさん、情報ありがとうございました。

PSoC3/5正式発表

2009-09-18 01:10:43 | PSoC
CypressはPSoC3/5を正式に発表したみたいです(ニュースリリース)。


マイコミジャーナルの記事「Cypress、PSoCファミリに「PSoC3」と「PSoC5」の2ファミリを追加
日経BPのTech-On!の記事「米Cypressがプロセサ性能を高めた新たなPSoCの概要を発表,Cortex-M3版など」(ログインが必要かもしれません)
コメを噛めさんの「こんにちは!PSoC3 ~ 開発ボードがやってきた

マイコミジャーナル記事転載サービス(β版)は、貼り方がよく分かりませんでした。

PSoC3 FirstTouch Starter Kit「CY8CKIT-003」なんてのが出るんですね。また秋月でも扱ってくれたりするんでしょうか。

他のCY8CKITシリーズ
CY8CKIT-001 PSoC Development Kit (digikey 428-2961-ND)
CY8CKIT-002 MiniProg3 Program and Debug Kit (digikey 428-2975-ND)
CY8CKIT-003 PSoC 3 FirstTouch Starter Kit (digikey 428-2977-ND)
CY8CKIT-008 PSoC CY8C29 Family Processor Module Kit (digikey 428-2978-ND)
CY8CKIT-009 PSoC CY8C38 Family Processor Module Kit (digikey 428-2979-ND)

008はCY8CKIT-001に付属のPSoC1のモジュールみたいです。009の方は同じくPSoC3のモジュールです。
003のFTKはドキュメントが見れます。ユーザーガイドには回路図も載っています。

痛箱

2009-09-15 00:59:54 | その他
マイコミジャーナルの「世界初! 萌え~な本格派収納箱"痛箱" - 「萌え萌え2次大戦(略)」公式モデル」という記事を見ました。
ついに工具箱まで痛くなってしまったんですね。

システムソフトって、現代大戦略とか、なんか硬派なゲームという印象しかなかったんですが、いまどきは違ってるんですね。

バナーがあったので貼ってみました。

痛箱(R):世界初!”萌え~な本格派収納箱”新発売!「萌え萌え2次大戦(略)」オフィシャルモデル


ATMega329Pメモ

2009-09-14 00:08:07 | AVR
メモです。

Lチカの様子


20MHz動作
2.7V-5.5V (20MHzは4.5V以上)
JTAGデバッグ可能
フラッシュ 32k、SRAM 2k、EEPROM 1k(ATMega328Pと同じ)
LCDドライバ(4common 25segまで)
100ピンバージョン ATMega3290P

Vcc 2箇所
AVcc 1箇所
GND 3箇所
パスコンは3個

ISP用のピン
PB1 - SCK
PB2 - MOSI
PB3 - MISO
※DIP版のATMega328PはSCK(PB5)、MISO(PB4)、MOSI(PB3)の並びで、順番が入れ替わっているのに注意。

ヒューズの初期値 62 99 ff

Atmelのページ
digikeyのページ
wS☆NakさんのWSN187(400円)
ダイセンの64QFP(300円、未確認)
aitendoのTQFP64pinピッチ変換基板(200円、在庫切れ、未確認)

LCDドライバって今まで使ったAVRにない機能なので使ってみたいです。

初QFP

2009-09-13 22:13:35 | 電子工作
hamayanさんの動画を見て、こうやるんだあみたいな感じで挑戦してみました。

まずは、斜めになったコテ先にしました。


つけるものは、ATMega329Pです。つける先はWSN187というwS☆Nakさんが販売している基板です。

チキンなので、0.8mmです。元々はATMega128をつけるための基板ですが、ATMega329Pはピンがほとんど同じなので載せることができます。

つけてみた様子




hamayanさんみたく、できないー。動画では、いとも簡単にささっとしているので、簡単かなー、なんて甘いことを考えていたらブリッジしまくりでした。
まだまだ修行が足りません。

MTM04は11/22,23

2009-09-07 22:57:30 | その他
Make: Tokyo Meeting 04の開催日と会場が決まったそうです。Make: Japanの記事「Make: Tokyo Meeting 04 - 日時と場所決定!」によると、

* 開催日:2009年11月22日(日)、23日(祝)
* 会場:東京工業大学 大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
* 入場:無料
* 交通:東急大井町線・目黒線「大岡山駅」徒歩1分
* 主催:株式会社オライリー・ジャパン
* 共催:東京工業大学、多摩美術大学 情報デザイン学科

だそうです。MTMは01,02,03と続けて見に行ったので、今度も見に行きたいです。

11/23 追記 参加レポートです。

シールドいっぱい

2009-09-06 21:59:17 | AVR
garileo7さんでは、Arduino用の色々なシールドを扱っています。

NKC Ethernet Shield for Arduino MEGA / Duemilanove / Diecimila DIY KIT
純正のイーサネットシールドはMEGAで使用不可ですがこれは、MEGA / Duemilanove とどちらでも使えます!


