Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。体力作り、俳句、山行、美術館・博物館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。

バッハ「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」

2016年10月29日 11時02分52秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 このCDは何時頃購入したのか記憶にないが、かなり昔だとおもう。まだCDが主流になる前だとおもう。ヘンリク・シェリング(1918~1988)もヘルムート・ヴァルヒャ(1907~1991)もともにまだ存命の頃だと思う。シェリングは古典的な作品の演奏で評価が高かったといわれている。そしてヴァルヒャはバッハのオルガン作品全集を二度も行っており、バッハのオルガン演奏で有名であった。私などの世代の人間には神様のように云われていた。
 この「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」の録音は1969年。

 この演奏を聴いて最初の曲のヴァイオリンのふたつの弦を同時に弾く重音の美しさ、豊かな音量と確かな音程に驚く。そしてそれは当然のように全曲で味わうことが出来る。重音から単音への移行、その逆もごく自然に音色が変わっていく。弦に弓の全面が吸い付くように演奏されているのであろう。力は感じられないが、響きは豊かである。先日取り上げた天満敦子の力のこもった響きとは対極にあるのかもしれない。
 楽器は、1743年製グァルネリということである。
 オルガンやチェンバロの楽器のことや、奏法のことはまったくわからない。ヴァルヒャについてウイキペディアを調べてみたら、次のような「語録」が紹介されていた。そういえばどこかで聞いたこのあることばである。ヴァルヒャの言であったかと再認識した。
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。ひとたびバッハ体験をすれば、この世の生にはなにがしかの意味があることに気づきます」。

 私の好みは第2番の第1楽章と第3楽章。切れ目のない旋律を切れ目なく弾ききるボウイングは右手首の柔軟さとタイミング。上げ弓から下げ弓に変わる時、逆も同じだが、どうしても弓をとおして弦にかかる力に差が出てしまう。それが感じられない。ごく初歩的ともいえる演奏技能だが、だからこそ人に悟られないように弾くのはとても難しい。重音の演奏もしかり、そのような所で破たんを見せないということは確かに名人芸であると思われる。

         
『音楽』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「秋風秋雨人を愁殺す」  | トップ | 本日からの講座「日本ナショ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。