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加藤典洋『言葉の降る日』

2017年04月06日 00時36分39秒 | 文学
加藤典洋『言葉の降る日』(岩波書店)を図書館で借りて読んだ。
吉本隆明の『擬制の終焉』と鶴見俊輔の『北米体験再考』以外であれば、坂口安吾の「安吾巷談体」(と加藤典洋の呼ぶ文体)に興味を持った。三島由紀夫(「私の中の二十五年」)にもすこしだけ興味を持った。
坂口安吾の『堕落論』の「堕ちよ、堕ちよ」の思想についての疑念《オールマイティの論理すぎて、もはや論理性をもたない心的類型ともいうべきものの提示となっているのではないか》(169頁)は、そうかもしれないなと感心した。
堕ちきったらそのさきに恢復される、という思想は、ほんとにそうかなと思わないでもない。たしかに惹かれる思想だが。

同じようなことで、心理学の世界でトラウマの原因が分かったらトラウマから逃れることが出来るというものがあり、たとえば心の病の原因が親の無意識の虐待であったことが本人に認識できたらそのひとは病から救われるのだというような話を昔よく聞いたような気がするのだが、それもほんとにそうかなと思うことがある。神話ではないか。
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