Sightsong

自縄自縛日記

乱気流女子@喫茶茶会記

2017-04-23 22:28:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

四谷三丁目の喫茶茶会記にて、「乱気流女子」という臨時グループ(2017/4/23)。

Yoko Arai 新井陽子 (p)
Nonoko Yoshida 吉田野乃子 (as) 
jou (dance) 

吉田野乃子さんにお会いするのはニューヨーク以来1年半ぶりである。変わらず元気で嬉しくなってしまう。

今回のトリオはかなり謎な感じ。「不機嫌なピアニスト」、「北海道の秘密兵器」、「即興人生の達人」(笑)。こんなキャッチフレーズのどれでもいいからわたしにも贈って欲しい。

ファーストセット、最初は野乃子さんのソロ。サックスの練習場所をタイトルにしたという「East River」、いきなり倍音そのものに物語がある感覚。飛び道具もピキュピキュと放った。ここでルーパーをセット。妹夫婦をネタにした「Taka 14」、ループが循環するごとに、片足での音止め、マウスピースのみ吹き、水のコップへの吹き込みなどを繰り出す。「Desert Island」は、モチーフとする瀬戸内の風景のような寂しさや抒情を感じさせるもので、最後にルーパーを切ってのひと吹きがまた鮮やか。北海道方言だという「Uru-Kas」は変拍子、手拍子もループさせつつ積み重ねるアンサンブルが気持ちいい。「15 Lunatics (for My Mother)」では想いのようなものが確かにのせられていた。

ここで新井さんとのデュオ、「Take the "F" Train」、調子はずれの大暴れ。次にjouさんとのデュオ、北海道の空知をモチーフにした曲。jouさんは台の上に乗り、ここから落ちたら死ぬという設定だとして驚くほどの動きを見せた。何か良い音が空から降ってくるようだった。jouさんが台から降りてしまい、演奏終了。

セカンドセット、トリオ。最初は新井さん=ダンス、jouさん=ピアノと、反対の役割。サックスがヘンな音で介入してくる。jouさんはサックスの朝顔に詰め物をしたり、オーディエンスの足を台に載せたりとやりたい放題。新井さんが低音と高音を叩きつけて轟音を放ち、吉田さんが呼応する。jouさんの体躯は抽象でもあり、しかし、尻でピアノの鍵盤をスライドするなど妙な動きもみせる。やがて新井さんがリコーダーで弱弱しい音を出し、音風景に細い糸を与える。jouさんは吉田さんの片足の下にわが身を潜らせたりもし、絡み合いがわけのわからないものになっていく。そして終わるべくしてなのかどうなのかわからないうちに終了。

それにしても、独特の抒情を含み持つ野乃子さんのサックスを聴けてよかった。この日、RUINSを観に行くとのこと、わたしも行きたくなったが諸用あって帰った。

●吉田野乃子
吉田野乃子『Demo CD-R』(2016年)
吉田野乃子『Lotus』(2015年)
ペットボトル人間の2枚(2010、2012年)

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2 コメント

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うるかす (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2017-04-24 00:41:39
ご存じでしたら、釈迦に説法ですが、北海道弁で「うるかす」とは「水に浸ける」という意味です。ただし、やわらかくなるものでないと、使わない言葉です。米には用いますが、石はいくら長時間水に浸してもやわらかくならないので、うるかすとはいいません。
ありがとうございます (齊藤)
2017-04-24 07:58:47
「北海道ならタイトルを言っただけで笑いが」とのMCで、はて何だろうと思っていたのでした。きっと難しいリズムをうるかす感じですね。

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