週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

認定第1196回有段第3問

2012-01-23 11:31:11 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
ほぼ毎週掲載しております本紙の認定問題。
チャレンジしていただいてますでしょうか。

思わぬところから反響をいただきました。
プロの先生からの声です。いわく「やりがいが
ありました」とのことでした。
伝聞です(^^ が、うれしいことです。

先週発売の1月23日号(16日発売)の第1196回
有段の3問目の詰碁です。
無記名ですが、もちろんプロ作です。

「一手示してください」という設問文なので
それならどうにか解けそうですし、トライする
気にもなりますが^^、例えばこれが
「読み切って手順と結果も示して」ください、
という設問になるとガゼン難しくなりますね。

その声をお寄せくださった先生はモチロン後者
でしょう。応募するわけではないのでそこは自由
ですし(^^

次週発売分の解答解説文を書いていて、ん手目の
好手に感心なさったのかな、と推察いたしました。

まだ解いてない読者の腕自慢な皆様、ぜひ取り組んで
みてください。
コメント (1)
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タイトル表記について

2012-01-23 02:17:04 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
どうして統一しないの? という話が編集室で少々出ましたので、
いきさつから少々書いてみます。

講座「はじめての手筋」と、今週発売からの新連載「碁盤に挑戦!」の
ネーミングと看板(タイトルカット)の制作をしているときでした。

「山下敬吾名人のはじめての手筋」
「井山裕太の碁盤に挑戦!――反発精神のすすめ――」

の二つです。

まずは、山下名人のタイトルの表現についての話。「山下敬吾名人本因坊」
と書かれているものもあります。これについて。

---------------------------------
なお、これから書くのは、私が先輩から習ったことであり、
日本棋院としての見解ではありません。(とんでもない)
---------------------------------

名人本因坊という呼称があります。これは、タイトル「棋聖」が産声を
あげる前の呼び方で、二大タイトル時代の名残りだったりします。

ん人目の名人本因坊とか本紙でもよく使いますけど、最初の坂田先生の
名人本因坊とはつまり大きなタイトル2つ独占の意味で、いうまでもなく
今の意味とは異なります。

つまりは、慣習的に今も使われているのかなーと思ったりします。
語感いいですよね。(^^

「棋聖名人」「棋聖本因坊」と書くと、名人本因坊に比べてあまり
使われていない実情は、「併せ持つケースが少ない」ことに尽きます。
小林光一九段と二十五本因坊治勲のお二人ですね。

張栩棋聖の「棋聖王座」という表記と同じに考えればそこは問題ないの
ですが……。

ですが、お一人でいくつもタイトルを取ったときに困ったことがおきました。

名前が長い。

みんな併記していくと、制作上ちょっとうーんな状況に。「制作がどうした。
全部列挙せい」という上意があったのならそういう紙面になったかもしれ
ませんが、編集の先輩たちの判断は、序列が一番上のものを示して、他は
すいませんけど省略という判断でした。各新聞社の皆様へ配慮しつつどうにか
「短くする」ということです。
(世代がかわってしまって先輩からの……と申し送りされてますが、違うかも
しれませんね……)

ですから、このルールでいくと、タイトルは略さないので、シャレて
○○○○四冠という書き方は、新聞社様に持っていただいているタイトルを
わざわざ隠しているのでNGになります。
(同じ隠す〝省略〟でも序列上位を示しておけばOKという意味)

ルールといってももちろん先輩の判断(?)であり、現役が「こう思う」で
運用する分にはかまわないと思います。ものにもよりますけど。
(これ以外の細かな〝教え〟では、熟慮の末、変えているものもあります)

観戦記者の皆様も思い思いに書いて入稿してくださいます。
本紙でも、広告では名人本因坊書かれていても、編集面の講座では「名人」と
書いてあります。本紙の編集では比較的このルールに準拠して日々制作して
いますね。
(棋戦ワイドで本因坊戦の記事に山下敬吾名人と書くのは逆に不自然ですよね^^



すでに長いので、手短に。

井山先生の「碁盤に挑戦」の方は、タイトルを〝リード〟といわれる前文には
キチンと記してあります(これは当たり前)。

新聞社様への配慮は記事で行うとして、あとは実際の講座名との兼ね合いで
決めるという感じでしょうか。

今までの講座名では、
「井山とイソの定石ファイル」みたいなものもあれば、
「アマの碁いちばん」ではタイトルカットに「講座・片岡聡九段」としたり、
「布石の羅針盤」では本文の末尾に「図・楊嘉源九段、構成・○○○○」
と記したケースもあります。
(定石ファイルでは本文の末尾にフルネームと記者の署名をいれています)

ルールらしいルールとしてプロである以上、名前を必ずいれるということくらい
でしょうかね……。

(そういえば、ベスポジと認定もプロ作ですが書いてないですね……げほげほ)



1月23日発売(30日号)のラインナップです。

1、2面 新初段シリーズ(大西研也新初段―片岡聡九段)

3、4、5面 棋戦ワイド

7面 碁界ネットワーク・竜星戦
   大和証券杯ネット囲碁オープン
   賞金ランキング昇段

8面 これぞプロ!(選評・小松英樹九段)
   鈴木歩六段(東京都)― 一力遼初段(宮城県)
   鈴木伊佐男七段(神奈川県)―河合将史五段(東京都)

9面 山下敬吾名人のはじめての手筋・歴代本因坊列伝

10面 井山裕太天元の碁盤に挑戦!――反発精神のすすめ――
   ・二十五世本因坊治勲「お悩み天国 これが治勲のシノギ方」

11面 碁界ネットワーク・碁の句春夏秋冬
   女流本因坊就位式
   秀哉忌
   週刊碁的囲碁ガール
   黄竜士正太杯、第2回エステー&フマキラー囲碁マスターズ

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ・山城宏九段のヨセワン

17面 アマ碁界ワイド

20、19、18面 棋士130人が選んだ定石ベスト10

【付録といいますか】

今週をもちましてベスト10シリーズは、いったん連載の形では
なくなります。奥歯にものが挟まったような書き方ですが、つまりまだ
続きがありますよー、ということ。ですが予定は未定。お約束までは
できないのでした。
ありがたいことに今回、読者の皆様、プロ棋士の先生からもなかなかの
反響。続きをお楽しみになさってください。
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