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八月花形歌舞伎・昼の部@新橋演舞場

2012-08-22 | 歌舞伎

以前、玉三郎@桜姫で見た「桜姫東文章」。

深窓のお姫様が安女郎に身を落とすショッキングなストーリー(実は歌舞伎にはよくある話)ですが、

玉さんの女郎姿・風鈴お姫は本当に魅惑的で、あのイメージがあると興を削がれます。

 

何かね~、申し訳ないけど福助姐さんが姫のときも女郎になっても、美しくないんですよ。

福助は深川芸者とか芸妓をやると鉄火肌で本当にカッコいいんですけど、赤姫はちょっと残念……。

 

白菊丸から桜姫に変わってご登場の場面で、早替わりってほどでもないのに姿勢が安定せずグラグラしていて、

「体調でも優れないのかしら?」と心配になりました。

それがお化粧のノリにも影響しているのかも。

 

「花形歌舞伎」ですから、菊之助とまで贅沢は言いませんが、若い七之助あたりが適役では?

だって、絡む相手が震えがくるほど残酷な美をもつ海老蔵@権助ですもん!

 

いやぁ~、海老様、ワル役がお似合いです。

白塗りでもないのに、こんなに綺麗でどうしちゃったんですか!?

眼光鋭く、女を道具のように扱う酷薄さがまたリアルな演技で目が離せませんでした。

花道で裾をまくった海老様の太もものたくましい筋肉を目の前で見てしまい、ポォ~♪

 

でも、いくら美男でも、こんなオトコには現実的な私は惹かれないなぁ、世間知らずの桜姫だから惚れるのね、

などと、歌舞伎というより、やや下世話なメロドラマを見る感覚で観劇しました。

 

もう一方の主役、桜姫にご執心の愛之助@清玄は仁左様仕込みなのか、台詞回しが素晴らしい!

桜姫のために「南無阿弥陀仏」と唱える声明は劇場に響き渡り、思わず一緒に拝みたくなるほど。

姿も美しく、高僧の風格が漂っていましたね~。

 

ただ、内容自体は荒唐無稽で、長い話を桜姫の美で引っぱっていくような部分があるため、

今回、それは望めず、私は萬次郎@長浦&市蔵@残月の悪のカップルに注目!

 

まぁ~、二人の怪演がものすごい。

何だか、こちらのほうが原作者・鶴屋南北の怪奇趣味に合っています。

 

だいたい、桜姫の世話をする局の長浦が、残月のような得体のしれない坊主に何故ぞっこんなのか。

小判もせびられるままホイホイ渡して、普通じゃない!

 

この人、残月と居るといきなり俗になるのが非常に面白いんです。

目付きやそぶりまで恋する女の情念が満ち溢れ、それがユーモアになっています。

それでも下品にならないのは、やはり萬次郎さんの声と台詞回しの良さによるのでしょう。

 

もともと品のある萬次郎は、あえて自分と正反対の人物像を楽しんで演じているようで、大変好感がもてます。

 

市蔵さんの芸達者ぶりは毎度おなじみ。

お人好しな役も楽しいのですが、こういう滑稽味のある悪役もうまいですね~。

 

華も実もある役者・市川海老蔵がこういう実力派と共に舞台に上ることで、さらに芸を磨かれることを祈ります。

今月の海老様の新聞劇評、かなり辛口だったからね~。

「華やかなスター性と未熟な芸」ってのはちょっとヒドイ……。

 

今月は昼夜とも「海老様がいっぱい」で、しかも私は初めて見るお役なので、十分、満喫いたしました♪

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