2013年夏公開の宮崎駿の最終作と言われる映画だが、まぁ、以前もそんな話があったのでどうなるか分からない。
宮崎映画にしては珍しく実話をモチーフにしたヒューマンな作品である。まぁ、ヒューマンな部分はいつも通りなのかもしれないが、いつもは非現実的な舞台がメインストリームになっているが、この作品はそうではない。が、「夢」を並行的に描いているところはなんとも宮崎映画らしいかなと思えた。
子供の頃、紙飛行機を作って飛ばしていた事を振り返った。それは、空への憧れなのか、飛ぶ事への憧れなのか、それとも飛行機と言うマシンへの憧れなのか・・・。さんちゃんはどちらかと言えば、主役の二郎と同じ「飛行機」への憧れか技術や物を作る事への憧れなんだと、共通点を見出してみる事が出来た。
とは言え、菜緒子のように突然出会い恋に落ちる・・・と言うのはなかなかないし、あまりに偶然の再会の違和感も覚えるが、まぁ、ドラマや映画の世界じゃ仕方ないかと。その後は、恋を取るのか仕事を取るのか葛藤がありつつ、予測通りの結末へ向かっているがゆっくりと感動し涙が流せるそんな作りになっている。
まぁ、映画館で見る様な映画ではないが、DVDでしっぽりとみて涙を流すもいいかもしれない。
さんちゃん評価:4点(菜緒子の動きに感涙し、夢の世界での菜緒子の最後の一言に再度涙・・・)