4月20日から5月4日までが「穀雨」。百穀をうるおす春雨の季節をさす。5月5日はもう立夏でもある。
★音絶えて独りが怖き穀雨の夜 長島八千代
★まつすぐに草立ちあがる穀雨かな 岬 雪夫
★春深し口より糸を吐く夢も 川原枇杷男
★まぶた重き仏を見たり深き春 細見綾子
穀雨のイメージとしては明るい雨、柔らかい雨であり、生命力の旺盛さを準備する力が浮かぶが、人の思いはそれだけと正反対のものもある。二十四節気などの季語はそのことばのもつイメージ力が強すぎて、新たなイメージは作りにくい。歳時記などでも節気の季語にはどちらかというと言い古されてしまったイメージの句が並ぶ。「穀雨」も「深き春」もその例にもれず、といったところ。
第一句の「音絶えて」は「独りが怖き」としたが、果たして成功しているだろうか。本日は私の気持ちにぴったりの句は歳時記からは見つけられなかった。
★音絶えて独りが怖き穀雨の夜 長島八千代
★まつすぐに草立ちあがる穀雨かな 岬 雪夫
★春深し口より糸を吐く夢も 川原枇杷男
★まぶた重き仏を見たり深き春 細見綾子
穀雨のイメージとしては明るい雨、柔らかい雨であり、生命力の旺盛さを準備する力が浮かぶが、人の思いはそれだけと正反対のものもある。二十四節気などの季語はそのことばのもつイメージ力が強すぎて、新たなイメージは作りにくい。歳時記などでも節気の季語にはどちらかというと言い古されてしまったイメージの句が並ぶ。「穀雨」も「深き春」もその例にもれず、といったところ。
第一句の「音絶えて」は「独りが怖き」としたが、果たして成功しているだろうか。本日は私の気持ちにぴったりの句は歳時記からは見つけられなかった。