Sightsong

自縄自縛日記

ポール・ラザフォード『Solo Trombone Improvisations』

2016-12-05 10:53:56 | アヴァンギャルド・ジャズ

ポール・ラザフォード『Solo Trombone Improvisations』(EMANEM、1974年)を聴く。

Paul Rutherford (tb)

奇怪でもあり愉快でもある、トロンボーン完全ソロ。

それにしてもサウンドの表情が豊かである。たとえば2曲目の「Elaquest」において金属の玩具音をがらがらと鳴らしたり、なにかをバホバホと叩いていたり、どうやっているのだろう。また、ヴォイスとともに吹くのはわかるとして、それが、時に、フィル・ミントンが喉の奥で鳴らす口笛のような音であったり、また船のエンジン音やガーグルのようであったり。

いちどだけ、ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラのメンバーとして演奏するところを観たが(本人は2007年に亡くなっている)、それ以外はあまり注目して聴いてはこなかった。グローブ・ユニティを含め、もうちょっとこの人を耳で追いかけてみようかな。


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