Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。体力作り、俳句、山行、美術館・博物館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。

間宮芳生「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」(by天満敦子)

2016年10月19日 12時54分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 朝から天満敦子の演奏で、間宮芳生「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」を聴いている。3楽章の曲で全体としては21分30秒に満たないきょくであるが、ヴァイオリンの様々な音色・技法がぎゅっと詰まっている感じの曲である。
 第1楽章の出だしはガチャガチャッとして最初は少し違和感を持つ。私は最初に聞いた時これはちょっと趣味ではない、とすぐに聴くのを止めてしまった。その後「我慢」して聴いて面白いと感じた。
 間宮芳生自身の解説がCDの解説冊子に収録されている。それによると第2楽章伊豆諸島青ヶ島の死者を蘇生させる歌「ディラポン」に由来するとのことである。私には地下から発せられるうめき声のように聞こえた。うめき声がメロディーに昇華しようとして昇華しきれないもどかしさが最初の出だしから感じられる。私はこの第2楽章が最初に気に入った。
 第3楽章は第2楽章との差を感じない。続きのようにいつも聴いている。確かに音は細分化され、テンポも速くなっているが、聴き取る世界は同一のようだ。最後に方で作者のいう「鳥の声」といわれるとちょっと戸惑うが、高音の音型はとても印象的である。
 スラブの情念を追い求めるような天満敦子のヴァイオリンの音色と、間宮芳生の曲との共通性は何なのかと問われると答えることは到底できない。しかし私の気持ちに入り込んだことは確かである。

   
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