抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

この格差社会の中【安全神話の上に胡座(あぐら)をかくインプラント詐欺師達…!】

2016-07-04 | 歯科治療

この格差社会の中、

【安全神話の上に胡座(あぐら)をかくインプラント詐欺師達…!】



{まずは、始めに、全国共通の、インプラント詐欺師達の常套句に騙されないこと!と、記して置きます。}

で、続けます。


……ドキュメンタリー番組の取材もされて。


…で、その最中(さなか)

借金150万円をして、二本のインプラントをして、咬めなくなった人が来院しました。


(借金してインプラントすることが、まず愚かそのものですが、)


「一生ものだ、自分の歯だ。骨のあるうちに!」と言われ、歯を抜いて(抜かれて)インプラントにしているのです。


(私の所には、全国各地から来院しますが、)
まあ、借金してインプラントという人は少ないですね。(でも、何人かは来院してます。)


この人は、地方の人で、インプラントは新宿のS歯科という所でしてました。

《まさに、抜け抜け詐欺です。》


振り込み詐欺、オレオレ詐欺と一緒で、案外、人間は、簡単に騙されるのです。


「私は大丈夫!」が、落とし穴、=…騙されるのです。


《2万本のインプラントをして、実績も失敗もない!

治療はできてる!》

と言って、話を聞かないということでした。


【2万本のインプラント?それだけ、むやみに歯を抜いて(抜かれて)いる証です。】


何事も、両面から検討することです。


その新宿の歯科医院は評判のインプラント詐欺医です。

「自分には、日本一の顧問弁護士がついてる!」とも、言ってたそうです。


【それだけ、どうしようもない治療、トラブルを起こしているのでしょう。

日本一の弁護士を雇わなければならないほど…。】

視点を変えれば、そうなりますよね。


(患者を脅し、上から目線で。)


自分の治療(インプラント)に自信がなくて、後ろめたい証です。


そりゃ、後ろめたいでしょう!


相当数の抜かなくても済む歯、

治療もせず、


中には、レントゲンやらCTやらで、見るだけで、

健康な歯まで、
《インプラントにするために=儲けるために、抜いてしまうのですから。》

そりゃ、後ろめたいでしょう?…でもないかな?

そういう人って、
面の皮が厚いか。


良心の呵責などないか!
ツヨイんだろうな…。


いいですか!

2万本のインプラントをしたなんて、…それ、実績ですか?


《10年で、2万としたら、1年で、2千本近く歯を抜いて(抜かれて)いるわけです。


20年のスパンを考えても、1年で、1千本近くの歯を抜いて(抜かれて)いる計算になります。》


インプラントが普及したのは、ここ10年…。


《特に、リーマンショックで、歯医者の台所事情も苦しくなった、平成20年以降、=西暦2008年前後からです。》


[因みに、インプラントの死亡事故が起きたのは、平成19年(西暦2007年)です。]


年間2万本の実績等と、銘打って、標榜、宣伝している歯医者など、絶対に行ってはいけません。

【1年で、1千本以上、2千本近くの歯を抜いて(抜かれて)いるなんて、そら恐ろしいです!

ゾッとします。おぞましいです。】


異常です!実績も何も、ハッタリ以前の問題です。

《医者じゃないです。(やはり、歯医者は、医者じゃないのか…?)…。です。》


冷静に、頭を冷やして、深呼吸して考えてみてください。


《あなたの、その歯を、自分の歯を抜く(抜かれる)前に。…!》


この手のインプラント詐欺師は、全国どこにでもいます。(散らばっています。)


九州などにも、宗教めいたインプラント詐欺師がいます。


(田舎には、また、患者さんの人の良さにツケコム、偽物の名士?がいて、
ライバルも少なく、レベルの低い歯医者が、やりたい放題、抜き放題です。)


《直接、その歯を触りもしないで、抜くと断言するなんて、…医科では考えられません。》


私は、直接触れることはもちろん、噛み合わせの音を聴いて、…においも嗅ぎます。


器械に従い、器械に使われ、器械に土下座する歯医者逹… …。


医科の原点が、

【患者の命を救うこと。】ならば、


歯科の原点は、
【患者の歯を救うことにあるはず!】にあるのは、至極、当然ではないでしょうか?!


医者が、その原点を見失うと、患者は死にます。 {実際に、安易な腹腔鏡手術等で死亡事故(事件)が起きてます。)


しかし、歯医者が、安易に歯を抜いても、事件になりません。


《歯を抜いても、死なないからです。》


歯医者は、何故、こうも、安易に歯を抜くのでしょうか?


《歯を残しても、儲からないからです。》


医者との収入格差が、ありすぎるのです。

《歯を残しても、わりに合わない思いが、強力なストレスになっているのです。》


 私の拙著、【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】
 改めて、読んでみてください。

(近く、中国語版、韓国語版が、正式に出版されます。)


  初版から1年半経ち、歯科大学関係の資料が、最新のものと異なりますが、

  《その本筋は、変わらないどころか、歯科の世界のその状況は、ますます、より、悪化し腐っています。


  その展望も、打開策も何もなく、暗い将来しか見えず、暗澹たる思いばかりです。》


  欧米では、歯を残す治療と、インプラントは、原則同額です。


  日本では、40倍から100倍の差があります。

   但し、アメリカ等は、医療保険制度が確立していないので、

 金のない人は、インプラントはもちろん、歯も残せません。


  若い人でも、カタカタと安い入れ歯をしているか、(場合によっては、)抜きっぱなしです。そのままです。


 (因みに、歯を残す治療は、先進国だけで、日本は、本当は、優れた治療技術=スキルがあるのです。)


   それが、何しろ、保険診療では喰えないから、やたら、歯を抜き、


 削ります。通わせます。

 (本当のことならいいのですが、)


 「銀歯は悪い。金属はいけない…。」

  「インプラントは、自分の歯だ。」

全部、でたらめ、嘘です。


    いいですか!
【歯は臓器ですよ。
   消化器であり、…

 (快楽にも深く関わっている感覚器ですよ。)


  【胃や腸や、…内臓を取って、自分のもの以上に優れた、人工のものがありますか?!…


  「自分の胃より、消化がいいですよ!」
 と、安易に胃を取る医者がいますか?


