ひと粒で元気になれる
魔法のクスリがあればと毎日思う
不安な気持ちが広がらない様に出来る包帯があればと思う…
ケロの中にある病気を
ケロが寝てる間に治すことが出来て
「もう心配要らないよ」
そう伝える事が出来たならば…
だけど…俺は何も出来なくて無力だなぁと…
出来る事は、ケロがアパートに来たら
今までと同じ様に話して笑う事…
絶対に泣かない事…
願掛けをしたんだ
ケロの前で涙を流すのは
来年か…それとも何年後かに
病気の大きな不安が無くなった時に
嬉し涙まで…
そして…絶対に笑える日が来るから
その日までは涙は流さない
ケロの友達みたいに
気の利いた言葉も浮かばなく
少しだけでもケロの不安やストレスを
解放しているのかもわからないけど…
２人で落ち込む訳にはいかなくて
気持ちだけでも支えなきゃ…
今は、それしか出来ないし
ケロが俺の部屋に来て
ぐっすりと寝ていたり
よく食べて居たりすると
嬉しくなるし…もしかしたら
今でも支えるつもりが…元気をもらってるのかもしれないけど
試練や困難なんて言葉じゃ足りないくらい
悩んでいるケロ
その心の重荷…
俺は一緒に持つ事…軽くする事…
そんな事しか思いつかない
そして…ケロの中にある病気に名前を２人で付けた…ポコちゃんって…
それは、きっとケロの俺への優しさなんだと思う
俺はケロの病名を言葉にしたくないからと
わかってるんだろうな
お腹にいる…ポコちゃん…
手術して…快復に向かうって信じてる
泣き虫ケロを
いじめないで
