コトノハ

詩的私的ひとりごと

2020-08-06 15:41:06 | 日記

この世界は小さな粒でできている

分子 原子 素粒子

私は小さな粒の集まりだ

この哀しさも虚しさも


だからどうか歩いて欲しい


あなたも粒だ

私も粒だ

どこにいたって繋がっている


だからどうか後一歩だけでも

歩いて欲しい

歩いて欲しいんだ

I do not

2020-08-05 10:08:36 | 日記

そこに私はいない

それは哀しい答えではない


そこに私はいない


精巧な顕微鏡でこの身体を覗く


そこには分子だけがあった

空洞だらけの分子の集合体


そこに私などいなかった

はじめからいないのだ


私は苦しい

私は哀しい

私は虚しい

私は消えたい


どれもこれもあれもそれも

ワタシ

なのだ


たかだか分子の集合体の分際で

ワタシワタシワタシ

ジブンジブンジブン


そこに私はいない

はじめからいないのだ

Hello!

2020-04-13 04:39:25 | 日記
Hello!

僕等は手を叩いてさ

足を鳴らしてさ

ひまわりみたいなオレンジ色の

太陽を描いて眠りに落ちる


Hello!

僕等は馬鹿笑いをしながらさ

ずっと遠くの過ちを

静かに眺めているんだよ


Hello!

僕等は決して囚われてはいけないと

そんな妄想にすでに囚われているんだよ


Hello!

今日も僕等は狂人を笑う

狂人が狂人を笑うんだ


Hello!

今日もこの世界は平和です




空洞

2018-05-01 05:17:45 | 日記
逃げたって

立ち向かったって


穴が空いている

僕の胸には大きな穴が空いていて

そこから見える満月が

とても綺麗だ


眠ってみても

起きていても

逃げ場なんて何処にもないんだ


僕の胸には大きな穴が空いていて

誰にも見えない穴が空いていて

透明人間の僕は

息をしていても

息を止めても


透明だ


怖くて怖くて仕方がない


自分も

この世界も


眠ってみても

起きていても


眠ってみても

起きていても


僕の胸には大きな穴が空いていて

そこから見える満月が


とても綺麗だ

とても綺麗だ

馬鹿みたいに

2018-05-01 00:24:35 | 日記

僕の手は君が思っている以上に

きっと汚れているよ


沢山の人に傷つけられて

それ以上の人を傷つけて


真っ黒を通り越して

硝子みたいに透き通った汚れた手さ


それでも

手を差し伸べるんだ


馬鹿みたいにさ


振り払われても唾をかけられてもさ


馬鹿みたいにさ


僕の手は汚れているよ

硝子みたいにピカピカに


綺麗に汚れているよ

綺麗に汚れているよ