小泉元総理が各地の講演会で「脱原発」を訴えている。その内容は正に我が意を得たりだ。常日頃モヤモヤと思っていた事をズバリ代弁してくれた。
以下は小泉元総理の発言の抜粋である「原子力業界はこれまで、原発は安くてクリーンだと言ってきた。しかし様々なリスクを考えたら、あんなに高いものはない。事故を起こしたら人体への影響、農作物への影響、水産物への影響、地域に対する影響は計り知れない。
一民間企業では負担しきれないんです。この原子炉はもう使えない、廃炉するとなっても、廃炉に40年か50年かかるんですよ。
こういうことをほんとにすべて計算に入れて、安全でコストが安いと言えるかどうか。3・11より前に出した、電気事業連合会の(原発がクリーンで低コストだという)資料、信じる人はいまほとんどいませんよ。
今まで出た核のゴミがそろそろ(各原発内で)満杯になって、これをどう処理するか、そのための場所は日本国内に一つもない。
核のゴミを処分する場所のあてもないのに原発を進めていくほうが、よほど無責任じゃないか、というのが私の主張なんです。
原子力の専門家の皆さんは言っていました。原子力はCOを出さない。クリーンで安全だと。火力、水力、風力、太陽光、バイオ、様々なエネルギーがある中で、原子力が一番安いという資料を出して電気事業連合会は進めてきました。経産省も資源エネルギー庁も一緒になって・・・・」
人間は原子力という便利な物を作って、豊な生活を謳歌してきたが、地球を破滅に導くパンドラの箱になってしまったようだ。