鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

ガスミュージアムの「小林清親展」について その4

2013-01-05 06:04:30 | Weblog
『謎解き浮世絵叢書 小林清親 東京名所図』は、「北斎と広重」展を妻と観るために、再度町田市立国際版画美術館に出掛けた時に購入しました。このシリーズはすでに、『歌川広重 保永堂版東海道五拾三次』、『月岡芳年 風俗三十二相』、『葛飾北斎 百人一首姥がゑとき』、『月岡芳年 和漢百物語』、『三代豊国・初代広重 双筆五十三次』、『月岡芳年 魁題百撰相』が出ています。私は浮世絵風景版画に興味を持っているので、広重関係はぜひ購入したいと思っていますが、まだ手元にはありません。風景画の場合、現況地図と古地図が両方掲載されており、現況地図には作品が描かれた場所と方向(概ねの推定)が赤い丸印と矢印で示されています。さらにたとえば『小林清親 東京名所図』の場合、「『東京名所図』散策ルート・マップ」も掲載されていて(P9)、江戸・東京を「まちあるき」する者にとってたいへん参考になる一冊です。 . . . 本文を読む