 (安易に、自分の内臓を取ってもらう患者がいますか?)


  【健康な自分の内臓に代わるものがあるわけがないのです。】


 死なないからと、臓器でもある自分の歯を、そんなに、安易に抜いて(抜かれて)いいのですか?…!


  今、私の患者さんで、右上下、4本の奥にインプラントをしている人が通っています。


  半年前に終わり、左上下の4歯も抜いて、インプラントにしましょう。と言われ…


  抜きたくなく、私が、手術含め、左上下の歯は、抜かず、柱を立て、被せました。


  (普通の保険の金属冠です。)

   で、半年…。


 ケアで、私が、口の中を、全体にクリーニングして、歯ブラシ、歯肉のマッサージ指導、チェックしたところ…。


 その患者さんは、私にこう言ってくれました。

 「先生、やっぱり、自分の歯はいいですね。

右奥のインプラントより、左奥の自分の歯の方が、ずっと噛み心地がいいです。」


  当然です。
自分の歯には、歯根膜という優れた感覚器があるので。

  腹には、腹膜、胸には胸膜。

 脳には、脳膜…。

  すべての臓器には、膜(まく)があり、感覚を司っているのです。


 歯には歯根膜(しこんまく)という優れたものが、あり、噛み心地、噛み具合、…を、伝えているわけです。


   インプラントをはじめまして、入れ歯、義歯には、それがあるわけがないのです。


 インプラントも、入れ歯の一環、自分の歯の代わりになるわけがないのです。


インプラント詐欺師達の常套句、

(全国共通の)

「早く抜かないと癌になる。

   骨のあるうちに、早く抜きましょう。

 いずれ、この歯は駄目になります。…云々。」


  バカらしい!
「いずれ、人間は死にます。…だから、長生きする努力など無駄です。」
  というのと一緒の論理=理屈です。


  古今東西、賢者は、云います。


【人間、身も蓋もないことは、言ってはならない。その行き着く所は絶望だ。

絶望は、死に至る病である。】


  いいですか?
《その歯は、いずれ駄目になる。

  人間、いずれは死ぬ。
 だから、生きていてもしょうがない。》


  それはそうでしょう。   やがて、歯は駄目になりますよ

  人間、やがて、死にますよ。


  だから、歯を残す努力は無駄なのですか?


 いずれは、死ぬから、一生懸命、生きていても、
 生きる努力は無駄なのですか?


  賢者は、続けます。
 楽しく、酔っぱらっても、
   いずれは、醒める。


   だから、酒は呑むな。飲んでも無駄なのですか?

  酒を楽しむのは、無駄なのですか?

  賢者は、続けます。

 【酒は、酔いは、醒める。それが大切。

  楽しみは、やがて醒める。

  人間、楽しみだけで生きているのではない。

  それなら、年中、酔っぱらって生きていればいい。

 …だが、人生、そうもいかない。…】


インプラント詐欺師達の常套句に騙されてはいけません。

  《やがては、その歯は駄目になるから、早く抜いてインプラントにしましょう。

  インプラントは自分の歯ですよ。》


 人間、年と共に、顎の力も、年相応に弱くなります。(もちろん、個人差はあります。)

  年と共に、骨も弱くなります。

 インプラントは、(すぐ取れてしまうのは論外ですが、)

 骨にダイレクトに着いているので、

 感覚器である膜(まく)がないので、加減がわからないのです。

   膜(まく)=クッションがないので、噛み心地は悪いのです。


 自分の歯のような噛み具合にはなりません。
 (もちろん、義歯、インプラントも含め、入れ歯は、そういうものです。)

 自分の胃や腸より、消化できる人工のものがあるわけはないのです。


  安易に、今のうちに、早く臓器を取る人は(取られる)人は、いません。

 やがて駄目になるから、と、すぐ、胃や腸を取る理屈がどこにあるのですか?


  ましてや、健康な歯を…歯では死なないからとばかりに。安易に。


 金儲けの為に。

 【歯では死なないのですから、焦って抜かない(抜かれない)ことです。】

  で、…今度は、
 「早く抜かないと癌になる。」です。


 バカらしい!


 癌なら、それを心配するなら、…

歯科でなく、医科に行くことです。

  冷静に考えれば、わかることです。


  【健全な歯医者だったら、癌を疑ったら、医者を紹介します。

    医科への受診を指示します。】


  あなたが、その歯を嫌いなったら、抜くことです。


   インプラントを、常套句で勧められたら、

 (インプラントをしてない、真面目な歯医者にも診てもらうことです。)

 いずれはその歯が駄目になるなら、インプラントも、やがては駄目になります。

 早く抜かないと癌になるのなら、

 インプラントを入れると癌になりますよ。

 という…バカらしい理屈になります。


  歯科(しか・シカ・
 はか・バカ)に、
  騙されてはいけません。


  繰り返します。         【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか、です。】


 そこからが、抜くことも含め、治療なのです。


私は、インプラントを全否定するものではありません。

  真面目に、地味に地道な大多数の歯医者も、これでは報われないのです。…!
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