Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。体力作り、俳句、山行、美術館・博物館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。

「R岬」(井上光晴詩集から)

2017年02月13日 17時51分36秒 | 読書
 次の詩にも私は印をつけていた。何に心を動かされたのかは記載していない。今となっては分らない‥。

   R岬

鉛色の道の上を
鉛色の弾がつづく
ロケット弾は死ぬように重く
鉛色の顔をした〈俺〉たちが
そいつをえいえいと
運んでいく

鉛色の道の上を
鉛色の肩でささえ
〈もしもこいつが爆発したらならば〉
ああ
もしもこいつが爆発したならば
と思いながら
えいえいと
運んでいく

〈あぶら汗がにじむ〉
〈雨も降りだした〉
降りしきる雨に濡れながら
鉛色の道の上を
鉛色の弾がつづく
「カッパをくれ!」「カッパをくれ!」
「通訳さん、カッパをくれるように、
かけあって頂戴よ」
‥‥‥‥
〈もしもこいつが爆発したならば〉
‥‥‥
やがてこいつがどこかの
湊に陸上げされ
鉛色の空の上を
炎を噴いて飛んでいけば
〈炎を噴いて飛んで行けば〉
ああ
そいつを〈俺〉たちが
運んでいるのだ
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