スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

御焚火

2018年01月06日 | イラスト
CANON PowerShot S95

除夜の鐘が鳴り響くころ、実家の隣の神社に初詣の参拝客が集り出す。僕もそこへ出かける。毎年恒例の行事だ。普段は人気もなくひっそりとして薄暗い神社だが、年越しは氏子が世話をして焚火をするから少し賑わう。この御焚火に吸い寄せられていると思う。参拝客は拝顔した後は、ふるまわれた御神酒を呑みながら御焚火で暖をとる。そしてしばらく滞在する。ときおり火の粉が月夜に舞うと神秘的だ。亡くなった人の魂が浮遊するがごとく、不規則に宙に昇り闇に消える。なぜここで火を焚くのか知らないが、火の温もりを感じ、ぱちぱちとはじめる音聞き、常に揺れ動く炎を見ているとなぜか心がなごむ。
コメント
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