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十二月大歌舞伎・第二部@歌舞伎座

2016-12-27 | 歌舞伎

全役、若手で固めた「寺子屋」。

 

大御所が演じる松王松は勘九郎が務めました。

大幹部が務める重厚なお役ですが、幼な子の親という設定なので、むしろ年齢的にはぴったりなのか。

全員が緊張感を持って臨んでいるのが伝わってくる舞台で、今回、私は脇の役者に目が行きました。

 

弘太郎@涎くり与太郎は、この重苦しい筋のなか唯一、笑いを誘う一服の清涼剤の役割を果たしていました。

梅枝@戸波の真似をするシーンが意外に長いのですが、そりゃもう見事に彼の手の動き、腰の動かし方、あいさつを

模写して、大いに客席をわかせました。

 

弘太郎は他の舞台でも3枚目のお役を非常に達者に、それでいて嫌みなくやります。

今はチラシに顔写真さえ載らない位置ですが、今後の活躍が楽しみな一人です。

 

赤っ面の猿弥@玄蕃も、憎まれ役を本当に憎々しく、威丈高な振舞いがうまい。

この人の実力はすでに周知されていると思いますが、一部では悪役でありながら道化役という

しどころの多いお役を務め、二部では時代物の風格を漂わせる小者の悪役をきっちりと演じ分けて、さすが。

どちらも彼に合っていて、こういう脇を固める役者がいてこそ、主役が輝きを増すのだとしみじみ感じました。

 

一方、「吹雪峠」は中車、松也、七之助と人気者が揃った面白い人間劇なのに、期待したほどでなく、拍子抜け。

幕が下りても観客は「え? これでお終いなの」という感じでした。

 

こちらは吹雪の夜に、駆け落ちした男女が元旦那と避難した山小屋でばったり出会うというお話。

寒さによる死の恐怖で、徐々に人間の浅ましさが露わになる過程が見せ場のはずが、何だかワイワイ騒ぐだけで、

三人の微妙な心の屈折や変化が伝わってきませんでした。

 

以前、見たときの配役は記憶にないのですが、

もっと笑ったり、考え込まされたりしたのは覚えてます。

 

うーむ、期待が大きすぎて点数が辛過ぎ?

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