
僕と矢口との相性は今まで見た作品4作がすべて採点4(5段階)ということは悪くないはず。けれど、5もなければ3もないというところに矢口の作品の微妙さが現れていると思う。
そう、この作品もまたまた4点です。ざっと言ってしまえば面白くはないけれども楽しかったという評でしょうか。コメディを描いているつもりなら面白くなければならないはず。楽しいという印象は矢口の突込みどころの鋭さが足りないとも言えますが、彼の優しさが全編を覆っているような気もします。
そうなんです。彼の作品はいつも楽しい。時々面白いところもあるが、それは映画館で見ていてよかったと思える楽しさです。小さなスクリーンのTVではかなり意図がそがれるでしょう。
本作に戻ると、やはりロボットの中に人間が入っているということが分からないこと自体が不自然ですが(それを言いだすとこの話はそもそも成り立たなくなるので置いといて)、立派な詐欺話なんですよね。中盤まではばれるところがないから仕方なしに観客も共犯の心境になっています。
やっと後半になって【吉高由里子】が気づき多少は展開が早くなるのだが、それほど盛り上がることはない。やはり多少の罪滅ぼし的なものがあった方が作品的にもよかった気がしないではない。
ロボジーが娘の家に行ってしまうシーンも、ちょっと無理っぽいね。孫たちも実は分かっていて演技をしていた、でもよかったような気が、、。
しかし、ラストのロボット墜落シーンはそれなりにワクワク感があった。でもその後のラストのラストは面白いけれどもやり過ぎではないか、とも思う。また詐欺話で終わるのかよ、と爽快感が残らないのである。
でも既成の映画俳優を使わない彼の志は立派だ。この3人組は十分主役足り得ている。ちょっと演劇っぽいところも矢口の魅力ですね。








