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太宰治『人間失格』

2015年01月06日 22時27分37秒 | 文学
太宰治『人間失格』(新潮文庫)読了。
僕が本を読み始めたのは太宰治の『人間失格』がきっかけなのだが、今読むとなにがそんなに心を動かしたのかわからない。曖昧な記憶をたどると、写真で不気味に笑う人物の描写みたいなものと、人間の本心は別のところにあるみたいな書き方に惹かれたような気がする。
このところ太宰治の長編小説をまとめて読んだが、いちばんおもしろくなかった気がする。もっともおもしろかったのは『パンドラの匣』かな。
太宰治の『人間失格』的な、ある意味不幸自慢的な小説を僕がいま求めていないせいだろう。
太宰治の自殺が無ければ、『人間失格』はこれほど評価されていないだろうと思った。
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