Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。体力作り、俳句、山行、美術館・博物館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。

句集「吹越」(加藤楸邨)から -3-

2017年04月21日 10時24分42秒 | 俳句関連
「吹越」から
(1974年作者68歳)
「樹下石上」
★葉の裏にひぐれの暗さかたつむり
★でで虫の前は匍ふべき面ばかり
★うすはかげろふ産みゆくその身切に曲げ
「陶の朱」
 流火草堂主人、古美術の数々を取棄てたるうへ、いままたおのが著作をも取棄つるよしを聞けば
★凄まじや君が負ひたる秋の暮

 1972年に続き、この年もアフガニスタンなど西域を訪れている。いったん帰国した時の句を並べてみた。
 乾燥した西域の自然を体感してきた作者の、帰国後の湿気を含んだ気候の受け止めが現われているのであろう。「樹下石上」の句は、一見初心者風の句が並ぶ。私もこのような句を作っていたころを思い出す。気候・風土の大きな違いの体感のあとの俳句そのものの原点回帰への一瞬でもあろうか。
 そして季感は、象徴的なイメージをもたらされ、句調が転回する。これは作者ならではの原点へと再度転回する。
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