今回の作品は 「一番星」
“天体シリーズ” と勝手に呼んでいる作品たちのトップバッターです。
縦が65cmと、私の描く作品の中ではかなり大きな方に入ります。
そして何よりも特徴的なのは、普通の長方形ではなく、縦に長~い台形であること。
2001年7月から毎年続けている聖路加画廊での個展で、この縦長作品の小さなものを描き始めました。
その中の多くが、空・・・宇宙を意識したもの。
むしろ、空の高さを感じてもらいたいと思って、縦長の構図が浮かんだのかもしれません。
しかしそのころの縦の長さは、せいぜい30cm弱・・・。
その限られた長さの中で少しでも高さを・・・と考え続けた末、この台形にたどり着いたのです。
果たしてどんな反応が・・・?
最初は心配でした。
しかし、そんな心配はまったく必要ありませんでした。
「台形にカットされたせい? 小さい絵だけれど、高さを感じる」
たくさんの方々からいただいた言葉にどれだけ勇気付けられたことか・・・。
それ以来、聖路加画廊で個展を開くたびに、この台形を中心とした縦長小品の新作を必ず何点か出品してきました。
2006年秋、ボザール・ミューに於ける15回目の個展で、一つの冒険をする決心をしました。
小品ではなく、本来の大きさと描き方で、縦長台形の中に宇宙を描いてみたい。
そして、同じ大きさの二つの作品が完成。
その一つが、この「一番星」でした。
聖路加画廊の時とはまた違った不安がありました。
小品では許された台形作品が、果たして本来の大きさを持つ作品でも受け入れられるか・・・?
そして迎えた初日、オープンと同時に来廊されたYご夫妻が、ゆっくりと時間を掛けて最後に選ばれたのが「一番星」でした。
ホッとしたような・・・、救われたような・・・、不思議な喜びでした。
その後本格的な天体シリーズを続ける大きなきっかけになった大切な作品です。
なぜこの時期に、この作品を・・・って?
七夕が近づいてくる今頃になると、私はなぜか普段よりも強く宇宙を意識するのです。
幼い頃に聞かされた、織姫と彦星のお話しが印象的だったからでしょうか?
14歳の7月、アポロ11号人類初の月面着陸の興奮が今も残っているからでしょうか?
それとも、数日前に7年間もの長旅から帰ってきた“はやぶさ”が、少年時代に抱いていた夢を思い出させてくれたからでしょうか?
ロマンを追い求める気持ち・・・、いつまでも失くしたくない。
運命のようなものを感じ、こちらの絵を購入させていただきました。私たち夫婦、偶然にも昔からお互いに知り合う前から美術館に行ったりと、絵を見るのが好きで、好みも偶然似ていました。この回の個展でも、相談したわけでもないのに二人ともこの絵に一目ぼれしたのです。一番に伺って、本当によかったと思っています。現在もこの絵は、我が家の玄関の入った一番眼のつくところに飾ってあります。いつまでも大切にさせていただきます。本当にありがとうございました。
お知らせが届く前にご覧いただいたのですね。
実は今日、事後報告になってしまったお詫び方々、お知らせの手紙を出してきたところです。
一旦この絵が頭に浮かんできたら、もう我慢できずにアップしてしまいました。
驚かせてしまい、申し訳ございません。
コメント嬉しく読ませていただきました。
今も変わらず大切ににしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
この作品、覚えてますよ!
台形にしていることで、アオリのカンジがよく出てるな~と思いました。
おお!お買い上げになった方もコメントくださってるんですね!
作者としてとってもうれしいですね~山中さん♪(#^.^#)
よかったですね!
私は来月、山中湖のドッグリゾートで犬猫似顔絵の作品展をやることになりました。これから作品を描くのですが…(^^;)がんばります!
覚えていてくださり、うれしいです。
仰る通りです。
自分の描いた作品が大切にされていることを知るのは、絵描き冥利に尽きます。
本当にありがたいことだと思っています。
山中湖・・・?
いいところで開かれるのですね。
きっとたくさんの方々が喜ばれることと思います。
頑張ってください!