35歳からのアメリカ行政学・公共経営PhD挑戦

ノンキャリ国家公務員を辞め、アメリカ行政学・公共経営のPhDに挑戦するオッサンのブログ(毎週1回更新...たぶん)

10代の振り幅は想像を超える

2017-01-14 01:11:56 | Post-PhD生活 -就職浪人-
 来週から担当する授業が始まるため、その準備に追われています。秋学期は、研究や就職活動に集中するため、週1コマしか担当していませんでした。春学期は経済的理由から週2コマ担当する必要があり、忙しくなりそうです。一方で、最近担当した自分の講義に対する学生の評価は良好で、指導法にも少しづつ自信がついてきました。特に先学期は、これまで担当してきた修士課程ではなく、18~19歳の大学1・2年生を対象にした「行政学入門」を教え、色々苦労もありましたが、非常に良い経験になりました。

 修士課程に比べると、とにかく遅刻や欠席が多く、授業に出席しても集中できない学生が多かったです。また、クラスの中に留学生はおらず、アメリカの若い学生間で使われる強いスラングが早口で飛び交い、クラスの中の議論をまとめるのも相当に苦労しました。ただ、自分の学部生時代を振り返ると、ロックと恋愛に夢中で、真面目に授業を受けたことなどありませんでした(-_-;) そんな後ろめたさが、学生たちに対する寛容さと我慢強さを生み、最終的には多くの学生たちと良い関係を築くことができました。遊びほうけた学生時代も無駄ではなかった!?

 なかでも印象的だったのは、目立ちたがりで、大柄な白人の男子学生です。授業には毎回出席するものの、集中力に欠けており、授業の後に同級生の女子に声をかけることにより精力的でした(^ ^; そんな調子なので、中間テストでは20点中4点という最低点を叩き出してしまいます。ただ、目立ちたがりの性格が功を奏してか、課題の一つであるプレゼンテーションでは、ユーモアのある非常に面白いものを見せてくれました。中間テストの点数も低かったので、思い切って満点を与え、ちょっとオーバーな誉め言葉も添えました。すると、期末テストでは何かハチマキのようなものを巻いて現れ(笑)、満点に近い点数を取ったのです!

 学期終了後、アメリカの大学では、学生から授業の評価と感想を受け取ります。これらは匿名ですが、彼のものと思われるコメントを以下に紹介します:

"He encouraged us do big deeper and move out of our comfort zone!"
意訳:奴は、俺たちにでっかく深く(物事を)成し、自分の安全地帯から一歩踏み出すよう、背中を押してくれたぜ!

 何か方向が定まったとき、10代の変わりようはオジサンの想像を超えますねd(-_-) これからも、凝り固まった偏見で学生の可能性を潰さないよう、教育者としてベストを尽くしていきたいです。


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