Sightsong

自縄自縛日記

ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Partners』

2017-05-06 08:28:35 | アヴァンギャルド・ジャズ

ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Partners』(Owl Records、1991年)。

Paul Bley (p)
Gary Peacock (b) 

ポール・ブレイのピアノは麻薬であり、どうしても時間が経つとまた聴いてしまう。本盤での鍵盤は他に比べて力強いように聴こえる。ブレイのピークがいつなのか判断できないのだが(麻薬であるから常にピークか)、少なくともここでは力が漲っている。

本盤は完全なデュオ演奏ではない。ピアノソロ4曲、ベースソロ6曲、デュオ5曲。ゲイリー・ピーコックのソロもまた聴き応えがあり、弦をはじいた瞬間にああピーコックだという匂いが発散され、しかもそれはやはり力強く音楽を前へと駆動する。一音一音をじっくり弾くときも、速弾きのときも甲乙つけがたい魅力がある。

この好調時のふたりによるデュオでは、衝突せず、がっちりと組み合って気持ちの良い演奏を展開している。特に、オーネット・コールマンの「Latin Genetics」が快感の白眉(ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』でも演奏)。

●ポール・ブレイ
ポール・ブレイ『Solo in Mondsee』(2001年)
ポール・ブレイ『Synth Thesis』(1993年)
ポール・ブレイ『Homage to Carla』(1992年)
ポール・ブレイ『Plays Carla Bley』(1991年)
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』(1990年)
チェット・ベイカー+ポール・ブレイ『Diane』(1985年)
イマジン・ザ・サウンド(1981年)
アネット・ピーコック+ポール・ブレイ『Dual Unity』(1970年)
ポール・ブレイ『Barrage』(1964年)
ポール・ブレイ『Complete Savoy Sessions 1962-63』(1962-63年)

●ゲイリー・ピーコック
プール+クリスペル+ピーコック『In Motion』(2014年)
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
キース・ジャレット『North Sea Standards』(1985年)
キース・ジャレット『Standards Live』(1985年)
ローウェル・デヴィッドソン(1965年) 

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