Color LCD & Joystick shield for Arduino
カラーLCDとジョイスティックのついたArduionoシールドです。


TellyMate Shield
TV出力を可能にするArduinoシールドです。


というような感じで、輸入された色々なシールドを扱っておられます(他にもあります)。

他に、オリジナルシールド製品もあります。
8x8 LED MATRIX "Direct" Shield

LEDマトリックスは配線がいっぱいでたいへんなので、シールドになっていると簡単そうでいい感じです。
LEDマトリックスというと、なんでも作っちゃう、かも。さんのDirect8x8ライブラリです。ピン配置だけ合わせてあげれば、そのまま使えそうな雰囲気です(未確認注意)。

Music Shield

micro SDカードスロットとVS1053が搭載されていて、MP3やMIDIを再生できるそうです。
回路図も見れて、musicシールド側にATMega168がいます。Arduinoでなく、普通にMP3開発キットみたいな使い方も考えられなくはないですね。回路図では水晶は24MHzになっていますが、写真を見ると、ちゃんと24.576MHzになっています(12.288MHzの2倍)。
キットみたいですが、かなり密度が高いので、そこそこハンダ難易度は高そうな感じです。

がんばってるお店を見かけると、ついつい応援しちゃいたくなります。

アクト・ブレインのローパスフィルタ

2009-09-03 20:33:31 | 電子工作
アクト・ブレインからMICRO TALKという音声合成ICが発売されています。評価用基板のATS-CBK001Bも発売されます。
千石でも販売されています(ブログ記事)。既にdoggieさんは試されています(ブログ記事)。
パスワードを発行してもらうと、資料をダウンロードできるようになります(ダウンロードページ)。
doggieさんに「評価ボードの回路図を参考にするといいよ」といういいアドバイスをいただいたので、さっそく眺めています。

データシートには16kHzあたりにノイズがいるので、4kHzをカットオフにした2次のフィルターをかける、みたいなことが書いてあります。評価ボードの回路図の2ページ目にローパスフィルターの回路があります。オペアンプが4つ並んでいますが、最初はボルテージフォロアーなので、残りの3つがローパスフィルターです。

LTSpiceでシミュレーションしてみました(クリックすると拡大します)。


回路図は、パスワード付でダウンロードするサイトから頂いたものなので割愛させていただきます。
1~2kHzあたりに妙なふくらみがあります。
群遅延はやたらきれいに減っています。

4KHz→16KHzのときに32dBくらい減っています。
TIFilterProで同じ5次のバタワース特性のSallen-Keyローパスフィルターを作ってみると60dBくらい減っています。ベッセルでも40dBです。たぶん減衰率より、群遅延のきれいさを優先したフィルターになっているんだと思います。


とりあえずトラ技のフィルター特集号(2008年7月号)を眺めながらFilterProで遊んでいる段階です。

アクト・ブレインの評価ボードでは、オペアンプにLVM324Mを使っています。秋月で10個300円で入手可能です(通販コード I-02479)。
R-R出力片電源オペアンプということだとLMC6484なんかでもいいかもしれません(通販コード I-02431)。LVM324Mは表面実装タイプですが、LMC6484はDIPです。
オペアンプの選び方はよく分からないので全然だめかもしれません。

ここまで書いて、実はリニアテクノロジーにもFilterCADという無料設計ソフトがあることに気づきました。
これからダウンロードして遊んでみます。今日はこんなところでおしまいです。

メロディIC

2009-09-02 20:57:36 | 電子工作
この前買ってきた日米のジャンク袋に入っていたBT8031というメロディIC(オルゴールIC)を鳴らしてみました。
30個くらいあったのですが、まともに鳴るのは数個で後は途中で音が途切れたり、やたら音痴だったりします。
曲はエリーゼのためにで、ずっとリピートします。
BT8031でぐぐるとデータシートが見つかったので、データシートの回路図どおり作りました。NPNのトランジスタは定番の2SC1815を使いました。

左が2SC1815で右がBT8031です。まるで兄弟みたいにそっくりです。


オシロで出力波形を眺めてみました。
















結構、複雑な波形が出力されています。オシロで見るとニョロニョロの踊りみたいです。

中身はたぶん簡単な発振器とROM、D/A変換(抵抗ラダー?)があって、ROMから読み出したデータを順に出力しているだけのはずです。レベルは少なくとも4段階はありそうです。こんなに小さいのにたいしたものです。
メロディICの定番というとUM66Tみたいです。今回使ったBT8031は互換品じゃないかと思われます。
それにしても、ほとんどが壊れてたってあたりが、さすがジャンク品です。もっとも、かなりシュールなエリーゼのためにが楽しめるというおまけつきでした。

壊れたメロディICの再利用法として、LEDをゆらゆら光らせるのに使えないかと試してみました。結果的には、たまにちらちらするくらいで、あまり見栄えはよくありませんでした。オシロで見ると色々な波形がいるわけですが、人間の視覚特性のせいで、ちょっとくらい明るさが変わっても、あまり目立たないみたいでした。